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悪魔の笑み⑤
「はぁはぁはぅ…。はっはぁはぁはぁ。」
パシャーー。
「結城君お疲れ。すごくいい絵が撮れたよ。ほら、見える?」
意識が虚でぼやけて見える。
ただ、この時ばかりは見えなくて良かったと思った。もし、見えていたら自身の霰もない姿が映った写真を見なければならなかったのだから。
「まぁ、見えないか。仕方ないね。さて、結城君。結城君だけが気持ち良くなるのはずるいよね?」
「え…。」
「俺のも気持ちよくしてもらおうかな。」
「無理…、今日はやだ。帰りたい。帰りたい。帰らせて。頼むから、お願い。」
「往生際が悪いなぁ。結城君。いいの?また、この前みたいにイキたいのにイけないようにしても。」
「それは…やだ…。」
「なら、いいよね。」
曽根は俺の脚を無理矢理開かせた。
「ねぇ、結城君。今度はさ、騎乗位でしたいなぁ…。結城君が跨るの。美味しいと思わない?」
「ゃだ!」
「そっか。残念。騎乗位は結城君縛っても出来ないからなぁ。」
ホッと息をつく。その隙にと、曽根は俺の中にブツをぶち込んできた。緩みまくったナカは平気で曽根の逸物を咥え込んだ。
「んぅ!」
「結城君、可愛い。油断して突っ込まれて。イッたばっかなのにまだ快楽を得ようとしてる。もう、緩いのに吸い付いてきてるし。離さないでってさ。」
「言わないっで!」
「結城君は本当に快楽に弱いなぁ…。でも、そろそろ疲れたでしょ?今日もよく頑張ったね。ほら、一緒にイこう?」
ぱちゅぱちゅとゆっくり動いていた曽根だが、どんどん動きが速くなる。曽根は俺のナカを虐め抜く。
「結城君の気持ちいいところコリコリしてあげるからね。」
「ふぅむっ!だ、め…。そこ、擦られたらすぐ、イッちゃうから…。」
「だから一緒にイこ?」
「んんうぅぅぅぅぅぅぅ!うゔあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
これまでかと言うほど叫び、声が枯れるまで曽根は俺のナカで暴れ続けた。疲れ切った俺は曽根の方を見る。
「結城君、ほら、沢山写真撮れたよ。」
散らばった写真はベッドに散らばる。思考が回っていない。それがなんなのか分かっていても言い返す気力もない。
「あっ、いいこと思いついた。結城君、ピースして。」
言われたままピースをする。
「ほら、笑って?」
カメラを向けられ、笑う。
引き攣った笑みはカメラに映し出され、そのまま写真が出来上がった。
曽根はまるで悪魔のように笑った。
「あら、結城…。」
洋子の元に一通のメールが届いた。そのメールの中には写真が送付されている。中を開くと、結城が穏やかに眠る姿が。送り主は柾斗だ。
『洋子さん。結城君は元気ですよ。今日もたくさん遊んで疲れて眠ってしまいました。』
望んでいた息子の姿にホッと息をついた。無理をしていないのか、少し心配していた。だが、久しく見ていなかった息子の寝顔に洋子は嬉しく思った。
「楽しそうで良かったわ。」
そっと携帯を閉じ、洋子は職場へ向かった。
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