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第三章・3
一緒に行きたい、とねだる聖と共に、駿佑は翌日買い出しに出た。
彼のマンションで暮らすに当たって必要な、生活用品。
それから、様々な食材や調味料を買った。
「好き嫌いは、ないか?」
「多分、ありません」
「多分?」
「僕、あまり料理とか食べたことなくて。両親はいつも夜遅かったから」
「なるほど」
朝食、夕食はいつも、昨晩食べたようなもので済ませていたのだろう。
小学校で食べる給食だけが、彼の体を作って来たに違いない。
「私の料理で、コロコロに太ってもらおう」
「コロコロは、嫌だなぁ」
こんな軽口を交わすほど、二人の仲は密になっていた。
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