98 / 118
第十三章・2
「もしもし。白井ですけど」
『白井 聖さんの電話で間違いないですか?』
「はい」
『わたくし、大島(おおしま)と言います』
警部は、簡単に自己紹介した。
万が一の時には、ここへ連絡して欲しい、と駿佑に渡された番号に、彼は電話をかけていた。
『飛沢 駿佑さんのお知り合いですね?』
「は、はい……」
聖の胸に、嫌な予感が広がり始めた。
(駿佑さんに、何かあったんじゃ……)
淡々と、大島は続けた。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
98 / 118
ともだちにシェアしよう!