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8月4日(火)_01

8月4日(火) コンコン ノックの音がしてドアを開ける。 「北斗、起きてるの珍しいね。」 春ちゃんが寝ぼけた顔のぼさぼさ頭でそう言った。 「昨日、寝るの早かったから、起きちゃった。」 俺はそう言って笑うと、ベッドに置きっぱなしのヘッドホンを取りに戻る。 「何?二人で一個のベッドで寝たの?」 綺麗なままの使っていないベッドを見て、春ちゃんが言った。 俺はヘッドホンを付けて、星ちゃんの隣に座ると、音楽を掛ける。 目の前に春ちゃんが来て、また口をパクパクするから、手元で消音にする。 「北斗、俺が気持ちよくしてあげるから、こっちにおいで。」 その内容に、俺はすぐに音楽を大音量に戻して、聞こえないふりをした。 「分かんないよ。聞こえない。春ちゃん、星ちゃんが起きるまで俺はここに居るから、ほかの人起こしてよ。」 そう言って春ちゃんを追い出す。 手を振って、部屋の扉を開けっぱなしにして出て行く春ちゃんを見送って、そのまま大音量の音楽に浸る。 視線を手元に移して、じっと誘惑に耐える。 俺の事も…歩みたいに…気持ち良くしてくれるのかな… 俺のモノを、ずっと気持ちよく…舐めてくれるのかな… いかんいかん! 頭を振って、耳に届いて鼓膜を震わす音楽に集中する。 友達なんだ… 約10分の交響曲を三回聞いた。 隣の星ちゃんが、布団の中でゴソゴソと体を動かし始めて、むくっと起きる。 「星ちゃんおはよう。俺の方が早起きだよ?」 そう言って、ぼさぼさの頭の星ちゃんを撫でる。 星ちゃんはそのままうずくまると、睡魔との最後の戦いに負けて、また眠った。 「北斗、おはよう~!」 部屋の前を通り過ぎる博が俺に手を振る。 俺は手を振り返して、隣の星ちゃんを揺すって起こす。 「星ちゃん、博まで起きて来たよ。そろそろ起きて?」 俺の声に星ちゃんはまたむくっと起きると、今度はベッドから降りてフラフラと部屋を出て行った。 面白いな… 俺もベッドから降りて、星ちゃんの後を追いかける。 「北斗、おはよう…」 「おはよう」 顔を洗ってスッキリした顔の渉にそう言って、目の前の星ちゃんの背中を追いかける。 「ほらっ!捕まえた!」 脇から春ちゃんに腰を掴まれて、洗面所に連れ込まれる。 「春ちゃん。俺、トイレに行きたい~。」 そう言って腰を掴む春ちゃんの手を解こうとすると、春ちゃんは俺に顔を寄せて言ってきた。 「北斗のここ、おしっこが溜まってるの?それとも、違うものが溜まってるの?」 俺のモノを触って、緩く扱いて来るから、俺は体を捩って嫌がった。 春ちゃんのまつ毛が揺れて、口元が笑っているのが見えた。 「春ちゃんの冗談って、全然、面白くないよ?」 俺はそう言って春ちゃんから離れると、彼の肩を一発、殴った。 ふはは!と笑いだす春ちゃんから逃げて、俺はトイレに向かった。 何で触るんだよ…また昨日みたいになったらどうするの… 「みんな~叔父さんが朝ごはん作ってくれるって~!」 キッチンの方から歩の声が聞こえて、みんなぞろぞろと向かっていく。 俺はソファにあぐらをかいて座ったまま、ヘッドホンの音量を最大にして寝転がる。 あの人…なんか不思議なんだ…少し、変。 なぜか、顔を見るのが怖くて… 彼が居なくなってから何か適当に食べよう… そう思って、俺はキッチンに行くのを止めた。 ぼんやり音楽を聴きながら目を瞑って全く別の事を考える… 俺は大体の音楽は聴く。でもボサノヴァだけは嫌だ。あれを聴くと耳の中がムズムズして気持ち悪くなる。なんだって…あんなもの、作ったんだろう…と、考えあぐねる… ふと目を開くと、目の前に渉がいて、俺に美味しそうなパンを見せる。 俺はそのまま、眠たそうにゆっくりと目を閉じて、音楽を聴く。 口に何か押し付けられて目を開ける。 星ちゃんが俺に何か食べさせようとしてる…。 俺は無条件に口を開くと、星ちゃんがよこした何かを食べた。 甘くておいしい… その様子を、星ちゃんの後ろで、歩の叔父さんが見てる… 彼の目をじっと見て、不思議に思う。 理由は分からないけど…俺を見る目が少し、変なんだ… 星ちゃんが俺のヘッドホンを外して、大きな声で言う。 「北斗!ご飯食べないとお腹すくよ?」 「もう…聞こえてるよ。そんな大きい声出さないでよ…」 俺が鬱陶しそうにそう言うと、リビングに戻ったみんなが、呆れてブーイングした。 飛んできたクッションに頭を持ってかれて、体がよろける。 暴力的だ! 「美味しく作ったよ。一口食べてみて?」 歩の叔父さんに言われて、俺はトボトボと彼に連れられて、キッチンへ向かう。 みんなはもう食べ終わったみたいで、俺と歩の叔父さんだけ、キッチンに居る。 大きな天窓から朝日を受けて、キッチンの床が白く光る。 目に痛くて、そちらに背を向ける様にしてダイニングテーブルに腰かける。 離れた所に置かれた、俺用のプレートをコトンと手に持つと、歩の叔父さんは俺の前に出し直してくれた。 「いただきます~。」 そう言って、一人でご飯を頂く。 こんなんだったら、さっきみんなと食べればよかった… 歩の叔父さんが、俺の目の前に座りながら、コップにオレンジジュースを注いで、俺に差し出すから、俺はそれを受け取ってお礼を言う。 俺の目の前に座り、焼いたベーコンをポリポリ食べながら、ジッと俺を見てくる。 「どうして…そんなに見てくるの?」 その視線に耐えられなくて、視線を手元の皿に向かせたまま尋ねた。 返事がないから、視線だけ動かして目の前の人を覗き見る。 歩の叔父さんは、少し驚いたような顔をして、固まっていた。 俺と目が合うと、自嘲気味に笑って言った。 「北斗君の顔が、綺麗な顔してるなぁって…目が離せなくて…」 俺は不思議だった。 男が男に綺麗だなんて…言うと思わなかったから。 確かに思春期なのにニキビの一つも出来ないくらい、肌は丈夫だ。 そうか…そんな事か… それにしても…低くて、良く響く。良い声をしてるな… 「ふぅん…」 俺はそう言うと、視線を彼から外して、ポーチドエッグを割って食べた。 口の端から卵の黄身が垂れて、顎に伝う。 