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第十四章・12
「あ、駿佑さん……ッ。おっきぃ……!」
今夜はいつもより、駿佑を大きく感じる聖だ。
(きっと、特別な夜だからだよね)
薬指にきらめく、素敵な指輪。
ああ、僕ホントに……、駿佑さんと結婚……!
心臓が、高鳴る。
呼吸が、速くなる。
「はぁ、はぁ、あっ、あ!」
「聖、……聖」
「も、もう、ッ! そこ、突かないで、くださッ!」
「ここ、気持ち悦いだろう。もう、イくのか?」
ローションと聖自身の愛液とで、駿佑との接合部がぐちゅっ、ぐちゅッ、と音を立てている。
そんな音まで掴むように聖はシーツを強く握ると、首を反らして啼いた。
「あぁッ、来るぅ、来ちゃう! 駿佑さんッ、出ちゃぅう!」
「可愛いな、聖は。ホントに可愛いよ」
聖が射精すると同時に、駿佑も彼の奥へ精を勢いよく放った。
「あ、あぁ……ッ!」
「聖……」
はぁはぁと荒い息を吐く聖を、駿佑は優しく抱いた。
(お腹の中に、駿佑さんの精子いっぱい入ってくる……)
「気持ち悦い……」
「私もだよ、聖」
「駿佑さん、愛してます……」
「聖、愛してるよ」
愛を交わした後は、しっとりとした声で、言い合った。
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