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第15話
悠介が落ち着いたのを見て少し離れる
晩飯を温め直して悠介の服を洗濯して……
その間も悠介は顔をうずめたまま俺に目を向けようとはしない
悠介のもとへ行き、声をかける
「今日ハンバーグ作ったんだけど食べねーか?チーズ入りのやつ
悠介が好きかなーって思って作ったんだけど
…………食べたくなったら声かけてくれ
れいぞっ」
悠介が立ち上がろうとした俺の服を掴む
伺うように真っ赤な目で俺を見て
「……食べる」
───────
いつもなら話しながら食事をするところだが言葉を発さずに静かに食事をする
ゴゥンゴゥンと洗濯機の音がする
……な、何か話すべきか
いやでも何を聞けばいいのやら……
一人で考えていると
「……なんで怪我のこと何も聞こうとしないの
……未成年だってことも知ってるくせに」
悠介がポツリとつぶやく
「ううん、それはだな
……まぁ、色々事情はあるもんだろ
普通なら警察なり病院なり連れて行かなきゃいけねーとは思うけど
お前が言いたくないなら俺は聞かないし飯食って美味いって言ってくれたら俺はそれでいいと思う」
「……お人好し」
「ははっ、そのとおりだな」
悠介がポツリポツリと聞いてくることに返事をしながらのんびりと食事をした
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