68 / 118

第九章・4

「他には? 何か気を付けることを言われたか?」 「はい。パートナーともよく話し合いなさい、って」 「それもそうだな」  パートナー、か。  これまでで一番幼いその呼び名を持つ聖を、駿佑は見た。 「聖の様子を見ながら、セックスはするようにしよう。発情期を迎えたばかりのΩは、体調を崩すこともあるからな」 「今日は、どうしますか?」 「……やる気満々だな」  Ωは発情を迎えると、強くなるのかもしれない。  そんな印象を、駿佑は聖に持った。 「昨夜やったんだから、今夜はよそう。毎日じゃ、身が持たないだろう」 「僕、平気です」  そう言えば、と駿佑は考えた。  事後にどんなにクタクタになっていても、ひと眠りすれば聖はすぐに潤いを取り戻す。  今までもいろんなΩと付き合ったが、これほど回復力の早い子は初めてだ。  それでも、駿佑は聖の体を案じた。 「とにかく、今日は我慢しなさい」 「は~い」  しかし聖は、じゃあ、と身を乗り出した。 「明日は、してくれますか?」 「……まいったな」  年下の恋人に振り回され、強面の掃除屋も形無しだ。

ともだちにシェアしよう!