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龍ヶ崎菊臣⑤

地獄だ。 そう言葉通り地獄。 そして2日続けて遅刻。 それも今日は3時間目からの登校だ。 泣きたい。起きて早々、副会長は謝罪をしてきて、日を改めて勉強を教えると約束してくれた。勉強のことは置いておこう。 昨日の情事を誰か教えてくれ。なぜ俺は副会長に襲われたんだ…。 「それはね菊臣君がムッツリスケベだからだよ。」 「俺の心を読むな、曽根。そして、ムッツリスケベって何だよ。」 「よく言うでしょ?ムッツリスケベ。ああいう沈黙キャラが1番脳内ではエロいこと考えてるんだよ。」 否定できない自分が嫌いだ。 でも、そんな…。 あんな綺麗な筋肉と身体つきで尊敬できる先輩が、ただのムッツリだったら俺は泣くぞ。 「そういえば、俺の忠告は可憐に無視したね。」 「は?忠告?」 「まぁあー?結城君、頭良いわりに頭が弱いからなぁ。」 「どっちだよ。」 「だって?俺言ったよね?あんまり裸見せてると襲われるって。それを無視して?結果的には菊臣君に襲われてるし。もう、ほんとに忠告した意味がない。」 「ゔっ…。」 確かに曽根にそんな脅しはされた。でも、だって、大浴場入りたいじゃないか。 あの湯船に浸かって、その後マッサージマシーンで身体を解し、牛乳を一気飲みしたいじゃないか。 「はぁ…、まぁ、襲われる覚悟で入るんだったら止めないよ。」 「そんな覚悟は持ち合わせてない!でも、だって、入りたいだろ?」 「あー、はいはい。これだから貧乏人は。今度楓君と話し合って、結城君が入ってる時は誰も入れないようにしようね。」 「いいのか!ありがとう!!」 「はいはい。本人がこれだからいけないんだろうなぁ。はー、いやだいやだ。あっ、そうそう、それで、俺がここに来たのはこんなこと話す為じゃないからね。放課後は生徒会室にそのまま来てね。お勉強は帰ってから。結城君は名ばかりとは言え庶務なんだから。」 名ばかり言うなよ。 まぁ、生徒会に入って数日とは言えまだ何もしてないけど。 いいぜ。 やってやる。 今日は仕事三昧だ。

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