僕の一点を長い指が擦る。 「やああんっ、ダメ、そこ、だめっ、ああああっ！！」 「可愛い、すげぇ、可愛い。もっと気持ち良くしてやるからな……」 　身体中が、まるで甘い毒に覆われていくみたいに、痺れていく。 　内壁を掻き乱され、弾き出された水音は、さっき舐められた狐くんの唾液と、僕自らが流している先走りだ。 「あっ、っは、ああんっ、イく、イっちゃう、やだぁああっ」 　欲しい。 　狐くんが欲しい。 「狐くん、狐くんっ！！　僕、ぼくもうっ！　だめっ、おねがっ、おねがいっ！！」 　好き。 　大好きなんだ。 　狐くんの屹立で、僕を貫いてほしい。 　指じゃなくって、狐くんでイきたい。 　僕はいっそう両脚をひらき、狐くんを強請る。 「痛いかもしれない」 「いい、大丈夫だから、お願い」 　中はもう、たっぷりほぐされている。 　きっと、痛みはほとんど感じないよ。 「好きだ」 　あらわになった狐くんの屹立が、僕の孔に挿し込まれた。 「っひ、あああっ！　おっき、狐くんのおっきいっ！！」 　狐くんに貫かれ、おそろしいくらいの圧迫感が僕を襲う。 　だけど、どうしてだろう。 　それだけじゃなくて、とても満たされる感じがする……。 「兎の中は熱くて、締め付けがすごいな、俺のぜんぶが、食われそうだっ」 　内壁を押し分けて、入ってくる狐くん。 　水音と一緒に空気音が聞こえる。 　その音が、よけいに僕を煽る。 　寄せては返して……。 　まるで海の中にいるみたいだ。 　何度も抽挿を繰り返された。 「あっ、ああっ！！」 　喘ぐ口は、始終ひらきっぱなしだ。 　僕の先端からは先走りが流れ続けている。 　狐くんは唇を噛みしめると、僕の最奥に辿り着いた。 「やああああああんっ！！」 　僕の中に、狐くんの白濁をたくさん注がれ、僕もほぼ同時に果てた。