すぐに、歩の叔父さんが手を伸ばして、俺の顎を掴んで持ち上げる。 そのまま、テーブル越しに体を伸ばして来ると、俺の顎の下から、舌を這わせて卵の黄身を舐め取る。 一瞬過ぎて、何が起きたのか分からなかった。 舐められた所がスースーして、じわじわと気付く。 背筋がゾクッとして、手に持ったフォークを落として、固まる。 「ごめんね。ティッシュが見当たらなくて…」 そう低い声で言って、固まる俺に微笑みかけるから、ドキドキして顔が熱くなって俯いてしまった。 舌で舐められた… 大人の男に… なんで… その後も、何か口に入れる度に、舐める様に見られ、何かを目で探す度に、先を越すように差し出され、だんだん、変な気分になってくる。 「もう、あんまり見ないで…」 そう言って、少し睨んで歩の叔父さんを見ると、彼は口元を緩めて笑いながら、やっと席を立って、俺を解放してくれた。 ぼんやりしながらでも分かる。 この人…俺をエッチな目で見ている… まるで、あの時、俺を見つめていた春ちゃんみたいだ… 俺は居心地悪くご飯を食べ終えて、ご馳走様をすると、家に戻る歩の叔父さんと距離を取りながら、一緒に玄関を出た。 もうみんなは目の前の湖で遊び始めていて、きゃーきゃーと声を上げてはしゃいでいた…。 みんな今日もまた湖で遊ぶんだ… 俺、泳げないから、また投げられるのかな… 今日は…逃げ切れるかな? 「俺も水着に着替えてこよ~!」 そう言って、俺は踵を返すと、玄関に引き返し自分の部屋に戻った。 「え~、乾いてないのに、みんな履いたんだ…うえっ」 ブツブツ言いながら、まだ乾いていない海パンを手に取って、ベッドに座る。 ズボンとパンツを脱いで、海パンに手を掛ける。 「おっ!北斗、ストップ!」 突然、部屋の入り口から名前を呼ばれて、驚いて振り向く。 いつの間にか、帰ったと思った歩の叔父さんが、俺の様子を見ていた様だ… 下半身、すっぽんぽんだ…驚いて、恥ずかしくて…動きが止まる。 歩の叔父さんが、口元を緩ませながら俺に近づいて来る。 興奮したみたいに、目がギラギラしていて…怖い。 「えっ…何?」 そう言った瞬間、歩の叔父さんは俺に覆いかぶさる様にベッドに乗ると、俺のモノを手で触って弄り始めた。 「ちょっと…やだ、止めて…」 俺は体を捩らせて、ベッドの奥に逃げようとする。 「北斗は、今、中学校2年生だろ?めちゃめちゃエッチがしたい年じゃないか…」 そう低く囁くように言って、俺の顔に顔を近づけて舌なめずりしてくる… 「叔父さんが、うんと気持ちよくしてあげるよ。」 そう言って、俺の肩を押して、ベッドに押し倒す。 覆いかぶさる様にして、顔を近づけると、唇に舌を這わせてキスをして来た。 大きな舌が口いっぱいに入ってきて…苦しくて咽る。 それでも、キスを止めてくれなくて、吸われたり、絡められたりして、だんだん頭の芯が痺れてくる… キスって…こんなのなの… 歩の叔父さんが、俺のモノを大きな手で握って、グリグリと揉むように弄ってくるから、少し痛いのと、気持ちいいのが混ざって、足が震える。 「んん…やめて…やだ、やめて!」 俺は両手で歩の叔父さんの体を押して、抵抗するけど、彼はそれすら面白いみたいにクスクス笑って、俺の首に顔を落として、舌で舐めまわす。 扱かれ始めた俺のモノが、あっという間に気持ち良くなって、大きくなって、先から何かが出てくる。 「あぁ…ほら、気持ちいいって言ってるよ?北斗のおちんちんが、気持ちいいって…言ってるじゃないか…かわいい。俺がお口でもっと気持ちよくしてあげるね…」 低くて良く響く声でエッチな言葉を掛けられて…初めての強烈な快感に、頭が痺れて、気持ちよくて…腰が震えておかしくなる… 「ら、らめぇ…やら、やめて…」 俺は残った理性で、体を起こして、ベッドの奥に後ずさりする。 歩の叔父さんは、俺の両足を掴んで開くと、俺の股間に顔を埋めていく。 そして、俺のモノの先っぽを舌の腹でねっとりとこねくり回す。 「あぁあっ!!」 それだけで、俺は腰が震えて背中が仰け反って、そのままベッドに倒れてフルフル震えてしまう… 「北斗は、凄い敏感だね…俺とエッチしたかったの?それとも、もともと刺激に弱いのかな?これは…すごい乱れそうで、楽しみだよ…」 そうエッチに言って、俺のTシャツをまくり上げると、露になった乳首を指で押した。 「ら、らめぇ…やら、や、やらぁ…」 すごい気持ちよくて…おかしくなりそうだ… 潤んで良く見えない目で歩の叔父さんに、もうやめて。って訴える… 「ん…かわい…」 そう言って微笑むと、俺のモノをゆっくりと口の中に入れていく。 彼の声が…低くて痺れる声が…堪らなくエッチで、おかしくなりそうだ… 歩の叔父さんは、俺の足の下から両手を伸ばして、俺の乳首を撫でまわす。 「あっ!ああっ…やら、やっ…あぁぁ…はぁはぁ…いやっ!いやぁっ!!」 顔を振って、両手で乳首を撫でる手を叩いて抵抗するけど、もうダメ…本当に気持ちよくて…どうでも良くなる。 腰が震えてビクビクする。 撫でられた乳首が硬くなって、もっと敏感になる。 「だめ…だめぇ……きもちい、おかしくなるからっ!だめえ!」 口で扱かれた俺のモノが、最高に気持ち良くなって理性が飛ぶ。 グチュグチュの口の中で、締め付けられたり、吸われたりして頭が真っ白になる。 歩の叔父さんの髪を掴んで、腰を振って、彼の口にモノを出し入れする。 彼は俺の腰をベッドに押し付けて、動かない様にして激しく口で扱く。 ダメだ!イッちゃう!! 「あっああ!!らめぇ…イッちゃう!きもちい!あぁぁああん!!」 俺は頭が真っ白になって、イッた…。 快感が体中をめぐって、余韻だけで、また勃起しそうだ… 「北斗…可愛い…」 低くて素敵な声でそう言って、歩の叔父さんが俺のお尻にキスしながら手を滑らせる。 「やだ…やだ、やめて…おねがい…やだぁ…」 俺の抵抗もむなしく、彼は俺の穴に指を添わすと、ぐっと指に力を入れて中に入れようとしてくる。そこは、入れる所じゃない…出る所なのに… 「北斗?ここに俺のを挿れるんだよ…ここは女と違って、挿れる所じゃないんだ…。だから、ゆっくり穴を広げてあげないと痛いだけなんだよ。気持ちよくしてあげたいから、今度ゆっくり広げてあげるね…?