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22.熱くて熱くて、あたたかい5
中指の根本まで彼の中に収めると、七海は指の動きを止めた。
「は、あ……はぁ……ぁ、ふ、ぅ……」
「……大丈夫ですか?」
「ん……だいじょーぶ、だけど……ちょっと、待って……」
なんとか異物感に慣れようと、晴太郎は何度も大きく息を吐く。口では大丈夫だと言っているが、ぐっと眉間に皺が寄っていて辛そうだ。たらり、と首筋を汗が伝ってシーツに落ちる。それを追いかけるように彼の首筋に口付けた。
「……少し、動かしますね」
「え……く、ぅ……っ」
ゆっくり七海が指を引き抜いて、また奥まで挿れて。何度か抜差しをしたあと、ぐるりと何かを探るように腸壁を撫でる。確か、気持ちよくなれる場所があったはずだ。
痛くないようにローションを足しながらゆっくり中を探ると、こり、としたしこりを指が掠めた。
「ひゃ、あっ!?」
途端、びくりと大きく晴太郎の身体が跳ねた。口から甘い喘ぎが溢れて、彼は瞬時に口を抑えた。
「……ここ、ですね」
「あ、あぁっ!? ま、て……っ、そこ、へん、だ……っ!」
腹側の浅いところ。それが、彼の気持ちよくなれる場所だった。
「……気持ちいい、ですか?」
「は、あ……っ! や、ぁ、そんな、わかんな、いっ、あ、ああっ!」
中のしこりをぐりぐりと押しつぶすように刺激すると、晴太郎がくっと腰を反らせながら喘ぐ。過ぎた快感に困惑しながらぼろぼろと生理的な涙を流す晴太郎に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け抜ける。腰の奥に溜まった熱が、ドクリと波打つ感覚がした。大事な人の泣き顔に興奮するなんて、自分はなんて酷いやつなんだと思いながらもごくりと喉を鳴らす。
いやいやと首を振る晴太郎の中心は、しっかりと硬さをとりもどしつつある。ちゃんと後ろで快感を拾えている証拠だ。ぐ、ぐと中のしこりを刺激するたびに、ぴくぴくと震える綺麗な彼の中心。じゅわ、と蜜を滲ませるその先端に、ちゅとキスを落として口内へ招き入れる。
「え、あっ、な、なみ……?! 待て、あっ、う……っ!」
舌先でぐりぐりと先端を刺激すると、じゅわりと晴太郎の味が口内に広がるのがわかる。先端に舌先を当てたまま、奥まで咥えて吸い上げると、どくどくと彼のものが脈打った。七海に咥えられて慌てた晴太郎は腰を引こうとするが、逃げないように空いていた手でぐっと腰を押さえつける。
「は、あ……ふ、ぁ、や、七海っ、ななみぃ……っ!」
「……っ、ん、ぐ……」
気持ちいいのか、かくかくと晴太郎の腰が揺れる。ぐ、と喉の奥まで挿れられ、一瞬息が詰まるが喉奥を締めて刺激してやる。
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