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第十四章・10

 バスを使い、二人はベッドに横になった。 「すごく大きなベッド! 僕、何回転できるかなぁ!」 「頼むから、ベッドで前転するのはやめてくれ!」  もっと、ロマンチックにいこう。  駿佑は、意外とそういう点には古風だった。  じゃあ、と聖は三つ指をついた。 「ふつつか者ではございますが、今後ともよろしくお願いいたします」 「あ、いや、その。そういう意味ではなく……」  赤くなってしまった駿佑の首に、聖はかじりついた。 「好き好き、大好き! 駿佑さん、愛してる!」 「私も聖が大好きだ!」  明るい声でそう言い合い、キスをした。 「んっ、う。今日、何度目の、キス、かなぁ……」 「何度でもしたいな」  濡れた音を立て、夜のキスを交わした。  水音に、肌をさする駿佑の大きな手のひらに、聖はどんどん昂ってきた。 「あ、やだ。もう……」  キスをして、肌に触れられているだけでペニスが勃ってくる。  先漏れの体液が、浮いてくる。 「あ、あんっ!」  胸の小さな乳首を吸われ、聖は甘い悲鳴を上げた。

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