したくなったら夜、お店においで?」 マジか… 最悪だ。 すぐにでもして欲しいなんて…思ってしまうんだから… 俺は気持ち良すぎて…おかしくなっちゃったみたいだ… 興奮が冷めて、冷静になってくると、途端に現実に引き戻される。 俺は両手で顔を覆って女の子みたいに泣いた。 怖かった…知らない人に体を触られる恐怖と、押し寄せる快感に理性が飛ぶ瞬間が怖くて…泣いた。 俺の両手を掴んで、顔を覗くように広げると、歩の叔父さんが俺に覆いかぶさって、熱いキスをしてくる。俺は口を素直に開けて、彼の舌を受け入れた。 すごく気持ちよくて…こうされるのが堪らなく気持ち良かった… 「北斗?誰にも言っちゃダメだよ?」 そう言って、髪を撫でながら、何度も舌を入れてキスする… 耳元で囁く素敵な声に…頭の中がグチャグチャになる… 低い声が、気持ちよくて、もっとして欲しくて…彼の首に手を絡めていく。 体を起こす彼に掴まって、ベッドの上で膝立ちしながら歩の叔父さんに体をくっつける。 俺の髪をかき上げて、頭を抑えながら、何度もキスされて… 俺はまた興奮して勃起してくる… 「はは、本当に…思春期ってすごいな…」 歩の叔父さんがそう言って笑うから、俺は彼の手を掴んで自分のモノに持っていく。 「して…してよ…もっとして…」 そう言って、おねだりするみたいに、彼の胸に頭をもたれさせて擦り付ける。 俺のモノをゆっくり手で扱いて、気持ちよくしてもらう。 あぁ…だめだ。 すごく気持ちよくて…俺はこの人に早く抱いてもらいたい… もっと気持ちよくしてもらいたい… 扱かれたモノがあっという間に限界を迎えて、足がフルフルと震えてくる。 腰が引けていく俺のお尻に指が入ってくる。 「あっああ…、まって…まってぇ…」 よだれが落ちてシーツを汚す。 扱かれている快感と、指が入ってくる違和感がごっちゃになって良く分からない。 ただ、足が震えて、彼にしがみ付いて、姿勢を保つのに精いっぱいだった。 「たまんないな…今、すぐに挿れたい…」 俺の顔に舌を這わせて、興奮した低い声で言ってくるから、俺はもっと興奮して彼の体にしがみ付いた。 「北斗、したい?俺の…挿れてほしい?」 俺の髪をかき上げて、顔を見ながら聞いて来る。 その目が、声が…酷くいやらしくて、見つめられるだけで、体の芯が熱く、興奮してくる… 俺は揺れる目で彼を見上げて、頷いて言う。 「きもちいの…挿れて…俺に挿れて…」 俺のお尻に入った指をゆっくりと動かして、彼が俺にキスする。 すごく気持ちいい…! されるがままに、彼にお尻の中を弄られて喘ぐ… 「あっはぁ…はぁはぁ…く、苦しい…はぁはぁ…」 「今、2本かな?北斗…苦しい?息を吐いて、ここの筋肉を緩めてごらん?」 簡単に言わないでよ… どうやったら、モノを扱かれて快感を感じながら、お尻の筋肉を緩められるの? 今俺のお尻の穴に指が2本も入ってる事が怖い… 「はぁはぁ…だめ、苦しい…痛い…やだ」 俺はそう言って、彼が俺のお尻に回す手を掴んで、彼の目を見た。 「急ぐことは無いね…」 歩の叔父さんはそう言って俺にキスすると、俺の中から指を抜いた。 そして、自分のズボンを下げて、大きくなった自分のモノを取り出した。 腰を動かしながら、俺のモノと一緒に扱き始める。 「あああっ…」 俺は気持ちよくて、腰が引けていく。 「北斗…逃げないで…」 そう言って俺の腰を掴むとグイッと引き寄せて、自分のモノと一緒に扱く。 ヤバイ。すごく大きくて…硬い、大人のおちんちんだ… こんなの挿れたら…お尻がおかしくなる。 指2本どころじゃない… 両手で彼の肩に掴まって、扱かれる快感に見悶えしながら限界まで登る。 俺の仰け反る胸元に顔を沈めて、彼が言う。 「北斗、服捲って?乳首を舐めてあげる。」 俺は素敵な声に言われるままに、両手で服の裾をまくって、彼に乳首を見せる。 彼は俺の胸元に顔を埋めると、大きな舌でねっとりと乳首を舐めて口に含んだ。 頭が真っ白になって、腰が揺れる。 「あぁああ!イッちゃう…イッちゃう!」 気持ちよくて…足を絡めて、彼の体にしがみ付く。 体が仰け反って、彼のモノと一緒に扱かれる自分のモノがビクビク震えるのが分かる。もうイキそうだ…! 「だめ…だめぇ…!イッちゃうよ~!!」 俺はそう言って激しく腰を震わせると、またイッてしまった… そのまま丁寧にベッドに降ろされる。 大きく勃起したモノを俺の腹に擦りながら、歩の叔父さんが俺を見下ろす。 体に快感が残って、動きたくない… 俺はゆっくり口を開けて舌を出した。 彼はそれを見て少し戸惑いながら、俺の口に自分のモノを近づける。 ゆっくり下から舐めて先っぽをさっきされたように舐める。 そのまま口の中に大きなモノを入れていく。 「あぁ…北斗…気持ちいい…」 そう言って、俺の髪を撫でて顔を見下ろして、緩く腰を振ってくる。 俺は彼のモノを舌の上で扱いてみる。 彼はゆっくり腰を動かして、俺の喉を突く。 咽てせき込むと同時に彼がイッて顔に精液がかかる。 「あっ…、ごめん、可哀想に…北斗、ごめん」 そう言って、ティッシュで慌てて俺の顔を拭くけど…、俺は別に気にしてないんだ… ただ、中に挿れた時の快感を想像して…早くしたいって、そればかり考えちゃうんだ… 海パンを履いて、ラッシュガードを着て、ぼんやりしながらヘッドホンを付ける。 そのまま、湖で遊ぶみんなの元にトボトボと合流する。 「北斗、遅かったね。二度寝したの?」 星ちゃんが俺を見てそう言って、水をかけてくる。 冷たくて、驚いて、よろけて転ぶ。 さっきまであんなに体中が気持ちよかったのに… もう、すっかり…あの快感を忘れたみたいに、普通に動く体に驚く… 「大丈夫か?」 春ちゃんが駆け寄ってきて、俺の手を引っ張って起こしてくれる。 俺はそのまま春ちゃんに抱きついて、彼の肌を感じる。 吸いつくような…彼の胸板を撫でて、さっきまでの人と比べる。 そのまま湖に入って行って春ちゃんごと、水に向かって体を倒す。 「わ~~!!」 派手に騒いで春ちゃんが倒れていく。 俺の髪を撫でて、腰を掴みながら…倒れていく… 春ちゃんって…やっぱりそうなんだ… 「あ~、北斗、北斗のは高いやつだよ?