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ミヅキの身体は男のものだ。ならば、受け入れるとしたら、やっぱりあそこになる、のだろうか。
「りょー、たろうさん……こっち……いれてだいじょうぶ、ですから……」
考え込む俺を見てか、そう言うと自らの臀部を割り開き、覗く後孔に指先を沿わせ、左右に広げてみせるミヅキ。だから、いきなりそういうのは刺激が強いと……!
けれど、後ろの孔に入れるという予想は当たっていた。しかし、どう見ても狭そうなそこに、俺のモノを入れることなんて可能なのだろうか。
そんな俺の懸念を察してか、ミヅキが付け加えた。
「ぼくは、セクサロイドなので、そのまま入れてもケガしませんし……だいじょうぶ、ですよ?」
「そういう言い方やめろって……。大丈夫かどうか、じゃなくて、お前もちゃんと気持ちいいかどうか、だろ」
俺はミヅキの頭に手を伸ばすと、さらさらのプラチナブロンドの中に指を差し入れ、掻き乱すように撫でる。ミヅキの目が、嬉しげに細められるのを見て、こっちまで愛おしい気持ちで満たされる。もっと、もっと甘やかしたい。
「……少しずつ、慣らすからな」
「はい……」
互いの腹に散っている精液を指先で集めた後、ミヅキの後孔に濡れたそれを宛てがう。そのままでも大丈夫だと言うだけのことはあるのか、さしたる抵抗もなく指は飲み込まれていく。
熱い。し、柔らかい。挿入された指を食むように、内壁が締め付けてくる。こんなところまで、本当に良く出来ているのだなと感心せざるを得ない。
「ナカで、気持ちいい場所とか、あるのか?」
「あ、ええと……基本的な作りは、人体と変わりませんので……あります。もうちょっと、浅いとこ……」
内部で動き回る指の感触を感じ取りながら、自身のイイところを伝えてくれるミヅキに従い、抜き差しを繰り返す。やがて、その指が言われたとおり後孔からごく浅い箇所を引っかいた時、彼の身体がびくんと大きく跳ねた。
「ひ、やっ……!」
「ここ、か……?」
反応のあった場所を、何度か押してみる。ミヅキはその度に堪らないといった感じで身体を煽情的にくねらせた。
内部にも余裕が出てきて、掻き回す指を追加しても抵抗はない。三本まで増やしたそれを動かす都度に、くちゅ、くぷ、と性感を煽る水音が聞こえる。
「んあっ! ……っやあ、も……いい、からぁ! はやく、いれてくださ……っ」
涙声でミヅキが懇願する。俺も正直限界で、痛いほど張り詰めたモノは、先走りを零しながら時折ひくひくと震えていた。
指を抜いても、口を開けたまま蕩けて熱そうな内壁を覗かせている後孔。俺は、そこに屹立を宛てがうと、ゆっくりとミヅキのナカへ入っていく。
「っう……」
思わず声が出る。きゅうきゅうと遠慮なく絡み付いてくる内壁は、やはり熱い。モノ全体を愛撫するように締め付けられ、本当にすぐ達してしまいそうなくらいヤバい。
ここで俺は、大変なことに気がついた。……ゴム、してない。
男の身体とは言え、ナカにそのまま出すのは負担になるのではなかろうか。俺は慌ててミヅキに声を掛ける。
「みっ、ミヅキ……! 一旦緩めろ、俺っ、ゴム付けてないから……!」
しかし、俺の願いもむなしく、彼はより締め付けをきつくした。マジで出るって……!!
「やっ、だめ、ぬいちゃ……あ、このままだして、っ! なか、りょ、たろさんの、ください……っ!」
ミヅキは首を横に振ると、喘ぎ混じりの濡れた声で俺に言う。鼓膜を震わせる暴力的なまでの快感。そこからゾクゾクと背筋を走る。下半身が溶けそうなくらい熱い。もう無理。
「っん……!」
「ひ、やあ、ああっ、あ、はああ……っ!!」
断続的に吐き出される精液を、望まれるままミヅキのナカに注いでいく。馬鹿になりそうな快楽の中、彼も俺を追うように達したようで、腹に新たに濡れた感触。
「はあ……」
大きく息を吐く。初めてに等しいのに、これほどに濃厚な行為と強い快感を経て、俺はかなり疲れていた。今夜はよく眠れそうだ。
そう思った俺の首に、ぐったりと布団に沈んでいたはずのミヅキが腕を回し、悪魔のような台詞を宣う。
「……も、いっかい、したい、です……」
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