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8月25日(火)_02

まもちゃんは夜ご飯を作ると、俺がご飯を食べている間に、いそいそと出かける準備を始めた… 「北斗、ごめんね。歩たちの所に送ろう。」 それだけで、彼がこれからさっちゃんの所に行くのだと理解した。 俺はまもちゃんのベッドに寝転がって言った。 「寝てるから…良い~。」 ヘッドホンを付けて、うつぶせる俺にまもちゃんはしつこく言う。 「ダメだ。一緒に来て。」 そう言って、俺を車に乗せて、バイオリンと着替えを渡す。 そのまま運転席に乗り込むと、俺を歩の別荘まで送り届ける。 「帰ったら迎えに来ます。」 そう言って、綺麗な服を着たまもちゃんは俺を預けて行ってしまった。 「北斗?ここは託児所じゃないよ?」 博がそう言って俺を馬鹿にする。 「俺だって、そう思う…」 俺はそう言うと、気持ちを切り替えて、星ちゃんのいる部屋に一目散に向かった。 「星ちゃ~ん!!」 ベッドの上で本を読んでいた星ちゃんは、俺を見て嬉しそうに笑った。 俺は走って彼の元に行くと、強く体を抱きしめて、鼻をスンスン鳴らした。 「北斗、泣いたの?」 俺の頬を持って、顔を覗き込んで、星ちゃんがそう言う。 「ん…今日、変態ロココの大好きな人が亡くなった…俺もその人が大好きだった…」 俺はそう言って、星ちゃんの腹の上に顔を伏せて乗せた。 もう出ないと思った涙が、まだ溢れてきて、目じりがヒリヒリ痛くなる。 「んっく…うっうう…ん…星ちゃん…んっ、んん…うっう…」 俺が泣きだすと、星ちゃんが俺の体を覆う様に抱きしめてくれる。 「悲しかったの?」 優しくてあったかい声で星ちゃんが聞いて来る。 「うん…でも…」 「でも?」 「その人の…好きな曲で見送ってあげた…そしたら、直生が…笑ったみたいだって…言ったんだ…」 俺がそう言うと、星ちゃんは驚いた顔をして聞いた。 「北斗?臨終の時、近くに居たの?」 「うん…いた…」 俺がそう答えると、星ちゃんは俺の体を起こして、正面から抱きしめてくれた。 彼の息が俺の体にかかって、綺麗にしていくような錯覚を覚えた。 あのドロドロの愛から…普通の中学生に、戻れるような気がした。 「星ちゃん…今日、一緒に寝よう?」 どうせ彼は帰ってこないだろう… 俺は星ちゃんの手を繋いで言った。 彼は俺を見て笑うと言った。 「良いよ。でも、もし、変な気が起きたら…ごめんね。」 ん?どういうこと? 「…良いよ?」 よく分からないけど、俺はそう答えた。 バイオリンケースを置いて、星ちゃんの隣に寝転がる。 星ちゃんは俺の顔を覗き込んで、静かに話しかけてくる。 「この前は大変だったね。さっちゃんにシャンパンを掛けられていただろ?頭に来たんだ…。でも、北斗がすぐにおばあさんとその場を後にして、追いかけられなかった…。彼女は知り合いなの?」 星ちゃんはそう言って俺の髪の毛を撫でて、耳に流す。 「あのおばあちゃんは財閥の大奥様で、俺の演奏を気に入ってくれてるんだ。だから、優しくしてくれる。彼女のお孫さんが、重ちゃんって言って、釣りに行きたい高校生なんだ。でも、もう帰っちゃった。」 俺は星ちゃんの手を気持ちよく受けて目を細めて彼を見上げる。 「そうか…。俺の知らない知り合いが沢山出来たんだね。」 星ちゃんは少し寂しそうにそう言うと、本を手から離して俺の隣に寝転がってきた。 そして俺の目を見ると、真剣な表情になって尋ねて来た。 「北斗…理久に、理久に何か言ったの?」 「どうして?」 「今にも死にそうな顔をしていた…」 理久…確かに俺が彼に決別を言い渡した時、彼は壊れてしまいそうな目をしていた… 「理久が…さっちゃんの犬だから。…俺は彼と袂を分かった。」 「北斗…」 星ちゃんは俺の目の奥を見つめる。 俺は口を尖らせて星ちゃんの目の奥を見つめ返す。 「理久は…俺の親よりも俺の事を知ってる。小1から小4まで…理久が俺の音楽の家庭教師だった。でも、あんな性格だから…雪が降れば一緒に雪だるまを作ったり…桜が咲いたら、一緒に花見に出かけたり…ふざけていたけど、俺に楽しむことを教えてくれたんだ…。いつも傍に居て、一人ぼっちの俺を見ていてくれた…。