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第13話

 ニヤニヤが止まらない。  身体を少し下にずらして、赤ずきんくんを覆っているズボンを取り外す。  下着ごと、長くて細い足から引っこ抜く。  見えたのは、ボクと同じように反り上がっている、赤黒い果実だ。  窓から差し込む、お日さまがあるからよくわかる。  ふっくらとした長細いその果実の先端からは雫が流れていた。  うん、こっちも美味しそうだ。  ボクはゴクンと唾を飲み込み、赤く濡れそぼっている果実を口に含んだ。 「はっ、や、ちょっとろう、おまっ、なにしてっ!!」  赤ずきんくんが息を飲んだ。  お腹の動きがわかって、ボクはちょっと視線を傾けた。  なにって、そんなの赤ずきんくんを味わってるんだよ?  だけど口を動かしてみても、かわいい赤ずきんくんがボクの口の中にあるから、うまくしゃべれない。  むぐむぐっていう声しか出なかった。 「あ、っちょっ、バカッ!! 咥えたまましゃべろうとすんなっ、やぁっ!!」 『ごめん』って口を動かしたら、また赤ずきんくんの腰が跳ねた。  ......それだけじゃなくって、ボクの口に苦いものが飛び出た。 「や、もうっ、離してっ!! 出るからっ!! こんな、咥えて汚いだろっ!?」  ボクの口の中で、赤金ずきんくんの一物がどんどん膨らんでいく。  もうすぐイくっていう意味なんだろう。  う~ん、でもね赤ずきんくんのは汚くないよ?  それを証言するため、ボクは赤ずきんくんの果実を含んだまま、思いきり吸った。  ストローでジュースを飲むみたいにして、じゅるるって……。

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