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第11話

 細い手が、ボクの後頭部を触っている。  この腕に、ボクはいつも守られているんだ......。  そう思うと感動する。  ボクは口づけをしながら、赤い頭巾をそっと脱がした。  すると黒い髪とかわいい顔があらわになる。  服の裾から、そっと手を入れてみると、想像してたとおり、肌もとってもスベスベだ。  唇は名残惜しいけれど、キスを止めて、赤ずきんくんの服を頭から引っこ抜く。  白い柔肌にちょこんと乗っている両胸の赤い乳首は色づいていて、とてもかわいい。  まるでイチゴさんみたいだ。  あまりにも美味しそうだったから、口に含んでみた。 「あ、はぁっ!!」  そうすると、ボクの下で華奢な身体が跳ねた。  もしかして、悦んでくれているのかな?  もうひとつのイチゴさんは指で我慢してね。  あとで食べてあげるから。  なんて思いながら、もうひとつのイチゴさんを指で摘む。 「あ、うっんっ」  指と舌で転がすと、そのたびに甘い声が放たれる。  かわいくって堪らない。  官能的な声がいちいちボクを刺激してくれて、おかげでボク自身が大きく膨れていく。  でも、それは赤ずきんくんも一緒みたいだ。  ズボンの股の間がちょっと濡れてきている。  ボクは、自分のものと赤ずきんくんのものを擦り合わた。  そうしたら、もっと大きな喘ぐ声が聞こえたんだ。 「やぁああっ、あっ、ろう、ろうっ!!」  唾液を垂れ流し、ボクの名前を呼ぶ赤ずきんくん。

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