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第18話

「る、琉季さん……」  思わず、とっさに手を離そうとしたが強い力で止められてしまった。 「なんだ、離すなよ。俺のココも、こんなになってるんだぞ?”お前で”、な。お前も俺のを食べてくれよ」  そう言いながら、サワサワと衣服の上から圭太に琉季を触らせてくる。 「食べますって言えよ、俺のをさ。お前はできるよな?」  質問の形をとっているけれど、ほぼ命令されているようなもの。圭太が躊躇していると、琉季は圭太の頭に手をやり「どうなの?できないわけ?」と顔を覗き込んできた。 「やる……」 「よし、良い子だ」  満面の笑みを浮かべ、今度は圭太にベッドから降りるように指示をしてきた。穿いていたズボンや下着を取り去って、琉季はベッドの端に座り直した。 「さぁ、来い」  琉季に促されるまま、圭太は琉季の足元に膝をついた。彼のものは既に反応を示していて、半勃ちの状態になっている。 「でかい……」  思わず口をついて出た。琉季のものは存在感のある大きさで、ずっしりと重そうだ。琉季がこんなものを持っていたなんて、記憶にない。 「そうか?まぁ、小さいとは思んねぇけど」 別に、色々な男を相手している圭太にとっては、特別に珍しいものではないけれど、琉季のものとなれば話は別だ。 もっと大事に、こんな形ではなく触れ合いたかった。他でもない、琉季だから。そんな気持ちになるのはなぜだろう。その核心に自ら触れようとは、敢えてしない。自分で琉季への気持ちの核心に触れてしまったら、これ以上彼をサポートできなくなりそうだというのが理由だ。  僅かにぼうっと琉季を見ていたら、頭をポンと叩かれた。 「食え」  琉季は圭太の手をもう一度取って、もうすぐで天井を向きそうになっている琉季の中心を掴ませた。 一瞬の躊躇いはあったものの、圭太はぱくりと頬張る。何人もの男のものを咥えてはきたけれど、こういうシチュエーションで琉季のものを咥えることになるとは、思ってもいなかった。 けれど、圭太は必死に手を動かし、口を上下させた。口の中で、琉季がますます膨張していき硬さを増していく。 「上手いじゃねぇか。こんな風にして、いつも男のもん食ってんのか?」  圭太は返事をせず無心に琉季を高めていくことだけに集中した。 『そうだよ。あなたのために、こんなことをして、知らない男に触れられてるんだ』と思いながら。 琉季をしゃぶり続けていると、不意に頭にポンと手を載せられた。 『どうしたの?』という意味を込めて上目遣いで琉季を見上げる。 「もう離してもいいぞ」  指示通りに口からものを出すと、精液が溢れ亀頭の先と圭太の口を繋ぐように糸を引き、淫靡に見えた。 そして、琉季のものはすっかり上を向いてそそり立っている。もうすぐで腹に付きそうだ。 「お前、四つん這いになれ」  さっきから思っていたが、琉季は普段よりも命令口調になっている。そのことにも、圭太は混乱していた。理由を聞きたいけれど、聞いても理由は答えてくれなさそうだ。 全て衣服を取られて四つん這いの体勢を取らされた。すると、琉季はボトルを持ち出してきてトロトロとした透明な液体を手に取った。 そして、圭太が何事だろうと思う間もなくお尻の窄まりに琉季の繊細な指が宛がわれた。 冷たいものが当たり、思わずぴくっと反応してしまう。琉季の指は窄まりの周辺を撫でたりしながら、中へと一本を進入させてくる。 「あっ……」  多少の痛みや異物感はあるものの、嫌悪感はない。琉季の指だからだろうか。ローションの滑りもあり、指は中を進んでいく。中を拡張させようと、圭太の中で琉季の指が蠢く。初めは痛みもある程度はあったけれど、徐々に中は綻んできていつの間にか2本の指でかき回されていた。割とすぐに馴染んだのは、普段から客の男たちに弄られたりしているというのもあるだろう。 「結構早く広くなったな。やっぱあれか?他の男にやられてるからか?」  そんなことを聞かれたら身も蓋もない。圭太は顔を赤くした。 「そっ、そんなんじゃ……」 「どうだかな」  図星を指され、何も言えなくなる。

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