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第28話 R18
いつの間にか服の中に滑り込んだ伎乃の手が僕の胸を撫で回している。
キスは変わらず深く…夢中で味わい続けた。
「ちょ…伎乃…それやめ…」
「あのさぁ俺の部屋より紗久の部屋の方がいいと思うんだけど…隣お兄さんの部屋だし聞こえるよ」
「は?」
「こっちの方がでも興奮するかな…俺に任せてね」
「…あの」
「キスよりも興奮することしよう」
「興奮することって…」
「前回の続きだよ…忘れるわけないよね?あんなに感じてたんだから」
!!
「そんな顔してももう駄目。つかこうなるかもって期待してここに来たんだろ」
「ちが…」
「違わないよ。ったく素直じゃないんだから…」
僕に馬乗りになる伎乃の両手が胸やわき腹をなぞり親指で乳首を転がすとゾクゾクと身体が反応する。お、おかしい…この感覚…
本当にただ抱きしめてキスして欲しかっただけで、ここまでの心の準備は持ち合わせていなかった。
「!」
「身体は正直なのにね。感じやすい身体だってもう知ってるし」
暗闇の中で伎乃が笑った気がした。
首筋を舐められ吸われ、顎や鎖骨に吐息がかかる。
膨らんだ乳首を舐められればピクリと身体が震えてしまう。
舐められ舌で転がされそのたびにもやもやと心が騒ぐ…
本当は僕はこうなることを期待していたんだろうか…わからない…また冷静な判断ができなくなる…
「あ…伎乃…は…」
「声聞きたいけど声出すとヤバいから我慢…」
「!!っ…!」
するりと下着の中に手が入り込み僕のモノを握られた。
既に熱を帯びていたそれはしっとり湿り気を帯びている。
「あ…ん…」
触られるだけで感じるのに緩く上下に扱かれるだけで甘い快感が身体に走る。
どうしても女みたいな声が零れてしまい…恥ずかしい。
片手でパジャマとするりと下着を脱がされ下半身が晒される。暗闇に感謝した。
「紗久のここ…濡れてるよ…可愛い」
耳元で囁かれればさらに腰にくる。
「は…あの伎乃…もう…駄目…」
小声で伎乃の耳元で訴えるが逆効果だったらしく、勢いよく唇にかぶりつかれた。
!!
口を塞がれ陰茎は強く扱かれ、襲い来る快楽に身体がついていかない。
くちゅりと舌同士が絡みつき吸われ漏れる声はかき消される…
あああ!!!
身体が震えドクリと伎乃の手によって射精してしまった。
きゅっと上下する動きが緩やかになりゆるい疲労感が襲う。
「は…は…」
「すぐイっちゃったね。やっぱり声でちゃうよなぁ」
膝を折りうつ伏せにされる…な、なにこの格好…
「この格好お兄さんには見せられないもんね…って…エロ。枕ぎゅってしててね」
伎乃が何かを取り出し手に取る。
ツ…ぷ
!!
「ここ使うから良くなるまで紗久頑張って?逃げたら食べちゃうよ?」
伎乃の声がいつもより艶めいていて彼も興奮しているのがわかった。
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