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第五章・5

「ほらほら、逃げないと痛いぞ」 「や、やめッ!」 「ひいぃ!」 「痛ッ! 痛い!」  室内に作られた狭い小屋の中では、逃げるに逃げられない。  ただただ恐怖をあおり、駿佑は彼らが逃げる体力が尽きるまで殴り続けた。  ぐったりと伸びた少年たちを足で蹴り転がし、駿佑は無表情のまま狙いを定めた。  モップの柄を、彼らの肛門に突き入れたのだ。 「あ、ぐあぁー!」  これは三人同時、というわけにはいかない。  一人が責められている姿を、後の二人は震えあがって見ていた。  次は、俺の番。  そう思うと、生きた心地がしなかった。 「どうだ? 気持ちがいいか。言ってみろ、気持ちいいです、と」 「あ、がぁ! き、もち、いいですうぅ!」 「そうか。なら、もっと可愛がってやる」 「ぎゃあぁあ!」  残る二人は、もう顔を背けて責められる少年を正視できなくなっていた。

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