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第九章・3
発情抑制剤と一緒に、ピルも処方してもらった、と話す聖に、駿佑は口をあんぐりと開けた。
「聖、君はその。そんなに、私との、ええっと……、アレを……」
「僕、駿佑さんとのセックス、好きです。すごく幸福な気持ちになれるんです」
「そ、そうか」
「だから、駿佑さんにも気持ち悦くなって欲しくて。生で中出しした方が、スッキリするでしょう?」
駿佑はハンドルを持ちながら、むせた。
「ひ、聖。生とか、中出しとか、言って欲しくないよ。私は」
「え~。クラスのみんな、よくそんな話しますけど」
「最近の子は、進んでるなぁ……」
医師と同じことを言い、駿佑は真顔に戻った。
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