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木村勝編2-3 ※玉舐め、イラマ、精飲

「飲め。飲むまで続けるぞ」  神嶽の言葉を理解するよりも前に、勝は思わず口に入ったものを全て吐き出してしまっていた。  一見温厚そうな顔を醜く歪ませて激しくえずく。他人の排泄物を飲み込むなど、勝の常識ではありえないし、仕方のないことである。 「ゲホゴホッ! うごっ! おえぇっ……!」 「もう一度だな」 「そっ……そんな……ひぃっ!?」  神嶽は勝の髪を鷲掴みにすると、困惑する顔面を陰嚢に押し付けた。脅迫者の股間に顔が密着して、あまりの不快感に勝はぎゅっと目を瞑った。 「舌を出せ。ここも丹念に奉仕しろ」 「ふ、ざ、けんな……や、やめ──!」 「勝。どうやらお前は物覚えが悪いようだな。お前のこれからの人生は俺にかかっているんだ。主人に傅くよう、ただ恭しく奉仕していればいい」  弱い犬ほどよく吠えると言うが、それでいて、自分にとって有益だと感じた者には誰彼構わず喜んで尻尾を振る。勝は正に躾のなっていない犬のような男だった。  神嶽はなおも勝の顔面をぐいぐいと股間に擦りつけながら言う。 「そこはチンポよりも敏感な部分だからな、優しく舐めるんだ。頬張って舌で転がしてみるのもいい。絶対に歯を立てるな。わかったなら返事だ」 「い、痛っ、気持ち悪……頭、押すなって! はぁっ……ちくしょう……わ、わかったよ……!」  勝は薄目を開けて舌を這わせる。他人の排泄器官を舐めさせられるだけでも十分におぞましいが、男の精が作られる元の部分とあっては更に屈辱的である。 「っ……うぐっ……んもぉっ……」  片方の睾丸を口に含むと、舌の上で転がすようにして刺激する。  だぶついた皺の中にコリッとした男の源を感じ、勝は嫌でも脅迫者の言いなりにならざるを得ない惨めな自身の姿を想像してしまう。 (な……何なんだよっ……俺……こんなことまでさせられて……! クソッ……も、もう……早く終わってほしい……)  奉仕を強要されようとも、まさかここまでの災難に遭うとは思っていなかったのだ。勝の目にじんわりと熱い悔し涙が浮かび上がってきた。  泣きながらざらざらとした粘膜で表面を撫でていると、神嶽のものはキュッと縮み上がる動きを見せる。現在進行形で大量の精子が生産されているのだろう。  精の残滓と新たに溢れたカウパーが溢れて混ざり合い、勝の鼻先に男性ホルモン臭が充満する。  その強烈な臭いに呻いて噛んでしまいそうになるものの、直前で引き剥がされて拒まれ、勝は意図しない攻撃すら空振りに終わった。 「良いぞ。しっかり口を開けるんだ。今度は喉の奥まで咥え込め」 (えっ……う、嘘だろっ。な、なんだよこいつのっ……!? さっきよりまた大きくっ……!?) 「ふっ、んぐっ、ぐ、ォオッ……!?」  一度出し終えても質量の萎えないものが更に膨張することに驚愕する勝に休む暇も与えず、神嶽は勝の頭を両手で掴み陰茎を咥えさせると、そのままイラマチオを開始した。 「おぉっ……かはっ! ぉえッ……う、ぅうっ! ぐほぉっ……!」 (が、学園長のチンコ、喉チンコに当たってっ……! 顎がっ、外れる……っ! もう嫌だ……なんで、俺がこんなっ……!)  喉を思い切り突かれ、口蓋を擦られ、勝は今にも絶息しそうに喘ぐ。普通に生活をしていたら入ってくることのないところにまで硬い亀頭が侵入しようとし、呼吸もままならない。  頭を前後に揺さぶられるたび、硬く熱い肉の塊が柔らかな粘膜をこそぎ落とさんばかりに往復し、たまらず大粒の涙がボロボロと溢れて頬を伝う。  初めての容赦ないイラマに鼻水まで吹き出させて、勝の顔はもう幼子のようにぐしゃぐしゃになってしまっていた。 「出すぞ。今度はしっかり飲み干すんだ」 「うぐっ、ぶぐぐぐッ……!」  勝は神嶽の腿に置いた手に力を込めて逃げようとするが、それ以上に強い力で頭を押され、喉の奥まで栓をされ阻まれる。  最奥めがけ熱い精液を浴びせられ、勝の口腔は先ほどよりも勢いと量のある白濁で満たされていった。 (うぅぅっ……さっきより、濃い……それに酷い臭いだ……)  初めて受けた口内での射精に、気が遠くなりそうな勝。押さえつける力を緩めることなく、神嶽は冷徹に問う。 「どうする。もう一度やりたいか」 (こ、こんなことっ……またやるなんて絶対にお断りだっ!)  勝は小さく首を左右に振った。息苦しさに眉をひそめながら、覚悟を決めて口の中のものを飲み込みにかかる。  粘つく精液は喉に絡んで仕方なく、また、生理的な気持ち悪さもあって、そう簡単に飲めたものではない。それでも何度かに分けて、勝は必死に喉仏を上下させた。 「っぷ、はっ……はぁっ……ぅぶっ、げほっ! ごほっ!」  ようやく口淫から解放された勝は、顔を背けて激しくむせた。  疲労しきった顔面は蒼白となり、唇の端から垂れ落ちる唾液は、ゼリー状の精液が混ざり合って白く濁っている。  最後まできちんと飲み干せたかどうか、神嶽は指で無理やり口の中を開けさせて観察した。 「……よし、いいだろう。今日のところはこれで勘弁してやる」 「っはぁ……は……今日、の……ところ……?」 「一度で終わらせると誰が言った」  勝は信じられないとでも言うように目を見開いた。  やっとのことで責め苦に耐え切ったと思ったところであるのに、さも当たり前のように凌辱の継続を宣言されるとは、あんまりであった。 「そっ……そんな卑怯な話があるかよっ!?」 「悪知恵が働くお前なら、従わなければどうなるかはわかるはずだが」  怒りと、屈辱と、今後の不安がないまぜになって、勝は弱々しく俯く。 (……きっと、こいつなら自分のことは棚に上げて、俺だけを悪者にする……。菅沼の件も、もしかしたら、今までの学校でしてきたことだって……) 「……どう足掻いても、俺に言うことを聞かせるつもりなんだな……?」 「お前の心掛け次第だ」 「っ……! ふざけやがって! あんたに従えばいいんだろ! クソがッ!」  感情のままに怒鳴り散らした勝は、せめてもの仕返しとばかりに神嶽の高価そうなジャケットを雑巾代わりにして、汚れた顔を拭った。  ふらつきながらも立ち上がり、改めて今後の命運を握る憎い男をギロリと睨んだかと思うと、とどめに唾を吐きかけてから、逃げるように学園長室を去っていった。

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