怒られちゃうよ?」 両親に叱られる前に、星ちゃんに怒られる。 ヘッドホンを付けたまま水に入ったから、丸々濡れて、壊れてしまった… 「うぅ…音楽、聞かないと死んじゃう…」 俺は悲しくて星ちゃんの腹に項垂れて、泣いた… 「叔父さんの所に行って、代わりの物を借りておいでよ。」 歩が簡単に言うけど、さっきまで一緒に居たから、もう今は会いたくない…。 「星ちゃんの…イヤホンで良い…」 そう言って、星ちゃんに項垂れた頭をグリグリして、おねだりする。 ビチャビチャになったヘッドホンを、ベランダで気休めに干して、星ちゃんのイヤホンを貸してもらい、耳に付ける。 音量を最大にすると、音が割れて、耳が痛い… 順応する様に、音量を下げてイヤホンに合わせた音楽を聴く… いつもと違う音質…再現しきれない音域…これで我慢できるかな…俺。 日陰でみんなを眺めながら、イヤホンの音の悪さに眉をひそめていると、博が傍に走ってきて、俺の体を見て指を差した。 「お前、ここ赤くなってるよ?ケガしたの?」 そう言われて、胸元を見ると鎖骨の下あたりに赤い内出血が出来ていた。 「分かんない…掻いたのかな…?」 ポリポリそこを掻いて、星ちゃんを眺める。 博が俺の隣に座って、一緒にみんなを見てる。 「お昼ご飯、何食べるかな~」 そう言って寝転がると、博は顔にタオルを乗せて、本格的に寝始める。 博の体を見て、あばらの数を数える…。 俺よりも細い体は、小学生みたいだ… 視線を戻して、星ちゃんをまた眺める。 イヤホンが耳に痛くて、不愉快すぎて… ただ何も考えない様に、楽しそうに遊んで笑う星ちゃんだけを眺めた。 「そんな顔するなよ…自分がいけないんだろ?」 湖から上がって、着替えをするために別荘にみんなで戻ってきた。 ずっと仏頂面の俺を見て、星ちゃんがなだめる様にそう言って俺の頭を撫でる。 俺はそれを無視して、ベランダに干したヘッドホンを見に行く。 まだつなぎ目から水を滴らせている様子に、項垂れて絶望する。 「俺、ヘッドホン買ってくる…」 みんなにそう言って、一人、遅れて着替えをする。 頭の中で音楽が鳴っているのに、鼓膜が震えない事にイライラする。 何も考えたくないのに、紛らわす音楽が聴けなくて、イライラする。 こんな事なら…何か楽器を持ってくればよかった… 「自分が悪いのに…八つ当たりするなよ…。」 そう言った星ちゃんの言葉に、すごくムカついて… 振り返りざまに彼の顔をグーで殴った… もう黙ってほしかったんだ… ずっと、ずっと…お前が悪いって…同じ事しか言わないから… 「北斗、なにすんだよっ!」 怒った星ちゃんが俺の胸ぐらを掴んで凄む。 俺は鼻息荒く、星ちゃんの目をじっと見て、自分の頭の高さの、彼の肩に頭突きをする。 「北斗、止めろ!」 春ちゃんが俺と星ちゃんの間に入って、俺に向かって言う。 「北斗!歩と一緒に昨日のレストランに行って、叔父さんのヘッドホンを借りて来い!」 「行こう、北斗…おいで…」 歩が俺の手を繋いで、引っ張る様にしてリビングから連れ出す。 嫌だ…あいつの所に行きたくない… 行きたくないよ… 「お?歩、どうしたの?北斗も一緒なの?」 俺は歩に手を繋がれて、あの人のレストランにやって来た。 昼すぎのお店にはお客さんが沢山居て、夜の高級なイメージとは違って、庶民的なレストランに見えた。 「北斗が、ヘッドホンを壊して…ブチ切れて星ちゃんを殴った…。叔父さん、もしヘッドホン持ってたら、北斗に貸してくれない?」 俺はムスくれて床を見たまま視線も上げなかった… 「なんだ、別に良いけど。北斗…自分で言わないとダメだろ?」 そう言って俺の髪を撫でて、顔を上げさせる様に力を入れる手を払うと、屈んで覗き込んで来る歩の叔父さんの目をキッと睨んだ。 「おぉ…なんだ、北斗じゃないみたいに…目が吊り上がってる…」 驚いた顔をしながらも、口角を上げて…まるで変貌する俺の様子を見て、喜んでいる様に見える。 「この子、ダメなんだ。ヘッドホンが無いと…音楽が無いと…人格が変わるんだ…。だから、星ちゃんも殴られた…。ごめんなさい。音楽を聞かせたら、元に戻るから…」 歩が何とかしてくれる…俺はこのイライラを抑えないと… こんな事なら、何か弾けるものを持ってこれば良かった… 歩と手を繋いで、一緒に歩の叔父さんの部屋に行く。 それはレストランの上、二階にあった。 外階段を上って、玄関のカギを開けて、中に入る。 大きなスピーカーが目に入って、靴を脱ぐと俺はそこに走っていく。 「何かかけて…」 俺はそう言うと、スピーカーに耳を付けて、ジッと音楽が鳴るのを待つ。 スピーカーが徐々に揺れて、俺の鼓膜も揺れる。 あぁ…落ち着く… 俺はスピーカーの前にへたり込んで、目を瞑って音をじっと聴いた。 良い音だ…きっと良いスピーカーなんだろう…。 金属音のしない、まろやかな音に頭の芯からほぐれていく気がして、音に没頭する。 これは両親のせいでもある。 チェロ奏者の父とバイオリニストの母。 家に居たって、彼らは俺の面倒を見るよりも、楽譜ばかり見ていた… そんな俺の遊び相手は楽器と、鼓膜を揺らすスピーカー… 家の古くて大きなスピーカーを指でほじって穴をあけ、振動する中を手で触った時の、あの震えが忘れられなくて、こうやって音楽を聴いて、あのスピーカーみたいに鼓膜を揺らすことが、一種の精神安定剤の様になっている。 「北斗…これは?」 歩の叔父さんが目を瞑る俺の前に差し出したヘッドホン。 ウッド調の耳当てが付いた俺の使っているヘッドホンと同じメーカーのヘッドホン。 おれは飛びついて、耳に付けるとBluetoothでペアリングして、音を出した。 「あ~~~~!!」 大声を出して大の字に寝転がる。 良い音だ…最高だ…俺のより、断然に良い音だ… 「気に入ったみたい…」 呆れた顔の歩が見える。 俺を見て笑う歩の叔父さんの顔は、さっき俺が口で抜いた時と違って、良い大人に見えた…。 「ありがとう。しばらく借りま~す。」 俺はそう言って笑うと、お礼をして頭を下げた。 「おぉ…元に戻った。なんか、漫画の設定に有りそうだね…」 歩の叔父さんは俺の頭を優しく撫でてそう言うと、微笑みながら、ジッと俺を見つめてくるから、俺は視線を外して微笑んんだ。 