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第十章・7
背後から聖を抱きしめ、駿佑はその蕾にペニスを挿れていった。
湯とは粘りの違う聖の体液が、駿佑を奥へ奥へといざなってくれる。
奥までしっかり挿れ、しばらくそのままで呼吸を整えた。
「動くぞ」
「激しく、して」
お望み通り、と駿佑は思いきり腰を穿った。
湯の抵抗で少し鈍るが、体内の動きは大差ない。
聖は髪を振り乱して、久々の駿佑を味わった。
「あぁ! あぁっ、はぁ、はぁッ! あぁあ!」
(こ、こんな奥まで! あぁ、それに、すごく硬い!)
「駿佑、さん……ッ!」
内に込めるように愛しい人の名を呼び、聖は射精した。
湯の中に、ふわりと白い色が交わる。
(ああ、白い花のようだ)
それを見て、駿佑は思った。
この胸の白い牡丹は聖、お前だと打ち明ければ、笑うだろうか。
汚れを知らない、純白の花。
私の、聖。
そう考えた時、駿佑も弾けた。
聖の体の中に、精を放った。
「あぁ、はぁああ!」
背を反らし、エクスタシーに酔う聖を、しっかりと抱きしめた。
湯の中で溶け合ってしまうほどに、抱きしめた。
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