俺は、理久が大好きだったんだよ…?」 俺は笑いながら涙を落とす。 「そうだね…理久は北斗のお父さん?お母さん?…両方の代わりみたいな存在だった。北斗は理久が大好きだったね。」 星ちゃんがそう言って俺の流れた涙を指で留める。 「どうして…?どうして、こんな風になっちゃったの…!!」 俺はどんどん胸が苦しくなってきて、星ちゃんの胸に顔を押し付けた。 大好きだったんだ… 両親よりも、俺を愛してくれていたんだ… 大事に…いつも、傍に居てくれたのに…!! 俺は、猛烈に…怒ってしまったんだ… 「頭に来て…さっちゃんと一緒に…ひっく…俺に、酷い事する理久に…ひっく…頭に来て…さよならって言ったぁ…」 だって理久が酷い事するから… 俺は星ちゃんの腕の中でそう言うと、すすり泣いて体を縮こませる。 「じゃあ、理久があんな風に落ち込んでいたのは、北斗にさよならって言われたせいなんだね…」 星ちゃんはそう言うと、俺の体を抱きしめて言った。 「仲直り、できると良いな。」 「うっ…うう…せいちゃぁん…うう…うっ…うう」 仲直り… 出来る訳ない。 だって理久はお金持ちの犬みたいになって、俺の事を虐めるんだ。 だから、仲直りなんて…出来る訳ない。 「その後、そのおばあちゃんに呼ばれて、理久は一緒にどこかへ行っちゃったんだ。優しい人だったら、あまりの理久の憔悴ぶりに見かねて声を掛けてくれたのかもしれないね。」 え… 「そうなの…?」 重ちゃんのおばあちゃん…華麗なる女傑。 「そうだよ。理久はその後会場には戻って来なかった。ただ写真をやたら撮る人が会場を右往左往していたのが印象に残ってる。」 あぁ…それ、のりちゃんだ 俺はぼんやりしながら星ちゃんの頬を指で撫でる。 星ちゃんは俺のその表情を見ながら黙って微笑む。 時間が過ぎて行くのも忘れて、黙って二人向かい合ってぼんやりと過ごす。 「ね、いつも何して過ごしてるの?」 「…お店のお手伝いと…バイオリンのメンテナンス。」 「ふふ…労働して頑張ってるの?」 「…うん。働いて、名前も覚えてもらったよ?偉いだろ?」 「ん…偉い…」 星ちゃんはそう言って俺の頭をグリグリと撫でた。 そして二人で笑うんだ。 お風呂に入って、リビングのソファに座って誰かのアイスを勝手に食べる。 「北斗!俺のアイスだぞ!」 春ちゃんが怒ってやってくる! 「良いの?春ちゃん?」 俺は本を読む星ちゃんの後ろに隠れて、彼の悪行をネタに揺する。 アイスくれなかったら…この前、俺を襲ってまもちゃんにぶん殴られた事、言うよ? そう言う顔をして、春ちゃんを見つめる。 星ちゃんの頭には?マークが付いて、俺と春ちゃんの無言の攻防を見てる。 春ちゃんは、ちょっとニヤけるけど、怒った顔に戻って言った。 「ちっ!仕方ねぇな!ば~か。」 馬鹿は春ちゃんだ!フンだ! 「北斗、春ちゃんと何かあったの?」 「何も~ただ…、弱みを握ったんだ!フハハ!」 俺はそう言って、春ちゃんのアイスをムシャムシャ食べる。 「全く、意地汚いな…」 星ちゃんがそう言って、俺に呆れた顔をする。 星ちゃんの体にもたれながら、人の楽しみにしていたアイスをかじる。 歩がやってきて、俺を見て笑う。 「ま~た、仲のよろしい事で。」 「んふふ~。」 俺はそう言って星ちゃんの腕を取って、勝手に組んだ。 星ちゃんがとっても嬉しそうなのは、俺と久しぶりに会ったからだ。 何日間か…会わない日が続いたから、久しぶりで嬉しいんだろう。 「北斗、これ渡しておくね。失くさないで?良い?」 歩はそう言うと、俺に新幹線の切符を渡した… 「あ…」 俺はそれを受け取って言葉をなくす。 本当に、もうすぐ終わっちゃうんだって…実感が湧いて来て。 手に握った切符を見下ろして…ショックを受けた。 8月31日…14:45軽井沢駅発、東京行き…北陸新幹線の切符。 嫌だ… 「北斗?帰ったら、餃子を食べに行くだろ?その後、一緒に映画に行こう?」 星ちゃんの声が耳に届いて、我に返る。 誤魔化す様に、明るい声で答える。 「行けたら行くよ。だって、9月のレッスンスケジュール、まだ確認してないんだ~。」 俺はそう言いながら切符をバイオリンケースにしまった。 