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スポデイ頑張る編 8 こっちに集中
夕飯はちゃんと食べた。
職場と自宅マンションの間、バスで行き来する時に見かけていたカレー家で。帰り道、バスをわざわざ降りて寄ってみたけれど、本格的スパイスカレーで美味しかった。
新発見だ。
少し入りにくそうな雰囲気だったんだ。一軒家を改築して一階を店舗にしたようで、身知らぬ人のうちにお邪魔するような感じがしてしまって。けれど、これもまた一つ、新しいことに挑戦、になるのだろうか。
一人でだったらきっと入れなかったお店、二人でならと入ってみたら、美味しい、自分では到底難しいだろう本格的カレーを堪能できたのだから。
こうやって怖気付くことなく、もっと世界を広げていくんだ。
「楽しかったですか?」
「あ、うンっ」
「イベント業者さんが来てたんですっけ」
「そ、ぅっ」
「何やったんです?」
「えっと、あっ……ンっ、やぁ……ンっ、んっ」
「荘司? どんなのやったの?」
「あ、あ、あ、ちょっ、そこで話さない、でっ」
脚の付け根に正嗣がキスをして、色濃くキスマークをそこにつけると上体を起こして、今度は膝小僧にキスをしてくれる。
ただの膝小僧なのに。
「あ、あ、あっ」
正嗣の唇は魔法でも持っているのかもしれない。触れたところ全ての感度を上げてしまう、そんな魔法を。
「荘司ってば、教えてよ」
「あ、だって、自転車、でっ、あぁぁっ」
ほら、すごくすごく気持ちいい。
優しく唇で唇に触れられるだけでも、目眩がするくらいに感じてる。
「自転車? あ、市民センターのトレーニング機器? あそこもスポデイで使うんですよね」
「あ、や、そこで、話すの、はっ」
「そっか、あそこの面白そうなの多かったですよね」
「あ、ン、そう……あ、あ、そ、れで」
「?」
脚をいっぱいに開いて、正嗣のことを引き寄せた。
「ン」
そっと、口づけてから、その首に腕を巻き付けて。
「たくさん、試しにやらせてもらったけど、一つ、正嗣とやりたいのがあって」
お腹の奥がぎゅって、した。
「それは、試すの、やめておいた」
「……」
「当日、一緒にやる」
早く、繋がりたいと、身体が熱くてたまらない。
「取っといてくれたんですか?」
「ぁ、うんっ、あっ」
「すげ、嬉し……」
「だから、もおっ」
早く、早く。
「もお、スポデイの話、おしまいっ」
正嗣のが欲しいんだ。
「こっち、に、集中っ」
指でたくさん可愛がられた中がさっきから寂しそうにしてる。
肩も、うなじも、もちろん乳首だって、愛撫されて敏感で。お腹の奥なんて、ずっとキュンキュンしてたまらないんだ。
「それ、言…………だったんだけどなぁ」
「あっ、何? 今」
快感に蕩けて、頭の中が正嗣にしてもらいたいことでいっぱいすぎて、よく聞き取れなかった。
何か、低い声でぼそりと呟かれて、顔を上げると、深く、深くキスをしてくれた。
「ンっ……っ」
舌同士を絡め合って、舌が溶けてしまいそうな甘いキス。唾液が溢れるその刺激的なキスで、頬の内側を、口の中を可愛がられながら、正嗣の熱がヒクつく孔に触れた。
「あっ正嗣っ」
熱、正嗣の切先が触れて、そのまま。
「あ、あぁっ……」
「荘司」
「あぁぁぁっ」
ずぷりと熱が身体へ押し込まれてくる。
「あ、あ、あ、あっっっっっ」
「っ荘司」
「あっ……正嗣」
一気に正嗣で満たされる快感に目の奥の方でチカチカと星が点滅をしてる。
「あぁぁっ」
腰をしっかり持たれて、奥目掛けて、ズンって、重い熱がやってきた。貫かれて、いいところをその熱の芯で擦り上げられると指先まで痺れるくらいに気持ちいい。
「あぁっ」
「荘司」
「あ、ダメっ、奥っぅ……ン」
「ここ?」
腰を打ちつけられて、ぱちゅんって肌を叩くような音が寝室に響いた。
「中がきゅうきゅうしてる」
「あ、あぁっ」
「気持ちい」
「ン、あぁっ……ン、ん」
キス、して。
「ンンっ」
舌を絡め合いながら、奥までいっぱいに突き上げて。
「ん、ン」
正嗣の形になってる。
中が、ほら、ぎゅって締め付けて、しゃぶりついて。
「あっ、はぁ……」
抜かれるの、ゾクゾクする。くびれのところまで抜けてしまって、しゃぶりつくように中がぎゅっと正嗣を締め付けてる。
「あ、ダメっ」
抜いちゃ、そう呟く自分の声がとても甘い。もっと、して、って蕩けた声だ。
「抜くわけないでしょ」
「あぁぁっ」
ズンって、またひと突きで奥まで貫かれて。
甘くて痺れる快感が背中を駆け抜けてく。
「荘司」
「あぁっ、あ、あっ」
「すごい好きです」
「あ、俺もっ」
たくさんして欲しい。
「一緒に、スポデイ、楽しみましょうね」
「あ、あ、あ、正嗣っ、も、イクっ」
「俺も限界」
「あ、あ、あぁんっ……っ、ンっ、ぁ、イク、イク」
「っ」
正嗣の熱が奥目掛けて何度も何度も打ちつけられて。覆い被さるように激しく奥を抉じ開ける正嗣の乱れた吐息にくらくらした。
背中をビリビリとした快感が駆け抜けてく。
もう、シーツをぎゅっと掴むと、その手に大きな手が重なった。
身体も。
呼吸も。
全部、重ねて。
「あ、あっ」
イクっ。
「あぁぁぁぁっ」
その瞬間、頭の中が真っ白になった。
「あっ」
大好きな人の腕の中でほぅって安堵と心地良い痺れに満たされて。
「正嗣」
ぎゅっと抱き締めた。
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