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第八章・7
「あ、は、はぁ、あぁ。ヤだ、んんッ、イヤッ……」
駿佑に突き上げられながら、聖はうわ言のようにそう言っていた。
「嫌なのか?」
「イイけど、イヤですっ。ど、うして……ッ」
どうして、スキン着けてるんですか。
そんな聖の可愛い不満に、駿佑は再び照れながら言い訳をした。
「発情期を迎えたΩは、妊娠できるようになるんだ」
聖は、妊娠したくないだろう。
そう言えば、全てのΩは大人しくなるはずだった。
だがしかし。
「あ、はぁッ! 僕、僕っ、駿佑さんの、赤ちゃんなら、産みたいですッ!」
「……!」
がくん、と駿佑は腰を落とし、すぐに射精してしまった。
「あ、あぁあん!」
(ゴム越しに、駿佑さんの精子、叩きつけられてくる……ッ!)
ほぼ同時に、聖も再び精を吐いていた。
「あーっ、はぁ、はーっ、はぁあ……」
「聖、速かったですね、とか言ってくれるなよ」
全く、私としたことが。
『あ、はぁッ! 僕、僕っ、駿佑さんの、赤ちゃんなら、産みたいですッ!』
この一言で、脳天に快感が突き抜けた。
聖のやつ、とんだα殺しだ。
果ててぐったりとした聖の髪を、駿佑は何度も撫でた。
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