もう帰った後の事を話す星ちゃんに、置いて行かれる気持ちを一生懸命、持ち直す。 そうだ…いつも次の月の予定を話して、スケジュールを組んでたんだ…。 こうやって…いつもの様に、前みたいに…また日常が始まっていくんだ…。 帰った後の話を聞いても正直ピンとこなかった… だって、俺は、帰るまでの話で頭がいっぱいだから。 星ちゃんは本から視線を外して、俺の方を見て言う。 「じゃあ、予定が分かったら連絡して?」 「ん、良いよ~。」 俺はそう答えて、バイオリンケースを手のひらでそっと撫でた。 まるで自分の気持ちを落ち着かせるように…そっと撫でた。 バイブレーションの音を鳴らせて、俺の携帯電話が鳴る。 一瞬、星ちゃんの顔が固まった気がした。 「もしもし?ん~、本当?分かった。でも、今日は星ちゃんと寝たいんだ。うん…。ふふっ。おっかし。違うよ。んふふ。あはは。ばっかだな。うん。は~い。」 まもちゃんからの通信で、もうすぐ用事は終わるみたいだけど、俺は今日星ちゃんと一緒に寝たいと伝えた。彼は少しごねて、俺の事なんて遊びなんだろ!ってふざけてたけど…まぁ、大丈夫だ。 まるで、別れなきゃいけない現実から目を逸らす様に…俺は今日、星ちゃんと過ごしたいんだ。 切符を持って、彼の元に帰るのが怖かった。 だから、一旦逃げたんだ。 電話を切ると、星ちゃんが真顔で俺の顔をじっと見てくる。 「どうしたの?」 俺は半笑いで星ちゃんに尋ねる。 そんな俺を真顔のまま、星ちゃんが見つめて言う。 「北斗、帰らなくても良いの?」 「なぁんで?俺は今日、星ちゃんと寝たいんだも~ん。」 「だって、まもちゃんさんとは、もうすぐお別れなんだよ?」 知ってるよ…日々、噛み締めてるよ。 「星ちゃんと寝たいの…」 俺はそう言って彼の体に抱きついた。 「…怒ってない?」 星ちゃんがそう言って俺の顔を覗いて見る。 「何で?誰が?」 俺は何の事か分からなくて、星ちゃんに質問返しする。 「まもちゃんさん…怒ってない?」 意外な答えを聞いて頭に?マークが浮かぶ。 何で怒ると思うの? 俺は星ちゃんの顔を見て言う。 「まも~るは怒んないよ。星ちゃんの事、男の中の男って言ってるし、俺が星ちゃんの事を大好きって知ってるし、怒んないよ?」 俺はそう言って星ちゃんの鼻の穴に指を突っ込んだ。 星ちゃんは俺の手を掴んで、鼻の穴から出すと、首を傾げて、視線を逸らしながら不満そうな顔で言った。 「男の中の男って…俺の事、馬鹿にしてんのかな…」 ん? 星ちゃん? 「星ちゃん?どうしたの?怒ったの?」 珍しく星ちゃんがそんな事を言った。 俺は慌てて彼の表情を探る。 「怒ってないよ?」 そう言って笑う星ちゃんは、いつもの星ちゃんなのに…さっきの声色は違かった…。 「何か嫌だった?」 彼の膝に正面から座って顔を覗いて見る。 「お顔見せて?俺に見せて?」 彼の頬を包んで自分に向ける。 星ちゃんは潤んだ瞳で、俺を見上げて、悲しそうに泣いた。 「星ちゃん!どうしたの…?どうして泣いてるの?ごめんね、俺が泣かせたの?」 俺は戸惑った。 どうして星ちゃんが泣いているのか…分からなかったんだ。 「違う…俺が馬鹿なんだ…ごめんね、北斗は何も悪くないよ。そんなに大事なら、あんな風に行かさなきゃ良かったんだ…俺が馬鹿なんだよ…」 そう言って星ちゃんがシクシク泣いた…。 可哀想だ…俺の星ちゃんが泣いてる。 何だか分からないけど…俺は星ちゃんの頭を抱きしめてギュっとした。 「泣かないで…ごめんね、星ちゃん…」 俺が馬鹿で、何で泣いてるのか…分かってあげられなくて…ごめん。 俺がそうやって彼を慰めていると、渉が博とやって来た。 星ちゃんが慌てて涙を拭いたから、俺は彼を隠す様に二人と向き合った。 俺の前に仁王立ちして、二人息の合った様子で尋ねてくる。 「おい、今日は何食べたんだ?」 え~?そんな事聞くために二人で来たの? 「ん~と…焼きそば…」 冷蔵庫にあった焼きそばを、まもちゃんが作ってくれたんだ。 「え~!焼きそば?しょぼ~!」 何だと!俺は怒ったぞ! 「しょぼくない!全然しょぼくないもん!」 俺は怒って星ちゃんから退くと、渉の頭をクッションでぶん殴った。 博が仕返しに俺にクッションをぶつけてくるから言ったんだ。 