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媚薬の酒③

結城は右へ左へと左右に揺れながら歩く。溜息を吐きながら皐はそれを支えた。楓はその後ろでにこにこと笑いながらついていく。  皐と楓は普段と変わらない。 変わっているのは結城の方だ。 いつもよりふわふわする。 いつもより人肌が恋しい。 いつもより誰かと一緒にいたい。 そんな気持ちが積もって、溢れ出した。 財前と会長は優しい。 もちろん性格はどちらも難ありだが。 しかし、性行為をするのであれば、2人は誰よりも優しく接してくれる。結城はそれを本能的に、または今までの経験から、察していた。 結城は酔っていた。 酔いを理由にできた。 結城が見たドラマの性行為らしきシーンに興奮したわけではない。 ただ、ただ、人が恋しく、抱かれたくなった。 それだけである。 「結城、ついたぞ。」 「んー?んふふ、はい。ぎゅー。」 「結城、かわいいね。舌だして。」 「べろ?べー。」 「ふふふ。」 舌と舌が重なり合う。 にゅるりと口内を荒らされるのを感じ、負けじと楓の口内に舌を入れる。歯をなぞり、舌先をあわせる。 「おい。」 皐の声に楓は渋々といったように唇を離す。唾液が唇からたらりと垂れる。卑しくも結城の口元には唾液が滴りおちる。半開きの唇が寂しいと嘆く。 結城は楓の裾を掴む。 もっと頂戴とそう言っている。 「皐。」 「ちっ、結城服脱げるか。」 頷く。 覚束ない手でボタンを一個一個外していく。 「はぁ、ほらこっち向け。」 「優しいね、皐は。」 楓の言葉には答えない。 胸板が露わになった結城はいやらしい。ぷっくりと赤く膨れた乳首は舐めてと摘んでというかのように尖っている。ズボンはふっくらと膨らみ、パンツの中身はグジュグジュに濡れていた。 「先走りすげぇな。」 「ん…。早く…。後ろ、挿れて?」 「ほら、こっち向け。」 パンツを下に下ろし、隠されていた孔に指を突っ込む。 「んっ…。」 いくら尻まで濡れてるとはいえ、その中はキツい。皐は引き出しにしまってあったローションを手に、その孔を濡らす。 「結城、僕は乳首で遊んでいてあげるね。」 楓が結城の乳首を摘む。コリコリと押して、摘んで、引っ張る。それに快感を感じている結城は、既に雌と言っても過言ではない。 「そろそろか。結城、挿れるぞ。」

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