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第81話

「ま、でも現実に颯斗が孕めるのだったら、俺の子は三人だけでは済まないな」 腹部につくほどの硬さを持った熱雄に右手を添えた翔琉は、まだ柔らかく潤んでいた俺の後孔へその切っ先を潜り込ませた。 「……っァっ……ンんんっ」 予期せぬ圧迫感に息を詰めたが、すぐ様内に潜り込んだ翔琉は俺の快いところへカーブさせる。 バージンだった俺の後孔はすっかりもう、翔琉の形に馴染んでいるのだ。快感に悶え、無意識にもっと奥で翔琉を感じ取れるように腰を振る。 「ココで、俺をイかせるのも上手くなってきたな」 クスリと笑うと、翔琉は抽挿をより激しくした。 内へ灼熱の翔琉を打ちつけられる度に、俺は受け容れている秘処をきゅうと収縮させ歓喜に湧く。 勃ち上がっていた俺自身は堪えることを知らず、何度目かの刺激で白い飛沫を飛ばす。 触られてもいないのに。 「すっかりトコロテン? でも、イけるようになったな」 ニヤニヤしながら翔琉は言うと、程なくして自身の熱も俺の内で吐き出した。 どくどくと熱いものが俺の内へ注がれていく。 果てたばかりの翔琉はまだ、ある程度の硬度を保ったまま俺の内で留まっている。 「これで妊娠、確定だな」 「もう、なに冗談言ってるんですかぁ」 「――つまりそれ程、颯斗相手だったらいつ何時何度でも、イけるってことだ」 恥ずかしげもなく告げる翔琉に、俺の方が赤面して顔を覆う。 「ホントに俺のこと……好き、なんですね」 顔を覆ったまま俺はポツリと告げた。 面と向かってなどまだ恥ずかしくて、こんな自惚れたことは言えない。 「今更、何言ってんだ? そんなことは出逢った時から言い続けているだろうが」 怪訝な口調で告げる翔琉を、俺は拡げた指の隙間からちらりと盗み見る。 「ホントーに、怒って、ます……ね」 俺の言葉に、余計翔琉の眉間の皺が深くなった。 「当たり前だろう。何を、今初めて知ったかのような反応しているんだ?」 顔を覆っていた俺の手を無理やり剥がすと、そこには剣呑な表情をした翔琉が眼前に現れる。そんな顔さえカッコ良くて、愛おしくて、俺は再び顔を手で覆い隠した。 「そろそろ本気で俺に好かれている自覚を持ってくれないと困るな」 ぐんと俺の内の翔琉がめいっぱい膨れて、俺の内を突く。 「ああっ……あっ……自覚……あ、るっ……」 突然再開された蜜事に、俺は甘い声を上げながら応える。 「あるからっ……すき! す、き……ですから……ンっァ……っ……好きぃ……翔琉しか、好き……じゃ、なっ」 「百点満点の解答だ」 翔琉はそう言うと俺の前髪を優しく梳き、額へチュッとキスをする。

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