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木村勝編4-1 ※浣腸
学園長室にやって来た今日の勝は、どうにも落ち着かなそうに尻を気にしていた。
犯された翌日の職員室でも、少し座りにくそうに仕事をしていたが、アナルバージンを喪失した現場に足を踏み入れ、そのような凶行に至った男を目の前にすると、痛みがぶり返してきそうになるのだった。
「勝。今日はお前の肛門をもう少し使いやすくしてやる」
神嶽の抑揚の少ない冷淡な声に、勝はぐったり丸めていた肩をぎくりと跳ねさせる。
(ま、またあんな痛ぇの……あぁっ……あの後もヒリヒリしてたから、適当に薬塗ってなんとか治まったってのに……)
神嶽に尻を犯され、脱糞する姿まで晒してしまっただけでもぞっとする経験であったのに、またあのような苦痛を強いられるのだと考えただけで、勝は腰が引けてしまう。
ただし、神嶽は今回は痛みで貶めることが目的ではない。
「先に、浣腸で綺麗にするんだ」
「か、浣腸っ……!?」
「前のように途中で糞を漏らされては面倒だからな」
神嶽にとっては勝が浣腸をしようがしまいがたいして関係がないのだろうが、そう言って勝の羞恥を煽る。
神嶽は勝を四つ這いにさせると、下着ごとズボンを剥いて、両手で勝の尻たぶを開き、その狭間を観察する。
勝のアナルは赤みはあったが、それも勝が言う通り塗り薬が効いたのか薄いもので、何ら問題はなさそうだった。
「ふむ。この程度で済むとはさすが体育教師だ。これだけ丈夫ならば、お前のここは良いケツマンコになる」
「っ……いちいちうるせぇんだよ変態が……っ! そ、そんなに見んなっ……やるなら……とっととやって終わりにしろっ!」
また不浄の穴をじろじろ見られている恥ずかしさと嫌悪から、勝は既に自棄気味である。
しかし、神嶽がイチジク型の浣腸液を持ってくると、身体を強張らせた。ここで神嶽に犯され、彼の前で脱糞までさせられた忌まわしい記憶が鮮明に蘇ってくる。
「ぁ、ぐっ……ほ、ほんとにっ……」
「そうだ、お前はまた俺の目の前で糞をするんだ。ちゃんとここに出すんだぞ」
尻の下に当然のようにバケツが置かれ、勝はそれだけで具合が悪くなる。
浣腸液は三つぶん、宿便を出してしまうだけなら十分な量である。ノズルを挿入され、容器の中身が少しずつ入ってくるのを感じながら、勝はぐっと歯を食いしばる。
全て注入し終わると、神嶽はノズルと入れ替わりに親指の腹で出口を押さえてやる。油断するとすぐにでも液が漏れ出てしまいそうな感覚に、勝も息を呑んで括約筋を締めた。
(うぁっ……俺、また、ウンコさせられるっ……いくらなんでもこんなっ……ひ、ひでぇっ……)
早くも勝の腹がぐるぐる鳴っている。固い便を軟らかくする作用のものであるから、便秘という訳ではない勝には既に効き目が出始めている。勝は我慢強い方ではないから、そう長くは持たないだろう。
神嶽も腕時計と勝の苦しみようを交互に確認して、どれだけ耐えられるか把握しているようだ。
「そういえば」
迫り来る便意に耐える勝に、神嶽はふと思い出したかのような口調で語りかけ始めた。
「菅沼もこんな風に糞を我慢させられたことがあったそうだな。お前もその時のことは実際には見ていないにしても、掲示板で読んだだろう。暴行では傷が残ってばれてしまう恐れがあるし、近頃は男だろうが女だろうがやり方が陰湿で嫌なものだな」
「っ、それは……う、うぅぅっ……お、れは……そんなこと、しろだなんて言ってねぇ……俺には関係ないことだっ……!」
かなり切羽詰まった状況で菅沼の名を出され、勝は不安げだ。
クラブが調べた情報によると、菅沼のいじめは暴力というよりは精神的苦痛が主なもので、神嶽がしているような性的接触はなかったものの、普通の大人しい学生が受けるにはどれも心に傷が残るであろう辛いものであった。
だが、確かに勝はそれをやれ、と直接命令した訳ではない。初めに、“菅沼を気に入らない野球部員の誰か”に扮して彼の悪口を書き込み、それに賛同する部員達がインターネットという垣根を越えてしまっただけ。
勝はただ、全て知った上で傍観し、嘲笑うだけだった。それもどんどんエスカレートしていくのだから、菅沼からしてみればたまったものではないのだが。
「さあどうだかな。お前が真っ先に菅沼の悪口を書き込まなければいじめなど誰も思い付きもしなかっただろうさ。集団心理というものは弱い者が恐れ知らずになっていけない」
「う、うるせぇっ! あ、あんたこそっ……ただの、変態ホモ野郎のくせしやがって、こんな時ばっかり善人教師気取りか!? ぁう、ぐっ……お、俺のせいで菅沼がいじめられるようになったからって……! だからって何してもいいと思ってんのかよっ!?」
「別に俺は菅沼の味方ではないし、お前を罰するつもりもない。運良くお前の弱点が見つかったから利用してやったまでだ。お前には再教育が必要なんだ。お前ごときが他人を貶めるほどの立場ではないことをわからせてやる」
「さ、再教育だぁっ!? 訳わかんねぇこと言ってんじゃ…………お、ぐッ!」
怒りに任せて怒鳴り、力が入ってしまったせいで気が緩みそうになり、勝は慌てて奥歯を噛み締める。
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