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第19話

「……じゃ、そろそろいくかな。お前、力抜いとけよ」 「え?」  後ろを振り返ろうとした時、琉季が自分の性器を圭太の後ろの窄まりに宛がい、かなりの質量のものを中へと押し進めてきた。まさに、『ギチギチ』という音が聞こえてきそうだ。ある程度広がっていたとはいえ、この質量には耐えるのが大変だった。 圭太はベッドに顔を伏せて堪える。 「うっ……っく……」 「おい、もっとリラックスしろって。入っていかねぇだろ?」 「う、うん」  圭太は必死に身体を弛緩させた。すると、先ほどよりは楽になったようで、奥まで到達した。 「よし、全部入ったな。動くぞ」  そう言うなり、琉季が腰を動かしてピストンを開始する。初めのうちは苦しさも感じたが、少ししたら幾らかは慣れてきた。 「お前のここ、すげぇ締まるな」  息の上がった声で、満足そうに言いながらピストンを続ける。圭太の方は、今にも解き放ちたいのを我慢して、中心のものが涙を零していた。 「あっ、あっ……」  ピストンの律動に合わせて、声が出てしまう。 「お前、他の男なんて見るなよ」 「えっ?」 「お前は俺だけ見ていればいいって言ってんだよ」  それは、征服欲だろうか。お客として、縛り付けておきたいから言っているだけなのだろうか。それでも、そんなのはどうだって良い。今の圭太には、こうして求めてくれるだけで嬉しいのだ。 「はい……分かって、る……」  息も絶え絶えに返事をした。 「よし、良い子だ。例え男に触れさせてたとしても、他のヤツなんて見たら承知しないからな」 「もち、ろん……」  そう返事すると、琉季が腰の辺りを撫でてきて、中途半端な状態で抜いてきた。抜く瞬間、どちらのものとも分からない液が垂れてきて、それが圭太の脚にも伝った。

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