12 / 118

第二章・3

 大きなベッドは、二人で横になっても余るくらいだ。 「大丈夫。聖くんは、御両親に愛されてる。でないと、こんな贅沢させるものか」 「そうかもしれません。でも、それは僕が求める愛とは少しずれてしまっているんです」  僕は、寂しい。  そう、聖はつぶやいた。 「寂しい、か」  駿佑は、そんな聖の髪を撫でた。 「寂しいから、私をここへ呼んだのか?」 「かもしれません。でも、それより」  掃除をして汚れた飛沢さんを、きれいにしてあげたかった。  そんな風に、聖は言った。 (まだ子どもなのに、とんでもない殺し文句だ)  子どもでなければ、そのまま甘えて抱いているところだ。 「もう、寝よう」 「はい」  二人、向かい合わせで横になった。  やがて互いに腕を伸ばし、抱き合って瞼を閉じた。  互いの心を埋め合いながら、眠りに就いた。

ともだちにシェアしよう!