75 / 136
男の娘の魅力③
「ユーキ君。ほら、集中してぇ?もうすぐエンディングだよぉ。」
早乙女が胸を押し付けてくる。
ふにって…。
「なんで、胸…。」
「えー?気になる〜?」
上目遣い。
上目遣い。
上目遣い…。
綺麗な瞳。
ぷっくり膨れた唇。
美しく整った鎖骨。
その中に潜んでいる…。
「ユーキ君のえっち。」
「ひっ、ちがっ!」
「でも、気になるんでしょ〜?ほら、ユーキ君なら触ってもいいよぉ。」
手を掴まれ、胸元へと近づけられる。
「うっ…。だ、だめだ!こんなの…。」
「いいのぉ?ほんとにぃ?」
喉を鳴らす。
だって、仕方ないだろ。
俺、童貞だし。
目の前に男だけど、絶世の美少女がいるんだから。
それもあっちから誘って…。
いや、だめだ。付き合ってもないのに触るだなんて、倫理に反している。
「意気地なしだなぁ。でも、ユーキ君。ユーキ君のそこふっくらしてるよぉ…。僕と一緒。女の子の格好してるのに、そこ膨れ上がってるの、不思議だねぇ?」
「やめっ…。」
触らない。触ってないけど、なんでこんな背徳感味わなきゃいけないんだ。
「な、何もしないって言った。」
「僕は何もしてないよぉ。」
してないけど、してるだろ。
「ねぇ、ユーキ君。ユーキ君は今女の子なんだよぉ?ねぇ、だからぁ、女の子のイチャイチャしても別にいいと思わない?」
自分の姿を思い出す。
確かに今はピンク色のふりふりワンピースを着ている。間違いなく自分は男のまま。
でも、女の子の格好をしている。なら、女の子みたいに戯れてもいいのかもしれない。
いいのかも。
早乙女をソファの上で押し倒す。
微笑む早乙女は本物の女の子より可愛い。
胸元のボタンを外す。
開かれたそこにはまっさらな胸板。ピンク色の突起を掴んで、擦る。潤んだ瞳。真っ赤な頬。少し垂れた唾液。
「さ、おとめ…。」
「ユーキ君…。」
ともだちにシェアしよう!