歩と一緒に別荘に戻る。 機嫌が戻ると、さっきした事を思い出して、青ざめる… 「星ちゃん…怒ってるかな…」 俺の前を歩く、歩に聞く。 「さぁ、でもお前たちは小さい頃から一緒だから…きっと許してくれるよ。」 そう言って俺の方を見ると、急に真剣な顔になって言う。 「ねぇ。北斗?ちょっと、聞きたいんだけどさ…春ちゃんと、なんかあった?」 俺は歩の顔を見て、首を傾げて答える。 「別に…いつもの春ちゃんだけど…?意地悪で、強い…兄ちゃんみたいな…」 歩は俺の顔を見て、足を止めると、小さな声で話し始めた。 「この前、変なの見られちゃったから…。意識しすぎてんのかな…なんか、春ちゃんがお前の事狙ってるように見えるんだよ…。春ちゃんがさ、北斗の事、弟みたいに可愛がってるのは前から知ってるけど、なんか、それ以上の気持ちが有るのかなって…思って…まぁ、気のせいかもしれない。仮にそうだとしても、お前には関係ない事だしね…」 そう言って俺の顔を覗いてくる歩の目が、少しだけ寂しそうだった。 「歩は春ちゃんの事、好きなんだね。」 俺の言葉に、歩はう~ん、と唸って続けて言う。 「好きっていうか…最初はちょっとした好奇心だったんだ…。お互い、興味はあっても、女の子とはお試しなんて出来ないから…。男友達で、お互いに抜いてみるか~?って軽い感じでさ…でも、一線を越えちゃうと…何かどんどん欲が強くなっていって…。僕なんて、男の癖にさ、春ちゃんが誰かといると、嫉妬しちゃうくらいになって…ほんと、自分でも面倒くさく思ってるんだ…」 そうなんだ…歩は春ちゃんとエッチする事が続いて、春ちゃんの事をつがいみたいな…恋人同士みたいな…そんな感じに認識しちゃう様になったのかな… 「気持ちいいの?」 ズバリ、そこが知りたい… 「痛くないの?」 そこも気になる… 俺の顔をじっと見て、歩が逆に聞いて来た。 「北斗。何で?興味があるの?ダメだよ。星ちゃん?星ちゃんと?」 俺は誤解が生まれない様に、慌てて誤魔化す。 「違う。この前、気持ち良さそうだったから、知りたかっただけだよ…それに…星ちゃんとそんな仲になんてならない…もし俺が望んでも、星ちゃんはきっと違うから…」 そう言って笑うと、歩の手を取って一緒に走った。 「早く帰って、星ちゃんに謝らないとっ!部屋を追い出されちゃう!!」 俺はそう言って、走って別荘に戻った。 「星ちゃん…?ごめんね?ごめんなさい。痛かった?」 別荘に着くと俺は一目散に星ちゃんの元に走って行った。 そして、彼に平身低頭謝り倒している所だ。 「北斗のパンチなんて痛くない…!」 そう言って、顔をフイっとするから、俺はもっと謝った。 「星ちゃん…ごめんなさい。もうヘッドホン壊さないから。気を付けるから…」 そう言って、星ちゃんの手を取って、握って、一人で仲直りの握手をする。 星ちゃんは、俺の手を払う事もなく、握る事もない… だから、俺は星ちゃんの手の上から、もう片方の自分の手を置いて、上から握った。 「ごめんね、もうしないよ…?」 そう言って星ちゃんの目を見つめる。 色々な意味合いが込められたその目に、星ちゃんは目を伏せると、コクリと頷いた。 お昼ご飯は外で、みんなで焼きそばを作るそうだ。 鉄板担当は春ちゃんで、もう外で焼き始めているらしい。 俺は仲直りした星ちゃんと一緒に外に出た。 「焼きそば~焼きそば~」 俺はすっかりご機嫌になって、星ちゃんの先を歩く。 「そのヘッドホン。高そうだね。北斗、壊さない様に、気を付けてね。」 星ちゃんがそう言うから、俺は彼の方を振り返って返事をした。 「は~い!」 「お~、北斗。機嫌は戻ったの?ほんとに、お前は…」 渉に呆れられた… 俺はみんなに謝りながら歩いた。 「春ちゃん、ごめんね。もう大丈夫だよ。」 「全く…体の大きさが違うのに、お前は昔から、危なっかしくて、無鉄砲だ。」 そう言って、鉄のへらで俺の事を指さしてくる。 そんな事言ったって、俺だって168cmはあるよ?博みたいにチビじゃないもん。フン! 星ちゃんが大きんだ!ほんの、7cmくらい…大きいだけなんだ。 鉄板の上には、お肉と野菜が焼かれている。 近くまで来ると、鉄板とその下で燃える火の熱が、ぶわっと顔にかかる。 「一度、音楽なしで一週間生活してみて欲しいもんだ。そしたら、北斗が悪北斗に変わって、凶暴化するのかな…?」 そんな冗談…本当に面白くないからやめて欲しい… 「さすが、高そうなヘッドホン持ってるんだな…」 そう言って博が俺の耳のヘッドホンを触る。 俺は得意そうにして、皆に自慢する。 「これ、俺の持ってたやつより、音がすごい良いんだ~!」 早くこれでもっと沢山の音楽が聴きたい… ここを立ち去る前に、もっと沢山の音楽が聴きたい…!! 春ちゃんは汗を沢山かきながら鉄板の上の野菜をいためてる。 俺は目の前のテーブルの上を掃除しながら、音楽を聴いてる。 このヘッドホン。すごく良い…。 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を聴きながら、湖畔を眺めて、ぼんやりとする…。 あぁ…最高だ… バイオリンを構える様に立って、耳の奥の音に合わせて、弓を弾いて頭の中で演奏し始める… ぼんやりした顔でエアバイオリンをする俺に、春ちゃんが近づいて来て、口をパクパクしてる。 俺はそれを眺めながら、雄大なチャイコフスキーのピアノとバイオリンの音にうっとりしながら、エアバイオリンを奏でて、体を揺らす。 「春ちゃん…今、すごく綺麗なんだ…」 そう言って、春ちゃんの胸に手を当てると、めちゃめちゃ熱くて驚いた。 ヘッドホンを首にずらして、春ちゃんに言う。 「凄い、服、熱くなってるよ?」 避暑地と言えど、ただでさえ暑い夏なのに…鉄板の前に佇んで、こんなに熱くなるなんて…おっかしい… 「北斗、ちょっと代わってて?」 春ちゃんはそう言って、俺に鉄のへらを渡すと、歩の方に歩いて行った。 俺は鉄のへらを持って、熱い鉄板の前に行って、ヘッドホンを付けて、麺を入れた。 「わ~、屋台みたいだ~」 ヘッドホンの中で、ちょうど俺の好きな部分が流れていて、機嫌よく焼きそばを作る。 