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龍ヶ崎菊臣④

入学早々、南は次期生徒会役員と噂される財前に目をつけられていた。 財前が南に気があることは一眼見ただけで分かった。財前は何気に南を周りから守るような仕草を見せたから。 しかしそのせいで曽根は南に興味を持ち、早乙女は虐めの対象として南に目をつけるようになった。 俺はそれを見ているだけ。 何一つ南と友好な関係を結ぶことは出来なかった。 それを変えたのは柊だった。 その頃には柊は生徒会会長、俺は副会長、そして新メンバーとして財前、曽根、早乙女が生徒会に入ってきていた。 皆、一様に一人の男に夢中だった。 南だ。 「皆がお前を愛している。」 ぐったりした南を抱きしめ言う。未だによく理解出来ていない南は訳も分からぬように頷いた。 南は分かっていない。 分かっていない。 その小さな唇を唾液で濡らし、垂れるまで舐め続けたい。 その胸についた2つの突起に触れ、なでるように触り、あわよくば舐め、それだけでイかせたい。 その男の象徴であるモノに触れ、快楽に身を投じるまで扱き、甘い声が出るまで愛し続けたい。 その小さな蕾をシワの一本一本まで愛し、指でかき混ぜた後に、己のブツで頬が高揚するまで乱暴に激しく突き続けたい。 分かっていない。 分かっていないから分かるまで抱きしめよう。 ベッドに沈んだ南の身体を撫で回す。 一つ一つ確認するように、丁寧に、撫で続ける。たまに甘い声が出る南は可愛い。もっと甘い声を。俺の手で快楽をとことん追求する。 「やぁっ…。うあっ、あっぅ…。あぁぁ…。」 「どこがいい。気持ちが良い場所はどこだ。」 「あうっ、ちんこ、もっと強く…。触って…、触って…。」 言われたように強く握りしめる。そして上下に動かすとすぐに南は射精した。もはや恥ずかしさは感じないのだろう。 可愛らしく喘ぎ、快楽をこれまでかというほど感受する。 ねっとりとした音が響き渡る中、とうとう俺も我慢の限界が来た。 いやそもそも、風呂場で南と遭遇した時点で限界だったのだ。あの可愛らしい裸体をこれまでかというほど見せつけ、挙げ句の果てに気持ちの良さそうな声が漏れ出ていたのだ。 ラストパートをかけるように、腰を動かす。 「やっ、はげしっぃ…。やめて、止めて、止めて、じゃないとまたイく。イったばかりなのに…。イく、ひゃぁぁぁあ。」 俺も一緒に中で射精した。 南ははぁはぁと息を漏らす。 その音が急に聞こえなくなったと思えば、そのまま眠ってしまった。

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