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龍ヶ崎菊臣③

柊、現生徒会会長とともに生徒会に就任したのは1年の後期。2年に進級した頃には生徒会の仕事に慣れ始めていた。 当然のように入学式の仕事も任せられる。 柊とともに校門前で新入生の案内を任されていた時、俺は天使に出会った。 桜が散る中、少しぶかぶかの制服に身を纏ったその新入生が南 結城だ。 ぽってりとした赤い唇、ぱっちり開いた大きな目、少し丸顔で童顔だった。 緊張しつつも確かな足取りで歩いてきた南は俺の目の前で足を止めた。 「あの、これ…。さっき拾ったんですけど…。」 少し震えた声。 潤いのある瞳で顔を覗き込まれた。 ああ、まさに天使だ。 「ああ。」 「じゃあ、お願いします。」 ペコペコと頭を下げて行ってしまった。 手を伸ばしてももう遅い。 ああ、名前聞いておけば良かった。 そしたら、きっともっと親しい仲になれたのに。 妄想が広がる。 部活が一緒だったら…。 柔道部であれば自分が手取り足取り教えられる。いや、それだと柔道部員に襲われてしまう。 しかし、先輩とあの小さな口から発してくれれば俺はなんだってできる。 そう、あの小さな口で俺のを咥えてくれればいいのに。俺が咥えてもいい。乳首を弄くり回し、唾液が溢れるまでキスをして、精液が出なくなるまでイかせ続けたい。 小さな孔には少々俺のはキツいかもしれない。だが、なるべく痛くないように優しく解した後、奥の奥まで挿入し、その孔を堪能してみたい。 『先輩、俺、気持ちいいから、もっと…。』 そんな淫乱な言葉で俺を誘い、淫乱な身体で俺に抱かれる。そして、愛を呟いて、甘く溶けるくらい深く深く落としてみたい。 「菊臣、どうしたの?」 「天使に出会った。」 「天使…?君らしくない言葉だね。」 柊と話しつつも、俺は彼が歩いて行った先をジッと見つめ続けた。 手の中にある落とし物のハンカチは申し訳ないが、本人に返されることはないだろう。

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