9 / 136
悪夢③
暖かな日差しが目に入り、起き上がる。
今まで寝た中で1番ふかふかのベッドにもう一度蹲る。
二度寝最高。
今日は日曜日。
学校も休みだしいくらでも寝られる。
…。
…。
…。
…あれ?
おかしくない?
そもそもこのベッドなんだ。
うちにベッドなんてあったか?
母さんが買ってきた?
んなわけあるか。
うちはもっぱら敷布団だ。
そもそも一回起きたとき俺の知らない景色が広がってたような…。
恐る恐る目を開けたら、真っ白な天井が見えた。
俺の家の天井は茶色だ。
木製の天井。
おかしい。
おかしいと思って、昨日のことを思い出す。
「そうだ、俺。きのう…。」
思い出したら急に尻穴に痛みが走り出した。
あと、腰とか。
っていうか体全体が重だるいというか。
夢ではなかったのは明白だ。
「母さん、俺の貞操は奪われたよ…。」
なんか、涙が出てきた。
俺、この先どうなるんだろう。
逃げ出したらきっと昨日のあれで脅されるんだろうな。
ともだちにシェアしよう!