渉がソースを入れて、博が卵を焼いて、俺は曲調が盛り上がって来て、全てかき混ぜて盛り上がる。 博が怒って何か言ってるけど、聞こえない。 今、曲のクライマックスなんだ… 星ちゃんが俺の隣に来て、俺から鉄のへらを取り上げると、揺れてる俺の事を椅子に座らせた。 ふと視線の先に、春ちゃんと歩が言い争っている姿が見えて…目が止まる… 怒った様な歩に、手を伸ばして何か言ってる春ちゃん… 見なかった…俺は何も見なかった… 顔を逸らして、目を瞑って、美しい音色のチャイコフスキーを聴く。 ピアノって…本当に最高だ… 母さんが言ってた…ピアノが弾ける男はブスでもモテるって… 俺は、ピアノよりも…チューバか、コントラバスが良い… あの重低音で、鼓膜が揺れて…気持ちよさそうだから… そんなどうでも良い事を考えていたら、曲も終わって、瞑った目の前から良い匂いがしてきた。 ヘッドホンを首に下げて、目を開くと、焼きそばが目の前にある。 「わ~い!美味しそうだ~!」 俺がそう言って喜ぶと、なんだか周りが妙に静まり返っている事に気が付く… 星ちゃんが俺の隣に座って、そっと腕をなでる。 俺は星ちゃんを見上げて、彼の視線の先を見る。 歩と春ちゃんの事を見て、みんな気になっているみたいだ… このグループの要みたいな2人が喧嘩するんだ…みんな気になるよね… 「歩~!春ちゃ~ん!早く、焼きそば食べよう~?」 俺は大きな声で2人に呼びかけて、手を振る。 2人はこちらを見て、お互い目を逸らしたまま歩いて来る。 「どうして博のだけ、卵が乗ってるの~?」 さすが、中華料理屋の息子…料理への飽くなき探求心に溢れてんだ。 歩も春ちゃんもムッとしたまま席に着く。 こんな事、6人も居れば、よくある事だ。 俺は気にしないで、焼きそばを食べた。 「ん~、美味しいね。やっぱり外で作ると美味しくなるのかな?」 俺は星ちゃんにもたれて喜んで体を揺らした。 あっという間に食べてしまって、星ちゃんの残りを少し貰う。 「まだ鉄板、熱いかな?」 俺は卵を持って、鉄板に向かった。 「俺が焼いてやる。」 春ちゃんがそう言って、俺から卵を取ると、鉄板に手のひらをかざした。 「まだ熱い?焼けるかな?」 心配そうに俺が聞くと、大丈夫と春ちゃんが言った。 上手に片手で卵を割って、鉄板に落ちた卵がジューーッと良い音を出す。 俺は春ちゃんの傍にしゃがむと、卵が焼けるのを待った。 「春ちゃん、焼けた?」 「まだ」 白身は白くなってるのに… 「春ちゃん…もう焼けた?」 「ん、まだだよ。」 明らかに焼けたのに… 「もう焼けてるじゃん!」 「え?そう?」 俺がそう言うと、春ちゃんは目玉焼きを鉄のへらに乗せた。 もんじゃ焼きみたいだ。 俺は鉄のへらを持つ春ちゃんの手を握って、自分の口に持っていく。 「北斗、やけどするから!」 春ちゃんが言ってるけど、俺はもんじゃみたいに歯で食べるもん。 そのまま口を近づけて、鉄のへらを歯で上手にかじって目玉焼きを半分食べた。 「熱っ!」 口の端から、黄身が垂れて顎まで伝って流れていく。それが熱かった! みんなが俺を笑ってるけど、本当に黄身がめちゃめちゃ熱いんだ! 両手をアワアワさせて、足踏みしながら熱さに耐えていると、春ちゃんが俺の手を掴んで、寄せて、顎から口の端まで垂れる黄身をペロリと舐めた。 「あふっ!あふいっ!」 口の中の目玉焼きも熱くて、俺は慌てて星ちゃんのお茶を一気飲みする。 「危なかった~!舌火傷するところだった~」 俺はそう言って笑うと、博が残りの半分の卵焼きを、俺の皿にのせてくれた。 「北斗の馬鹿…!」 そう言われたけど、あんまり気にしない。 だって、そう言った博の顔は笑っていたから。 「うわい!」 椅子に座って、今度は慎重に食べる。 「春ちゃんの焼き加減は丁度良かったね。半熟だよ?」 俺はそう言って、春ちゃんを見る。 「ん~、良かったな。」 春ちゃんはそう言って、視線も合わせず、自分の焼きそばを食べる。 俺はもう少し何か食べたいよ…食べたりない… ご飯を食べ終わって、片付けをする。 俺はお皿を持って、別荘の中のキッチンに運ぶ係になった。 ヘッドホンを付けて、大音量で音楽を流しながらお皿を集める。 このヘッドホン気に入った。 …帰ったら買ってもらおう… ぼんやりとそんな事を考えながらお皿を集める。 みんな涼しい部屋の中で食器を洗う係になって…俺だけ暑い外で片付け係だ! 春ちゃんはまだテーブルに座って、のんびり焼きそばを食べてる。 湖から吹く風が、春ちゃんの前髪を揺らして、おでこを撫でていくみたいに見えた。 「春ちゃん、お腹いっぱいなの?だったら、俺にちょうだい。」 俺はそう言って、春ちゃんの目の前に行くと口を開けた。 しばらく待ってると、舌にヌルッとした感触がして、驚いて春ちゃんを見る。 春ちゃんの顔が目の前にあって、俺の口に自分の舌を入れて絡めていた。 「ん~!!春ちゃん!やめてよ!」 俺は怒って春ちゃんの皿を取り上げると、残った焼きそばを全部口の中に入れた。 「まったく!なんなんだ!」 俺はそう言いながら、空いたコップをまとめて重ねる。 ロックを聴いてるせいか、俺は今とても強い気持ちになっている。 ふと、ヘッドホンが動いて、首に落ちる。 「あ…」 両手の塞がった俺は、高価なヘッドホンが落ちないか心配で、動きを止める。 「北斗…好きだって、何回も言ってんじゃん…」 後ろから春ちゃんの声が聞こえて、振り返る。 「春ちゃ…」 言い終わる前に春ちゃんが俺にキスをしてきて、両手の皿が落ちそうになる。 舌が絡んだ、熱いキスをしながら、俺の腰を掴んで、自分に寄せていく。 「やら…やめて…」 俺は顔を背けて春ちゃんに言った… 「やだ。やめない…」 そう言って、春ちゃんは俺の両頬を掴んで、またキスしてくる。 俺は呻き声をあげながら、腰を後ろに引いてバックして逃げる。 ドンと何かにぶつかって、春ちゃんの手が俺から離れた。 俺は顔を上げて、ぶつかった相手を見る。 「星ちゃん…」 「北斗、皿、持っていきな…」 星ちゃんが怖い声で言うから、俺は逃げる様にその場から立ち去った。 春ちゃんの悪乗りの冗談は、質が悪い… 俺は少し勃ってしまった自分のモノを恨めしく思いながら、皿を運んだ。 