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地球が消滅する3日前

今朝は、とても清々しく目が覚めた。  毎日煩わしかったインターフォンも鳴らない。  実に気分がいい。  テレビをつけっぱなしにして、だらだらと寝転びながら大好きなコミックスを1巻~最新刊まで読み漁る。  一通り読み終わると小腹が空いてきた。  漫画の中に出てきた「わさび味のポテチ」が無性に食いたくなって、お菓子のストックのビニール袋を漁る。  3つの買い物ビニール袋を漁るが中にはゴミしか入っておらず、お菓子は全て食べきっていた。 「…ない、全部食っちまったのかぁ~~!!」    食えないと思うと余計に食いたい。  口の中はすっかり「わさび味のポテチ」になっている。 「近くに小さなスーパーあったな、あそこはマイナーだからならまだあるかも。」  ポテチを求めて買い物に行くことにした。    お目当ての小さなスーパーは閉店してた。  割られた窓ガラスから中を覗くと荒れ果ていてひどい有様だ。  ポテチを諦めきれずに他のスーパーやコンビニを巡るけれど、どこの店に行っても棚にはポテチどころか商品が何も陳列されていない。  客が買い占めていったのか、それとも強奪されたのかもわからないが、全ての店の窓ガラスが割られ、棚は倒されて見る影もない。  残っている商品といえば、床に散らばっている冠婚葬祭の香典袋くらいなもの。  店員もおらず、レジの金に手を付ける者もいない。 「金で腹は膨れないからな…。」  町中も歩いている人間に会うことが少ない。  会っても強奪されると思うのか、小走りに逃げられてしまう。  ポテチを諦めて仕方なく家に戻ることにした。 「外には食うもんは何もなかったな。」  俺はキッチンでやかんを火にかけてから押入れに向かった。  貧乏学生の俺は安い時に箱買いしていたカップラーメンが押し入れの中にあり、あと1ヶ月分くらい食いつないでいくことができる。  今は食うに困らないが、毎日毎日同じ味ばかりで飽きていた。  押入れのダンボールからカップラーメンを1つ取り出して封を開け、お湯を注ぐと、いつもの香りが鼻をくすぐる。  飽きているとはいえ、食い物があるだけ俺は恵まれていると言える。  こんな時期だ、飯が食えない人もいるだろう。  もうすぐ地球と共にみんな消えるんだ。  このカップラーメンを食うことも出来なくなる。 「………西野、どうしてるかな。飯、食えてんのかな。」  西野と喧嘩してから、俺のところに訪ねてくる者は一人もいない。    …当たり前だ。  みんな自分が生きるだけで精一杯だからな。  賑やかだった昨日までが異常だったんだ。  「…っ………。」  急に食欲がなくなって、作ったカップラーメンを食べることなくベッドに潜り込んだ。    カップラーメンの空の容器や、飲み終わったペットボトルが転がるゴミだらけの部屋の中、俺はたった一人布団を被り身体を丸めて眠りについた。  地球消滅まで、あと2日

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