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第7話
そんな日々を過ごしてたら、ある日祐也から電話が来た。ちょうど波瑠と一緒にいて、出られなかったからヤった後に電話をかけ直す。
「…もしもし」
「もしもし、祐也か?久しぶり」
久しぶりの祐也の声は、心にじんわりと沁みて、自然と笑顔になった。俺はやっぱり、祐也が好きだと思ってしまう。
「どした?なんかあったか?」
「や、用はないんだけど、さ、どうしてるかと思って」
「ハハッ、変わりないよ!祐也は?上手くいってる?」
「まぁまぁかな」
お互いのことを話してるうちに、気づいたら1時間経っていた。そろそろ切らないと父親も起きてきそうだった。
「おまえが元気そうで良かったよ。またいつでも電話して来いよー」
何となく切ることを匂わせると、祐也も「お、おう」と少し慌てた様子で言った。
「…あのさ、今度、東京行くから。そのとき、お前に会ってもいい?」
恐る恐る、祐也が尋ねてきた。ヒュ、息が止まった。祐也にまた会えると思わなかった。何なら、このまま一生会わないつもりでいたのに。
「あ、ああ。いいよ」
そう答える以外、思いつかなかった。
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