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第20話
「そこに寝ろよ」
そう促され、拒否する理由もなく素直にシーツの上に寝そべる。
瑠季が情欲に満ちた瞳で見下ろしてくるので、圭太の身体の熱の上昇も加速度を上げる。
「ねぇ、もうイキたい。無理だよもう……」
泣きそうになりながら懇願するもののあっさり却下された。
「ダメだ。まだ我慢しろよ」
そう言いながら右の乳首を弄られて、痛いほどに起ち上がった屹立は蜜を零す。
「あっ……ダメったら」
瑠季の腕を避けようとしたら、胸元から手が離れた代わりに左右の腰を掴まれた。
そして猛ったままのものを突き入れてきた。
「いっ……」
痛い。可愛い顔をしてこんな巨根を持っているなんて、誰が思うだろうか。
「力抜けって」
「ん……」
圭太が脱力すると、両脚を抱えてぬぷぬぷと琉季の切っ先で突きまくる。全身が甘く痺れる。きっと、相手が琉季だから。他の男じゃこうはならない。
「いいよ、お前の中」
腰を撫でられた。圭太は琉季から与えられる快楽に耐えることで必死だ。でももう限界で、これ以上耐えられそうもない。そう思った時、「あぁっ」と声を上げると圭太は自身の先から全てを放った。白濁した液が、自分の腹を汚す。
「なんだ、もうイッたのかよ。イクなって言っただろう」
そう叱り付けられ、バツの悪さと申し訳なさで「ごめんなさい」と小さな声で囁くのがやっとだった。
「まぁいいや。俺もそろそろヤバい」
琉季はハァハァと息をしながら、より一層腰を動かしたかと思ったら一瞬止まり、熱いものを圭太の中に解き放った。
「お前、イクなって言ったのに先にイッたからお仕置きだ」
「え、お仕置き!?」
一体何を言われるのだろうかと、圭太は心底不安になった。今晩の琉季は特に、自分を支配下に置いている。彼はどんなことをするつもりなのか、圭太は怯えの表情で琉季を見上げた。
琉季は獰猛な目つきで見降ろすので、ゾクリと背筋が冷えるような気がする。
「まぁ、そう怖がるな。大したことじゃない。これからまだまだ、何回も楽しませてもらう。あと、毎月の締め日には俺にラスソンを歌わせて、抱かせろ。それがお仕置きだ。どうだ、できんだろ?」
ラスソンとは、ラストソングといってその日一番売り上げを上げ売り上げたホストだけが歌を歌えるシステムだ。ホストのひと月の総決算となる月末の営業日に、毎月それを叶えさせてセックスをさせろというのだ。
ラストソングを歌わせてヤラせろなんて変に感じるが、自分も琉季とヤリたいと思っていると、彼は思っているのだろうか。
「そんな……それは僕とヤリたいだけってこと?」
「そうだよ。悪いか?」
「え、僕の気持ちは?僕がどう思ってるかなんてお構いなし?」
そんなの、理不尽過ぎる。
「そうだ。お前は、俺の言うことを聞いていればいいんだ。お前だって嬉しいだろ?俺に抱かれて」
「そんなこと……」
圭太はフィっとそっぽを向いた。
「嘘吐くな。さぁ、さっさと続きやるぞ。俺まだ足んねぇんだよ」
琉季は寝そべる圭太の胸の蕾を舐め始めた。すると、すぐにまた中心でくたっとしていたはずの自身が元気を取り戻していく。
身体は、正直だ。
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