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第16話

「あ、やべっ。」 悠介の服を洗濯したはいいが乾燥機なんてものはなかった。 服、どうやって乾かそう。 ドライヤーで頑張ればいけるか……? つーか、悠介こんな時間までいたらだめだろ 一応未成年だし…… 「おーい、悠介、って。」 机に突っ伏して眠っている。 「悠介ー起きろー。 悠介、家まで送るから場所教えてくれ。 こんな時間まで出歩いてたら親が心配すんだろ、俺が連れてってやるから。 あと連絡先も教えてくれ。」 「〜な。〜〜ん?ねそ………」 「いやわかんねぇって。」 ほぼ目があいてない状態でもにゃもにゃ喋る。 「……別に心配とかしてないし。 帰っても家入れないし……」 家に入れない? 「家に入れないって、っておい! そのまま寝るなって、せめて布団で寝てくれ。」 悠介を布団に寝かせる。 帰っても入れないってどういうことだ? そんなことがあるのか? 「んー……ま、なんか事情あんだなうん。」 考えることを放棄する。 それに怪我がひどいし無理に動かすのは危ないだろう。 だが、とりあえず。 「悠介、親の連絡先だけ教えてくれ。 一応連絡しとかないと。」 「……別に連絡しなくていい。 友達のとこ泊まったって後で言っとく。」 「泊まる前提かよ、別にいいけど。 いや、でもな、未成年だから連絡しねーと。 何かあったときに困るから。」 「イヤだ。」 そう言って布団にくるまり出てこなくなる。 ……はー、こうなったらどうしようもねぇか。 「分かった分かったから。 布団から顔だけ出しとけよ。 寝づらいだろ。」 そう言い残し、悠介から離れ片付け、片付けをしていく。 片付けがおわり、いつもなら晩酌しているが悠介がいるので早めに寝ることにする。 ベッドは悠介に貸してるし、……床でいいか。 寝れねぇわけじゃねーし、久々だな床で寝るのも。 「悠介、電気消すからな。」 電気を消し就寝しようとすれば悠介が声をかけてくる。 「……床で寝づらくねーの?」 「んー?いや慣れてるからな、床で寝るのも。 お前はちゃんとベッドで寝て休めよ。」 「じゃあ俺も床で寝る。」 「あ?!」 そのまま床に降りてきてくっついて寝ようとする。 「いや、話聞いてたか? ちゃんとベッドで寝ろって。」 「じゃあ、一緒に寝ろよ。 ……家の人間が床で寝てんのに俺だけベッドで寝れねーから。」 不安そうに俺の背中の服をぎゅうと掴む。 「……ん、じゃあ一緒に寝るか。」 二人でベッドに入り悠介の背中を優しく撫でてやればすぐにすぅすぅ寝息をたてて眠る。 ……寝顔はまだ幼い顔つきをしている。 「はーーーー、まーためんどいことに首突っ込んじまったな……」 でかいため息をついた。

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