午後は各自自由に過ごす。 俺は星ちゃんと湖畔のベンチでのんびり音楽鑑賞している。 本を読む星ちゃんの膝に寝転がって、音楽を聴く。 下から見る星ちゃんの鼻の穴は、まん丸だ~。 体を横にして、耳が痛くならない様に、星ちゃんの足を少し広げてヘッドホンを落とす。 「星ちゃん?白鳥の湖か…タイスの瞑想曲か…クラリネット5重奏曲…どれが良いかな?」 俺がそう聞くと、星ちゃんは俺の髪の毛をフワフワと触りながら、ん~。と考えてる。 「よく分かんないけど…瞑想ってやつ…」 星ちゃんがそう言うから、俺は頷いて、タイスの瞑想曲を聴く。 湖面がキラキラと光って…バイオリンとピアノの音に合っていて…本当にピッタリだ… 星ちゃんの選曲はさすがだ… 俺はぼんやりとそう思いながら、目と耳で音楽を楽しんだ。 いつの間にか眠ってしまったみたいで、目の前に星ちゃんが湖を見てる後姿が見える。隣に歩が居て、耳に届くアルハンブラの思い出が、心地よく響く。 「ねぇ…何、話してるの?」 俺がそう聞くと、歩が振り返って俺に笑いかける。 その笑顔がキラキラしてて、星ちゃんが歩を助けてあげたんだと分かった。 何から助けたのか、分からないけど…きっと歩のモヤモヤが晴れたんだと思った。 春ちゃんとも話したのかな… 俺にあんな事した、春ちゃんとも…何か話したのかな… 俺は体を起こして、両手を上げて伸びをすると、ヘッドホンを首にずらして二人に近付いた。 「ネッシーが出るかな?」 そう言って湖面を指さす。 「あれは偽物なんだよ?」 歩が夢の無い事を言う… 「偽物って言う証明はされてないよ?本物って証明もされていない。それって…もしかしたら…があるって事だよ?」 そう言って星ちゃんの背中に飛びつく。 そのままおんぶしてもらって、湖面を見る。 「こんなに広いんだもん…何が居てもおかしくないよ?夜に人をさらって、食べてるかもしれない…だから、ここら辺では、夜に出歩くなって噂になってるんだよ~」 そんな適当な事を言って、笑う。 「北斗は嘘つきだ~」 そう言って俺のお尻を叩いて歩が笑う。 2人が何を話していたのか…気にならない訳じゃない… でも、いつも星ちゃんや、歩…春ちゃんが解決してくれているから… 俺は知らないふりをして、やり過ごす。 その方が上手くいくって…知ってるから。 「さぁ、肌寒くなってきたから帰ろうか…」 星ちゃんがそう言って、俺はおんぶしてもらったまま、別荘まで三人で戻る。 無伴奏チェロ組曲…それが頭の中に流れる。 この情景に似合うって、思ったのかな… こうやって情景に合わせて…勝手にBGMが再生されるんだもん。 俺の頭の中はいつも音楽が支配してるみたいだ… 「今日は俺達で料理を作るぞ~!」 盛り上がっている春ちゃんと博…俺はその様子をソファで横になりながら見てる。 俺は作りたくない。 やりたい人に任せた方が、世の中上手くいくことって多いと思うんだ。 向き不向き…ってやつだよね… 歩の膝に頭を乗せて、俺は知らん顔してやり過ごす。 「北斗、ヘッドホン良かったね。あのまま荒くれ者の北斗だったら、部屋に閉じ込めちゃう所だったよ?」 歩がそう言って俺の髪の毛をフワフワと触るから、俺は変な顔をして、笑わせる。 「ねぇ、歩も変顔して?」 俺は彼のすべすべの頬に手を置いて自分に向かせて言う。 「え~…」 困った顔して、俺を見る顔が可愛くてにやける。 「歩って女の子みたいだね。唇がこんなに柔らかくて…ピンク色してて…エッチだ。」 俺はそう言って、歩の唇を親指で撫でて口の中に押し入れる。 微かに指先に触れる舌が濡れて、柔らかくて… あ…気持ちいい… そのまま体を起こして、歩の顔を見つめて、顔を斜めにして近づいて…唇をペロリと舐める。 味なんてしないのに…甘い気がした。 「北斗…何で歩の口にチューしてんの?」 博に聞かれて、彼の方を見て答える。 「気持ちよかったから…」 俺の答えに吹き出して笑う歩と、博…。 「歩~?気を付けろ~?そいつは、フニャ~としながら近付いて、お前の大事なもんを奪って行くぞ!尽くすな~?貢ぐな~?いいな?」 博がそう言って、俺の手を引っ張って歩から遠ざけた。 「たまにいるんだよ。こういうヒモタイプの男が。」 俺はヒモタイプなんだ… 「俺は…星ちゃんのヒモだ!」 そう言ってソファから立ち上がって、星ちゃんの元に走って行った。 後ろから笑い声が聞こえるけど、いいもん。 「星ちゃん!」 星ちゃんが渉と何かしてる所に突撃する。 背中に抱きついて、スンスン鼻を鳴らす。 「…北斗」 呼ばれて、2人を見上げると神妙な顔して話をしているから、俺はヘッドホンを耳に付けて大音量で音楽を聴いた…。 聞きたくない…面倒な話は、聞きたくない。 星ちゃんの背中に抱きついて、足を揺らす。 大きい背中がたまに動いて、星ちゃんが話すと体が少し振動する。 暖かいな…このまま眠りたい。 ふと、星ちゃんが体をひねって俺の方を振り返る。 俺はそれを見上げて、顔を合わせる。 「なに?」 星ちゃんの口がそう動いたから、俺は言った。 「俺は星ちゃんのヒモだよ?」 すると、奥の渉が大爆笑してる。 でも、星ちゃんはあんまり楽しそうじゃなかった… 昨日、あんなこと言ったから… 好きだなんて言ったから… 冗談に聞こえないのかな… そのまま顔を彼の背中に戻して、また抱きつく。 別に…そんなんじゃない。 そんなんじゃないもん…。 「北斗、お前を料理手伝い係に任命する。」 後ろから頭をポンとされて、春ちゃんに任命された… やだな… 俺は博に手を引かれて、春ちゃんの後を追いかけてキッチンに向かう。 「俺、料理下手くそだよ?」 俺はけん制してそう言うと、何も出来ませんアピールする。 「いつも暇そうにしてるんだから、ちょっとぐらい手伝え…」 そう春ちゃんにひと言、怒られる。 確かに…いつも寝てるだけだけど… 仕方なく、野菜を洗う係をした。 「レタスって、一枚一枚洗うの?」 俺がそう聞くと、春ちゃんが後ろから覗いて来る。 「いや、別にそこまで洗う事ないよ…」 そう言って、俺の腰に手を置いて、俺の顔の横から覗いて見てくる。 だから、俺はむしったレタスの葉っぱを、春ちゃんの顔にペチンと付けて笑った。 