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悪魔の笑み③
「んーんぅ〜、んーーんー。」
口枷を嵌められた俺は意味のない音を発するしか出来ない。ただ声を出すたび、球体の口枷の小さな穴から唾液が溢れる。それがいやで、さらに声を出す。
「結城君。こっち向いて。写真、撮ってあげるから。ほら、言うこと聞かないと洋子さんに写真見せちゃうよ?いいの?新たな扉を開きましたって。」
「むぅ…うう…。」
パシャリとシャッターが切られる。曽根の持つカメラはインスタントカメラだ。趣味が悪い。カメラから写真が出てはそれを俺に見せた。
「取り敢えず、初めはこの辺かな…。さっ、結城君。次はこれ。何か分かる?この前、時間がなくて使えなかった玩具だよ。」
見覚えのある。
早乙女と曽根に犯されたあの日に並べられた玩具の一つだ。
「この前は尿道攻めとバイブ使って苛めたから、次はこれ。」
丸いボールみたいなのが、連なったやつ。なんとなく、どうやって使うのか理解できた。
「これはね、アナルパールって言うんだよ。で、結城君のお尻に挿れるの。さっ、頑張って挿れようね。」
初めは1番小さいボール。徐々に太く大きくなるそれだが、2個3個と簡単に挿入することができた。
「流石、結城君。お尻の穴緩くてすぐに入ったね。でも、次からは少しキツくなるかも。」
もう既にキツいというのにまだ先があるのか。初め見た時、ボールは6つあった。つまり、さらにあと3つ。それも、今より大きいのを挿れないといけない。そんなこと、無理に決まってる。
「うぅー、うんぅー。」
「そんなに声出しても何言ってるか分からないよ。ほら、もう一個!」
「んー!」
キツい、苦しい。
もう、入んない。
「ふっふっふぅ、ふっ、ふっ…。」
息がしにくい。
早く出したい。
「結城君、苦しそうだね…。仕方ないか…。」
ばっと顔を上げる。
もう、出していい?
期待を込めて目線を上げたが、失敗した。
曽根は、悪魔だ。
にったりと笑い、俺の頭を撫でた。
「あと2つ一気に挿れよっか。」
反応する前に、曽根はボールを奥へと突っ込む。5個目はぎり入った。だけど、6個目はダメだ。もう入らない。ナカが悲鳴をあげている。なのに、曽根は容赦なく6個目を押し挿れた。
「むぅぅううううううう!」
自然と涙が溢れた。
唾液が留めどなく流れる。その唾液は顎を伝い、シーツを濡らした。
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