「ズルいぞ!2対1なんて、卑怯者のする事だぞ!」 仁王立ちしてそう言うと、渉が言った。 「ズルくない。北斗が馬鹿だからいけないんだ~!」 キーーーー!! 「待て~~!この野郎!」 俺は走って逃げる渉を追いかける! なに、いつもの事だ。 2対1で最後は俺が泣かされるんだ… 「うあ~ん!星ちゃん…!」 リビングのソファにいなかったから、寝室にそう言いながら向かう。 星ちゃんはベッドの中でまた本を読んでいる。 全く…!さっきリビングで一人でウソ泣きして恥ずかしかったんだからな! 「星ちゃ~ん…シクシク。意地悪されたぁ~」 俺はそう言って星ちゃんの隣に寝転がる。 ちょっとだけ体を乗せて、星ちゃんに甘える。 「何で意地悪されたの?」 俺のご飯が焼きそばだったから… 意味不明だよ。 「知らない…あいつらはカップルのイベントとして、俺を虐めてるんだ。自分たちで話題を見つけられないから、俺という可愛い標的を虐めて遊んでるんだ!」 俺はそう言って、星ちゃんの体に顔を付けてスンスン鼻を鳴らした。 「そうか…それは可哀想だね…」 星ちゃんがそう言って俺の髪を撫でる。 俺は気持ち良くなって、猫みたいに首を伸ばして甘える。 「北斗…まだ…俺の事…」 俺の顔を見ながら、星ちゃんが何かを言いかけて…やめた。 俺の事…? 何? 「星ちゃん?どうしたの?なんだか様子がおかしいよ?」 俺はだんだん、星ちゃんが心配になって来る。 だって、さっき泣いたんだ… あんな風に…泣いちゃったんだ。 彼の顔を撫でて、俺の目を見つめる星ちゃんの目を覗いた。 彼の顔が俺に近付いて、そっと唇が触れて、キスをする。 それは前にもあった。 でも、今回は違う。 そのまま星ちゃんは、俺の口の中に舌を入れて来た… 驚いたけど、俺はそのまま彼のキスを受け入れた。 だって、涙を流して…とても悲しそうに泣いているんだ… そっと彼の背中を抱いて、強く抱きしめてあげた。 「星ちゃん…?」 キスを外されて、俺は星ちゃんに聞いた。 「どうしたのさ…何で、俺にキスしてくれたの?どうして…?」 星ちゃんは何も言わないで、俺の頬を撫でる。 全く…俺の周りの男どもは…面倒な奴ばかりだ…!! 「全く…よく分かんないよ?ちゃんと言葉にしないと…伝わらないよ…最近の子供は行間なんて読まないんだよ?だから、伝えたいことはちゃんと言わないとだめだ。」 俺はそう言って星ちゃんにもう一度聞いて見る。 「どうしたの?俺に話してよ?」 俺がそう言うと、星ちゃんはにっこり笑う。 「北斗は…俺の1番だよ。」 そんなの前から知ってる。 俺は首を傾げて言った。 「他に言う事無いの?それだけなの?それは知ってる事だよ?」 俺がそう聞くと、彼は笑って言った。 「ない。それで十分だ。」 何だよ…全く。 全然意味が分からないよ。 星ちゃんは哲学者みたいだな… 巡り巡ると、やっと意味が分かるような…そんな難解な事を言うんだ。 でも、嫌いじゃないよ。むしろ、大好きだ。 「北斗…お休み」 「ん、もう、なんだよ…お休み…」 久しぶりに星ちゃんの隣で寝られる。 彼は…1人で寝られるかな… 少し心配になる。 だって、彼は寂しがり屋だから。 でも、さっちゃんと会った後の彼に、会いたくなかった。 もうすぐ会えなくなるのに。そんなつまらない気持ちを持ってしまう。 目の前で愛する人を亡くす光景を目撃しても尚…くだらない嫉妬をしてしまうんだ… …自分が幼稚なガキだから。 今日1日の選択を振り返って、これだけ幼稚に映るのは…俺がガキだからだ。 大好きだよ…まもちゃん。愛してるんだ。 でも、今日は友達と一緒に寝るね。 だって、あなたが俺を置いて行ったから… 妬いたんだ。 それに、ここに居ればみんなが守ってくれる。 俺を激情から守って中学生のままで居させてくれる。 切符なんて持って帰れない。 辛すぎて、また大泣きするに決まってるんだ。 今日は沢山泣いたから、もう泣きたくないんだ。 ねぇ、寂しい?泣いてる?まもちゃん…会いたいよ。 俺は布団の端を掴んで、寂しさを堪えた。 彼の寝息を想像で補完して、目を瞑って眠った。

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