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第11話 R18

「俺がコワイか」 「………」 瞳の色は赤から黒に戻り、熱さも消えていた。 伎乃の体温は人の体温に戻ったようだ。 身体は細いが今までの弱々しさは消え、僕を押さえつける手は力強い。 ……こ、怖い…… 久しぶりの感情に戸惑っていた。 僕はこいつに殺されるのだろうか…… 噛まれた耳が熱く痛み、ズキンズキン脈うっている。 伎乃は怯える僕の表情を見て満足しているようでうっすら微笑んでいた。 伎乃の顔が近づく。 「本当……イイねぇ紗久の顔……この傷が勿体ないな」 胸の傷に視線を送る。 指が胸に触れる。傷に触れるかと思ったら胸の突起に優しく触れた。 ちょっ! 「気になってだけど…乳首綺麗な色してんなぁ」 「……なっ!」 理解できない行動にどうしたらいいかわからず暴れてみたけれど、身体が動かなかった。 くにくに弄られぷくりと膨らんだ胸の突起を、今度は赤い舌でチロリと舐め始めた。 「!!!っ…」 今まで感じたことのない刺激で、気持ちがもやもやしてくる。 何なんだよ…両方の乳首を指と舌で弄られ身体が…おかしい…声が…出ない 「……っ!!」 「……大丈夫だよ紗久。ちょっと気持ちよくなるだけだから」 伎乃が妖艶に笑う姿が美しかった。 スルスルと着ていた寝間着が脱がされ、全裸にさせられた僕は当然身体の自由がきかず声も出せない。 ねっとりとした視線を暫く全身に感じる。 怖くて恥ずかしくて、いっそひと思いに殺してくれたらいいのに! 「こんなに綺麗な身体だったなんてね。顔も綺麗だし……だから石が惹かれたのかな」 胸から腹、腰を撫でるように伎乃の長い指は這いまわる。 くすぐったいような不思議な感覚が身体をヒクつかせ、その刺激に一部が徐々に硬く変化していくのが見なくてもわかった。 涙が自然と零れ視界が滲んでゆく。 「紗久の綺麗なここがおっきくなってる。先が濡れてるけど…何…感じてるの?経験ある?」 にやりと笑い両脚を大きく開かされた。 陰茎はもちろん後ろの密部も丸見えで顔から火が出そうに恥ずかしい!!! しかも密部をネチャネチャと舐め上げられてしまった。 なななな!!!! 脳内がパニックで爆発しそうだった! 長い指がゆっくりと僕の陰茎に触れた…

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