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自分ピエロにオドリクルエ ※強制打ち切り
1000字越えたので打ち切り的終わり方(一人称で4文字)
* * *
なんでボクちんのところ来ちゃうかなって話。カレぴとのケンカなら、元カレみたいなボクちんのところ来ちゃまじぃでしょ。こじれるよ、放っておいたゲーム機のコントローラーとか、あれだ、イヤホンとかみたいに。今じゃ全部ワイヤレスだけどさ。カレぴ繋いどく赤い糸ってのもワイヤレスの時代かぃ?
「仲良すぎてボーダーライン分かんなくなったんだろ」
スマホ見られただと。しかもパスワード掛けてないとかいうし。掛けとけよ、自衛しとけや。スマホ盗み見こかれたカッポーなんざ、駅で投網すりゃ大量だっつの。石ぶん投げりゃ、スマホ盗み見こかれたカッポーにぶつかんの。世の常識でしょ。クレジットカードに暗証番号メモっとくタイプなんかな?
「裏切りだよな。そんなことするやつだなんて思わなかった」
「気になったんじゃね。ホーム画面何にしてんのかとか」
なんでかボクちん、こいつじゃなくてカレぴの肩持ってるし。いや、こいつがまたボクちん専用の柴犬になりたいってならいいんだよ、いつでも準備できてる。
「っつかオマエもオマエっしょ。パスワードくらいしとけよな」
「してるよ!」
「何に」
「バカ野郎の誕生日」
なるほど。西暦ケツ2桁と誕生日4桁。把握。こいつ西暦分かってるんか?
「そのバカ野郎が簡単に突破できるようにすんなよ」
「バカ野郎じゃないもん」
ダッル!!!え、何、ボクちん貴重な若い時間使って惚気聞かされてんの?否、ボクちんの電子辞書に老醜の文字はない!
「でもやっぱムカつく。オレの浮気疑ってんだ。そんな疑ってるならホントにしてやろ。なぁ、いい…?」
こいつのきゃんきゃんうるさいバカ犬ときゅるるんな子犬使い分けてくるあざといところにボクちんはころっころの玉っころみてぇに転がされてるってわけ。しかも多分無意識。女子にも通用。義理チョコなら貰いまくりだったゾこいつ。
「チュウしよ。あのバカ野郎に送りつけてやる」
で、背伸びしてボクちんの肩に手を置いて、片手でスマホいじるのに手こずってる。手が小さい、指が小さいんじゃね?で、ボクちんの肩から小っせぇ手が外れた。
「あれ?ありゃ……?」
「バカ野郎の西暦ケツ2桁と誕生日じゃないの」
「バカ野郎じゃねぇし!」
「いいから、早よ」
パスワード開かないしこいつのカレぴの誕生日覚えちまったしまだパスワード要求されておかしいゾこれ。あ、オチ見えて来た。
「あのさ、オマエの誕生日入れてみ」
寝てる間に変えちまったんだよ、寝癖悪ぃから、オマエ。
* * *
汚れ方傷付き方で分かる定期。
2021.1.3
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