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図書室の3P①

悪夢の1日が終え、1週間。 俺は決めたことがある。 あの、2人のタッグには近づかない。 まだ特定の1人の相手をしていた方がいい。 「いや、待て待て。それだと俺が抱かる前提じゃないか。あーもうっ!」 1人唸る。 頭を抱えていると、トントンと肩を叩かれた。 「だれ…って、会長。」 「一人で何を考えているんだい?」 「いや、別に…。って、副会長もいたんですか。」 会長の後ろには副会長が控えていた。 「それで、何か用ですか?」 「ああ、いや。図書室で結城を見掛けたから話しかけただけだよ。迷惑だったかな?」 「いや、そんなことは…。」 「そう。それで、結城は勉強中かい?」 「えっ、あっ、はい。俺は凡人だから勉強しないと駄目なんです。」 「君は凡人なんかじゃないよ。ただの凡人ではこの学園の特待生にはなれない。ただ、そうだね。もし良かったら、君が分からないところを教えてあげるよ。」 「えっ、本当ですか?」 「ああ、菊臣もいいね。」 「当たり前だ。」 「ありがとうございます!」 生徒会に入って役得なのは、やっぱり先輩にいろいろ教えて貰えることだな。それに、この2人なら安心して教えて貰える。 そう…思ってた俺が馬鹿でした。 「今日はこの辺りで終わりにしようか。」 図書館にある個室。 そこで俺は会長と副会長の2人に数学、古文、化学の3科目を教えて貰った。めちゃくちゃ分かりやすかった。 「ありがとうございました。すごく分かりやすかったです。特にここの数式に引っかかってたから、漸く頭の整理がついたし。」 「そう。それなら良かったよ。それで、僕たちにご褒美はないの?」 「ご褒美?俺、会長たちにしてあげられることなんて…。」 「この前、3Pしたんでしょう?」 「ふぁっ?」 会長の口から3P?なんだ、その会長の口から永遠に出てきそうにない単語は。 そもそも3Pってなんだ。 3ページのこと? 3ポイントてきな? 3パーソンの略? 「柾斗と鈴太郎が楽しそうに話していたよ。3人でエッチしたって。」 エッチ…。 Hか…。 そんなわけないか…。 なんか、涙が出そう。 「僕もそれを聞いて、なんだかしてみたくなったんだ。」 好奇心旺盛なことで。 いや、待て。 俺には副会長が…。 「ふ、副会長は嫌なんじゃ?」 「菊臣の下半身は素直みたいだよ。」 ふっくらと膨れ上がったあれ。ズボンを履いていても分かるくらいってまじでなんでだよ。 「いやいや、だって、あっ、明日もあるし。」 「明日は祝日だよ。」 そういえば、そうだった。 「ねぇ、結城。気持ち良くなりたいでしょ?」 ぞくりと身体に痺れが走った。 気持ちよく…。

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