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媚薬の酒⑥

目が覚めたら知らない天井。 酷く頭痛がして気怠い。 そして、尻と腰が異様に痛い。 俺はこの感覚を知っている。 そう、知っている。 つまり、そう言うこと。 「うがぁぁぁ。」 昨日の記憶は会長と財前と飲んでいる途中まで。俺は昨日どちらかにお持ち帰りされてしまったのだろう。いや、もしかしたら2人と同時にやった可能性も…。 「何唸ってんだ。」 現れたのは財前の方。 「会長は…?」 「あ?お前とヤるだけヤッて帰ったよ。」 その言い方は2人と…。 いや、あえて聞くまい。 「ほらっ、これ飲んどけ。」 「味噌汁。財前が作ったのか?」 「んな訳あるか。」 その割に耳が赤いけど、まぁ気にしないでおこう。温かいその味噌汁は、どこか懐かしくて温かい素朴な味だった。 「最近、お前優しいよな。」 悪魔三人衆と呼んでいたが、その1人だとは思えないくらい最近優しい気がする。 「ふっ、そう思うか?」 「えっ、ああ。」 ふらっとこちらに寄ってきて、空になったお椀を取り上げる。そのまま吸い付くように俺の唇に触れた。呆然としている俺に今度は耳元でふっと息を吐いた。 「昨日は自分から誘ってきたくせにそんくらいで感じんな、淫乱。」 「なっ!」 「おらっ、部屋戻れ。」 蹴り飛ばされる形で部屋から追い出された。痛む腰を撫でて、立ち上がる。 そう言えば、ここ最近で他の生徒会メンバーの印象も劇的に変わった。なんだかんだ言って優しかったり、何気に励ましてくれたり。 …あれ?絆されてる?いかんいかん。 気をしっかり持て。 明日から学校。 気を引き締めていこう! ーーー ここまでお読み頂きありがとうございます。 察している方もいるかと思いますが、ストックが切れてしまい、以前のようなペースでアップするのが難しくなりました。 構想は出来ていますので、完全にストップするわけではないのですが、不定期更新にはなるかと思います。 大変申し訳ありません。 今後ともお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

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