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木村勝編4-4

「前はあんなに痛がっていたのにもうこれとはな。なるほど、お前はアナル好きの素質を持っていたのか」 「ば、馬鹿じゃねぇのっ……誰が……そんな……うっ……うぅ、ぐ……こ、こんなのが……気持ちいい訳、ねぇだろうがっ……」 「本当にそうだろうか。お前は他人をいじめるよりも、こうしていじめられる方が性に合っているのではないか」 (い……じめ……られる……?)  神嶽が白々しく呟いた言葉に、勝は未だかつてないほどの怒りの表情に変わった。 「そっ────そんな訳ないっ!! 好き勝手言いやがってっ! この俺が……誰かに虐げられるなんて……そんなの絶対ありえねぇっ!」 (俺はそんな弱い奴らとは違うっ……俺はっ、教師なんだ! 馬鹿なガキ共からもその親からも敬われる存在っ! 俺は特別なんだ! 俺をっ……否定する奴らなんか全員……ゴミ屑なんだよおおおおおおっ!!)  叫びに連動する爆発的な心の声。  過剰な拒否反応の裏には必ず他者に知られたくない何かがあるものだ。勝が歪んでしまった何かが。 「クソ穴でチンポを咥え込んでおいて言えた台詞ではないな」  次の瞬間、神嶽は全く動きのなかった腰を突然強く打ち付けた。 「ふざけんっ……おあっ!? ぐおううぅうっ!」 「感じてきているだろう、勝。憎い男のチンポで肛門を抉られ、まだ二回目だというのにお前は浅ましく快感を見出している」 「うっ、うるさいうるさいうるさいっ……! っかはぁっ……い、いぃ、いきなり激しくするなんて……ひ、ひでぇっ……もう、抜けよ……切れちまう……だろっ……!」  予測のできない神嶽の動きに、勝は自分で動かしていた時よりも苦悶の表情だ。 「おっ、がぁああっ! 動く、なぁっ……!」  勝の不格好な体勢で踏ん張る脚が小刻みに震えている。自身の体重でずっぷりと深く受け入れてしまい、奥まで尻を刺し抜かれてぐったり萎えている勝のペニスに神嶽が手を伸ばす。 「ど、どこ触って……っ! く、うあぁっ……」  男の一番弱いところを、激しい腰使いとは対象的な優しい手つきで撫でられ、勝はたまらず眉をひそめ、喉の奥から絞り出したような声を上げる。 「や、やめ……動くな、って、言って……! おおっ、うっ、うぅ……」  裏筋から玉袋、蟻の門渡りにかけてをくすぐるようにソフトなタッチで撫で回し、唾をつけた手のひらで敏感な亀頭を包み込み、巧みに勝の性感を煽る。  教師と言えど勝も男だ、日頃から一人遊びにも慣れているのであろう、快楽を引き出そうとするその手つきに、少しずつ素直な反応を示してきていた。 「あぐぐぐ……き、気持ちわりぃ、触り方、すん、なっ……はぁっ……ぁ……うぅ、んっ……」 「気持ち良いの間違いではないのか」  冗談ではないという風に勝がキッと睨む。急所を人質に取られている今は、下手に動くこともできない。それどころか、むくむくと体積を増し始めた自身に困惑するだけだ。  神嶽は勝の白いTシャツをまくし上げると、ほどよく鍛えられた薄い胸板からピンと勃っていた突起を強く摘み上げた。 「ひぐあぁぁあああっ! 乳首引っ張んなっ! 痛ぇっ! あぁっ……いてぇよっ……!」  いきなり痛みを与えられて、勝のペニスが萎えそうになる。  弱い先っぽを弄られることで、かろうじて勃起状態を保ってはいるが、勝は何事かと目を見開いて神嶽を見下ろす。 「ひっ、ひ、ぃッ……なに、しやがっ……」 「嘘を付いているだろう。今のお前は、尻を犯されながらチンポを弄られるのがたまらない」 「う、嘘……なんかじゃ、ないっ……」  神嶽は摘まんだまま指の力を緩める。  勝が感じるらしいくびれの部分で内壁を擦り上げ、ペニスの裏側辺りを刺激してやると、勝の竿は神嶽の手の中でピクピクと震え先走りまで溢れさせる始末だ。  それを潤滑油代わりに全体に塗され、ねっとりと扱かれると、勝から吐き出される息が熱く悩ましいものとなる。  こうなってはもう、とっくに快感の方が強く勝の身体を支配している。

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