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愛の証明⑦
お風呂に入って一息。牛乳がないことに気づいて、コンビニに行こうとした時、ばったり副会長に出会った。
なんだか気まずい…。
でも、声かけないのもなんだか違う気がする。
「あの、副会長…。」
「すまない。結城。」
「え?」
副会長の腕が腹に回る。そして俵を担ぐように俺を持ち上げると、連れ攫われた。全く、状況が理解できない俺の頭には疑問マークが並んだ。
ベッドに優しく降ろされた。
何が起こったのか理解する前に押し倒される。これから起きることは容易に想像できる。
ただ、副会長の突然の行動についていけない。
と、いうか、なんかほら、これからはお前の気持ちを尊重する的な話じゃなかった?
これからは襲いません的な…。
「ひやっ!」
急に太腿を撫でられた。
「もう、我慢できない。」
我慢してくれ。
そもそも副会長が興奮する要素あったか?
俺はただ牛乳を買いに行こうとしていただけだし。
あれか?
服か?
いやでも、中学の頃着てた体操服だぞ。
ただの半袖半ズボンだぞ。
…まさかだよな?
副会長は禁欲生活を強いられていたもんだから、その反動なだけだよな。
「副会長…。」
「南…。」
あっ、勃った。
俺のじゃない。
副会長の。
ズボンに押し込められているその逸物。自身でチャックを開け、デカいモノを取り出す。暑いのか、シャツを脱ぎ捨てた副会長の身体は、男の憧れが詰まってる。
逞しいほどの筋肉だ。
そして、デカい。
「南、南…。」
副会長の手は俺の腹を撫で、乳首を撫で、そして摘んだ。
「ひっ…。」
コリコリと擦られる。
腰が浮かぶ。
乳首が気持ちいい。
じわじわと俺のちんこも熱が籠る。なんか、焦らされている感じだ。服を捲られ、ズボンを下げられる。パンツの中からちんこを取り出され、上下に擦られる。
足が震える。
絶頂までもう少しのところでぴたりと止まった。その指は今度は尻穴に向かう。指一本、挿れては抜かれ、その繰り返し。
濡れないはずの尻はとろとろのローションで濡らされ、そして出し挿れを繰り返すうちに尻穴は緩くなった。
それを確認した副会長は二本三本と指の数を増やしていく。心なしかいつもより丁寧だ。そして、まるで初めてするみたいなそんな感じで、むず痒い。
「副会長、早くっ…。」
「だめだ。お前を大切に扱いたい。」
たぶん、やり直しなんだ。副会長にとってこの行為は“はじめて”のやり直し。
じゃないと、こんな処女みたいに優しくしない。前のように快楽だけを与えず、いかに自分が愛しているのかを伝えてくる。
ただ、すでに俺は…。
「酷くしていいから。気持ちは伝わったから。だから、だから、早く挿れて!!」
「南、くそっ…。」
ズンっと俺の尻穴に突っ込まれた。
「あゔっ!」
太くて硬い。
内側からの刺激が気持ちいい。
「副会長、副会長っ!」
「南、南!どこだ、お前の好きな場所はどこだ!!」
「もっと、前。そこっ!いいっ、好き、好き!んっ…。ひゃっ、はぅっ、アッ、アッ…んぅぅうあぁぁぁぁぁぁ!」
絶頂はあまりに早く。そして、副会長も一緒に果てた。ただ、それだけでは終わらない。お互いにそれは分かっている。無意識に唇を合わせ、舌を合わせ、永遠の快楽を感じ続けた。
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