50 / 136
新歓!!⑤
「俺はお前に嫌われたくない。お前に嫌われるのが何より怖い。」
ギュッと抱きしめられる。
硬い胸元。
でも、男らしい身体つきだ。
バッと体を離される。
「すまん。もう限界だ。早く行ってくれ。」
たぶん俺はこのとき、気が狂ってたんだ。
頭がおかしくなったんだ。
「副会長…。」
「なん…って、何をしてっ…。」
「おれ、俺…、手伝います。だって俺のせいでしょ?」
副会長のズボンを下ろして、手で握りしめる。大きくて太い。逞しいサイズだ。ごくりと唾を飲む。
「副会長、どう…?」
「すまん、南。」
「えっ?」
ガシッと頭を掴まれ、副会長の逸物に顔を押しつけられた。開いた口の中に無理やり逸物を押し付けられ、喉元まで一直線。吐き気が広がる。
「うぐっ…。うっ、ふぅふぅふっ…。おえっ…。」
「南、南、好きだ、好きだ、愛している。」
副会長の吐き出した精液が口の中に広がった。
「うえっ、おえっ、うぐっ、けほっ、ゲホッゲホッ」
静かな沈黙が広がる。副会長は何も言わない。俺も口の中のものを外に吐き出すことでいっぱいいっぱいだった。俺が落ち着きを取り戻した頃、副会長は漸く反応を示した。
「すまない。自制心が抑えられなくなった。」
「いや、今回は俺が悪かったです。」
いや、本当に自業自得だ。好きだ愛してると言う言葉に絆され、大きくなった逸物を治めようとした。
結果俺は強制フェラ。ううぅ、ってか俺は一体何をしているんだ。いつもならこんなこと死んでもしないのに…。毒されてる気がする。俺、毒されてる!
「南。俺は一度教室に戻る。悪いが仕事を一度お前に任せていていいか?」
「あっ、はい。」
「それと、南。お前は優しい。だから今、お前は俺を慰めようとした。礼を言う。」
副会長が廊下を歩いていく。去っていく姿を見つめながら、俺は副会長の気遣いに乗ることにした。
「俺はただ副会長が辛そうだったから助けただけだ。」
うんうんと頷いた。
俺も着替えた方がいいのでは?と思い出したのは先ほどのこと。俺は水にかかったから副会長に連れ去られたんだった。
「あっ、乾いてら…。」
なんか情けない気持ちになりつつ、仕事に戻ったのはいいものの、口をふっくらと膨らませた早乙女がいた。
「ユーキ君、サボるとはなにごと!菊ちゃんもいないしぃ、まさか2人でエッチなことしてたんじゃないのぉ。」
図星だ。
それを察したのか早乙女は目を細くして冷めた目でこっちを見てきた。
「ユーキ君の淫乱ネコ。僕より立ち悪ぅい。まぁ、菊ちゃんはむっつりだからぁ、仕方ないけどぉ。」
なんで俺は淫乱ネコだって貶されてるのに、副会長はむっつりで済まされてるんだ。理不尽だ!ってむっつりもまぁ、悪口ではあるけど。
「まぁ、いいやぁ。流石にこの短時間じゃヤッてないでしょぉ?なら、まだ僕にもぉ機会があるしぃ。それより仕事だよぉ。まったく、忙しいんだからね。」
ぷんぷんと音を立てて怒る早乙女に俺は無言でついていく。
もう直ぐ決勝戦だろうか。
お坊ちゃんにしてはだいぶはしゃいでいたが楽しんで貰えただろうか。初めての仕事であまり活躍場はなかったけど、立案者として楽しんでもらえたら嬉しい。
ともだちにシェアしよう!