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曽根柾斗②
「は?」
まさか閉じ込められた?立ち上がってドアに近寄る。ドアを引いても押しても、ものともしない。
鍵が閉められた?
なんだこれ、嫌がらせか?
「せいかーい。」
「えっ?」
誰かいたのか…。
びびった。
「お前、だれだよ。何のためにこんなこと…。」
「何のため?そんなの決まってるだろ。お前をここから追い出すためだよ。お前みたいな貧乏人がこの学園にいること自体嫌気が差すのに、よりにもよって生徒会に媚び打って全生徒憧れの生徒会寮にも入りやがった。反感かわないわけがないだろ?」
生徒会に逆らう奴いないって言ってなかったか…。こんなモロに嫌がらせしてくる奴いるじゃないか。
「さっ、さっさとやろうか。」
「何を…?リンチにでもするのか?」
男の後ろに隠れるもう3人の男たちを見やる。
「へー、俺1人じゃないこと分かってたんだな。まぁ、残念。リンチじゃなくて、レイプだよ。」
「俺、男だけど?」
「どうせ、生徒会の奴らと枕してんだろ。今更だろ?」
枕なんてしてない!!って、言えねー。
正確には脅されてだし、枕だって認識は俺にはない。けど、他人から見れば、まぁ枕だって言われてもおかしくないのか…。
「なんだ、図星か?まぁ、いいか。お前は今から犯される。それだけだ。」
「っ…。」
後ろの男1人が俺の腕を掴む。いくら気持ちのないセックスをしてきたとはいえ、そう簡単に身体を許してたまるかよ。男の腕を払い、投げ飛ばす。
「ひゅう〜。すごいなぁ。まさか投げ飛ばすとは。まっ、複数相手なら大したことはないな。」
「ぐっ…。」
他の2人に抑えられ、首を掴まれた。地面に押し付けられて身動きが取れない。
「ほらっ、口開けよ。」
男は懐から怪しい薬を出した。
どう考えてもただの薬ではない。
口を閉じて歯を食いしばる。しかし、鼻を摘まれ、口が開いた瞬間に薬を突っ込まれた。薬が舌の上で溶けていく。
咄嗟に吐こうとしたが、逆に口を塞がれ、挙句ガムテープを貼られた。行き場を失った薬はそのまま時間をかけて溶けていった。
違法薬物だったらどうしよう。
依存のあるものだったら。
命に危険のある薬だったら。
考えるだけで恐ろしくなる。
涙が溢れ、震えが止まらなくなった。相手の思う壺だって分かってる。でも、怖いだろう。なんの薬か分からない。確実なのは相手が俺に敵意を向けていること。そんな相手に飲まされた薬だ。そんなの録でもないものに決まっている。
「んー、んー、んー。」
「何言ってるのか分からないなぁ。大丈夫、命に関わる薬じゃないから。ただ、ちょーっと気持ち良くなる薬。」
それって何も大丈夫じゃない。
口の中から存在を消した薬に抵抗はできない。5分10分と着々と時間は流れる。
そして、それは突然やってきた。
体の内側から熱が篭り、溢れ出す。
体の中心部分はむず痒さ。
それが至る所で現れてきたころ、俺は薬の正体を知った。
「聞いてきた?媚薬。即効性のわりに時間かかったね。」
「そんなもんっスよ。」
「ふーん…。苦しそうだね。ガムテープだけは取ってあげる。」
口元が解放され、勢いよく空気を吸う。ただ、たまに漏れる甘い吐息。それが快楽を体が望んでいると訴えているようだった。
恥ずかしい、恥ずかしくてたまらない。
だけど俺は望んでいる。
気持ちがいいこと。
ここ2、3日で覚えた快楽の味を味わいたいと。身体が、どうしようもないくらいに望んでいる。
「たすけ、て…。」
「うんうん、今からたくさん気持ちいいことしようね。ほら、ズボン脱がせて。」
男2人がかりでズボンを脱がされる。抵抗なんて出来るはずがない。
「うっわぁ、パンツ濡れてる。布越しから形もはっきりわかるね。どれだけ欲しいんだよ。」
「みるなぁ…。」
「まだ虚勢はれるんだ。まぁ、これからたくさん快楽に呑まれるんだろうけど。」
男たちは上のシャツも破り捨て、裸になったところで、脚を開かされた。尻穴に指を突っ込まれる。
やだ、いやだ。
なのに、快楽が徐々に溜まっていく。
それが欲しい。
欲しい。
それが、それが…。
「ちがっ、だめだ。だめ、なのに…。」
大きく勃ち上がったちんこが欲しい…。
「やっ、やあ…、うゔぅ…。助けて、助けて…。」
もはや何の助けを求めているのか分からない。この状況からなのか、はたまた快楽からなのか。なんにせよ、この内股から迫り上がってくる快楽に俺の思考は著しく低下した。
男のちんこが押し付けられる。
ここ数日で3人の男とセックスした。それなら同じだ。同じく気持ち良くなれる。
だけどーー
「助けて…、助けて…。」
助けを求めたくなる。
誰に?
誰かに…。
「助けて…。」
そこで、キィーっと目の前のドアが開いた。
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