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木村勝編4-3

「も、もう……いいだろっ……」 「ふむ……そうだな。だいぶ柔らかくなった」 「そういうことじゃねぇよっ! もう……満足しただろって……ううっ、こ、こんなこと、早く終わりに……」 「お前は女とやる時に手マンだけで終わらせるのか。そんな訳はなかろう」 「っ…………や、やっぱり、最後までやんのかよぉっ……」 「当たり前だ。最初からそのつもりだからな。……だが、そうか、そんなに嫌か」 「ううっ……?」  やめてくれるかもしれない。淡い期待が湧き上がって、勝は思案するような顔をしている神嶽を見やる。 「お前の往生際の悪さには感心するぞ、勝。そこまで言うのなら、自分で腰を落としてみせるんだ」 「なっ……! なんで俺がそんなことしなきゃなんねぇんだよっ!?」 「お前が自ら動いて、俺をイカせる。その方が早く済むと思うがな。それが嫌なら代わりに生徒いじめの証拠をお前の大好きなネットにばら撒いてやるだけだ。さあ、自分からチンポを咥え込むか、一生晒し者になるか、好きな方を選べ」 「~~ッ! わ……わかったよっ! やるっ! やれば……いいんだろっ!」  そう言い切りはしたが、下を全て脱いで神嶽に跨がり、先日己を痛めつけた凶悪な勃起を前にしては、勝はなかなか動くことができない。 「もう十分にほぐれているさ。安心して突っ込め」 「うっ、うるせぇっ……他人事だと思って……く、クソッ……」  ローションを注ぎ足し、いきり立ったそれを軽く握ってアナルにあてがうが、プニプニとした亀頭ならではの感触に身震いする。自身も女に突っ込むだけで、まさかこうしてアナルで味わうことになるとは夢にも思っていなかったのだ。  神嶽が両手を勝の太ももに添えると、今にも突き上げられるのではないかとさすがの勝も覚悟を決めて、息を吐きながら少しずつ腰を落としていった。  よく慣らされて、固く窄まっていた穴は以前よりは楽に神嶽を呑み込んでいく。さすがに大きなカリの部分では一度止まり、目一杯開かれる感覚に耐えていたが、そこはもう気合いとも言えるだろう、必死の形相で根元近くまで沈めていった。 「ぐうっ、おっ、うあぁっ……ふううぅぅっ……! い、いってぇ……苦しっ……! なぁっ、こ、これっ、もう、結構……入った、よなぁっ……?」 「ああ。それで、じっとしているだけがお前のセックスか」 「はぁっ、はあぁ……わ、わかってる……や、やるって……言ってんだろっ……! ハァッ……」  勝は息を整えて、怖々と腰を浮かせ引き抜いていく。ぴったり絡みついた肉の輪が引っ張られて、神嶽のペニスが腸粘膜を擦り上げる。 (あ……あ、れ……? なんか……前と……違う……かも……?)  ふと感じた身体の変化に、勝の心の声が揺らぐ。 「前と比べてどうだ。まだ痛いか」 「いっ……てぇ、よ……こんなの……他にはなにも……感じないっ……」  勝は上手く動けずに、神嶽の腹の上でぶるぶると震えている。  まだ痛みも完全に消えた訳ではない。用を足す訳でもないのに規格外に拡がったアナルが、鼓動に合わせて疼いている。  しかし、本当に痛みしかないかといえば、それは偽りに他ならなかった。 「うぅっ、うぅううんっ……」  ゆっくりと抜けてしまうギリギリまで引き抜き、また押し進めていくと、大きな肉棒で直腸を満たされる感覚に勝は切なそうに喘いだ。  執拗にアナルを責められ、かさぶたを剥がす快感のように、少しずつ快楽を感じられるほどの余裕が出てきていた。 (はぁっ……なんか……抜き差しするたびにっ……くびれが擦れて……穴、拡がっちまう気がして……あぁぁ……まさか……俺……学園長のチンコで、感じてんのかっ……!?) 「どうした、ずいぶんと気持ち良さそうな顔をしているな」 「だ、誰がだっ! でたらめなこと言うんじゃねぇよっ! こ、この間はっ、マジで痛くてしょうがなかったんだからな!」 「この間は、か。今はそうでもないのだな」 「あっ……いや、ち、違うっ……今も、痛ぇ、けど……」 (なっ、あんまり痛くねぇこと、ばれてるっ!?)  心を読まれ、それを言葉で指摘され、勝はますますアナル性感を意識してしまう。  カリの部分が引っかかり、抜けていく擬似排泄感に、勝は貫かれた部分から痛みとも違う明らかな熱がじんわりとこみ上げてくる。  痛みしかないものと思っていた行為の中に見出し始めた未知の感覚に、勝の顔には戸惑いがありありと浮かんでいた。

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