でも、春ちゃんの顔が思った以上に水で濡れたから、慌てて振り返って、着ているTシャツの裾で拭いてあげる。 「春ちゃん、ごめ~ん…」 そう言って体を戻して、またレタスを洗う。 シャキシャキしてる…みずみずしいレタスだ~ 家の両親はめったに料理なんてしないから…俺は野菜に触るのも慣れていない。 「北斗はサラダ係だな~」 博がそう言って、俺の係を少しランクアップさせていく。 「博ん家のお店のあんかけ焼きそばが好きなんだ~。家のお母さんもあれくらい美味しい料理が作れれば良いのに…いつもいつも、忙しいって言って、ほったらかしだもんね。おふくろの味なんて、俺は知らないよ~。」 そう言って博を見ると、博はニンジンを俺に向けて振り回しながら言う。 「家だって、店では料理してるけど、家では何もしないよ…どこもそんなもんじゃね?」 そう言い終えると、今度は春ちゃんに向かって話す。 「春ちゃん、肝心の肉が無いよ。」 「肉は歩の叔父さんがくれるって、だから、北斗、一緒に貰いに行くぞ?」 マジか…今日三回目だぞ… まるで俺が望んで会いに行ってるみたいで… やだなぁ… 「うん…」 気が乗らない。 俺と春ちゃんは一緒にリビングを抜けて玄関に向かう。 「北斗、どこ行くの?」 星ちゃんに声を掛けられて、足を止めて言う。 「お肉貰いに行ってくる~歩の叔父さんのとこ。」 俺がそう言うと、星ちゃんは春ちゃんを見て言った。 「北斗に何もするな。」 歩は下を向いて黙って、星ちゃんは真顔で言って、渉は頭に?が付いている。 「俺が何するって言うの?虐めるの?虐めないよ~。俺は大人だからな。」 春ちゃんはそうおどけて言って、俺の手を繋いで、玄関に歩いて行く。 俺はそのまま連れて行かれて、靴を履いて玄関を出る。 「北斗…歩の唇、気持ちよかったの?俺のも気持ちいいよ?」 そう言って、春ちゃんは別荘を出るとすぐに俺の口にキスしてくる。 舌が絡まって、腰を押し付けられて、気持ち良くなってくる。 「ん…春ちゃん、やだ…星ちゃんに言うよ?」 俺は伝家の宝刀、“星ちゃんに言うよ?”を出した。 そんなの気にしないみたいに…春ちゃんは、俺の体を別荘の外壁に押し付けて、俺の髪の毛をかき上げると、じっくりとキスする。 舌を絡めて、腰に手を回して、擦り付けるみたいに、自分の腰を動かしてくる… 「なんで…なんで俺なの…?」 両手で春ちゃんの体を押し退ける様にして、春ちゃんに聞く。 「好きなんだよ…お前が好きなんだ…」 そう言って、俺の首に顔を埋めてキスして首筋を舐める。 体がビクンと反応して、気持ち良くなってくる。 ダメだ…こんな事、友達としたらダメだ… 「春ちゃんは、エッチがしたいだけなんだよ。思春期ってそういう時期だから…」 歩の叔父さんがそう言っていた… 本当かどうかは…知らない。 そう言って、彼の体から離れようと頑張ってもがく。 俺を後ろから抱きしめて、股間に手を伸ばすと、春ちゃんは俺のモノをズボンの上から撫でた。 「あっ!やだぁ、やめて…」 俺は腰が震えて、足に力が入らなくなる。 「北斗…可愛い…たまんない。ほら、もっと気持ちよくしてあげるよ?」 俺のズボンの中に手を入れて、春ちゃんが俺のモノを扱き始める。 「ん~、だめぇ、やだぁ…春ちゃん、や、やだぁ…」 扱かれる俺のモノがどんどん大きくなってくるのが分かる。 気持ちよくて、トロけそうだ… 春ちゃんの体に後ろからキツく抱かれて、無抵抗に扱かれる。 春ちゃんの大きくなったモノが俺のお尻にあたって、彼が腰を動かす度に俺のお尻の割れ目を行ったり来たりする。 硬くて、大きい…春ちゃんのモノ。 「春ちゃん…だめぇ…ん、やだぁ…あっ、あぁああ…ん…気持ちい…はぁはぁ…」 だんだん理性が無くなってきて、体を仰け反らせて春ちゃんにもたれると、自分のモノが扱かれているズボンの中を見て、興奮する。 ヤバイ…朝と同じだ…理性が無くなりそう… 快感に足がガクガクして、完全に春ちゃんにもたれかかると、俺は小さく喘ぎ声を出しながら、彼に扱かれて気持ちよくなる。 「ん…んん、はぁはぁ…春ちゃん…あっ、ああ…きもちいの…きもちい…」 「北斗…きもちい?ここ、春ちゃんに触られてきもちいの?」 「うん…あぁん、はぁはぁ…イキたい…春ちゃん、イカせてよ…」 おねだりするみたいに後ろの春ちゃんに頭を擦り付けて、腰を緩く動かす。 「…北斗、エッチだ…」 そう言って俺の顔を手で後ろに向かせて、舌を入れてキスすると、春ちゃんは俺のモノをよりねっとりと扱き始める。 キスの快感と扱かれる快感であっという間に俺は限界を迎える。 「あっ、ああっ…春ちゃん、春ちゃん、イッちゃう…俺、イッちゃう…!」 そう言って、俺は腰を震わせて盛大にイッた… お兄さんみたいに面倒を見てくれる友達に、抜かれて… 俺の精液を手のひらで受けた春ちゃんが、ペロペロなめながら俺を見下ろす。 腰が震えてしまい、力の入らなくなった足は、立つことを止めて、ヘタリと地面に座り込んでしまう…。 「お口で綺麗にしたら、お肉を貰いに行こう?」 春ちゃんはそう言って、俺の足を広げると顔を俺の股に埋めていく。 「あっああ…!」 俺のモノを口の中に咥えて、春ちゃんが顔を動かす。 俺はそれを見ながら、快感に腰が震えて堪らなくなる… 「んん…!はるちゃぁん…や、やぁん…だめぇ…」 クチュクチュ音を出しながら、春ちゃんが俺のモノを口で扱く。 完全に抵抗することを止めた俺は、春ちゃんの髪の毛を触りながら快感に浸る。 「ん、あぁああ…イッちゃう…春ちゃん、またイッちゃうよ…だめ、だめぇ!」 そう言って、俺はまた春ちゃんに抜かれた。 「可愛い…俺の北斗、可愛い…大好きだよ…」 そう言って、春ちゃんはトロける俺を抱きしめて、何度もキスする。 快感に弱いの…?流されやすいの…? すぐ、その気になって、されるがままになる自分が嫌になる… こんなこと、星ちゃんが知ったら… 俺を軽蔑するかな… だって、気持ちよくて…上手く我慢が出来ないんだ… …8月4日(火)_02へ続く

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