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木村勝編4-5
「痛いのか、気持ちが良いのか、どこがどうなのか、はっきり言ってみろ。また嘘を付けば……」
「いっ、いてぇっ……おふぅっ……そ、それっ、やめ……」
物分りの悪い勝の乳首を、もぎ取るような勢いで捻じる。
「ひっぐぐううううううっ!? ち、乳首っ、いぃ、痛ぇ! ほんとに痛ぇんだってっ! け……けどっ! ああっ、いいっ! チンコは……お、おぉぉうっ……いいっ……!」
「アナルはどうだ」
「ほっ、ほっひぃっ! もう、わかん、ねぇっ……熱い……おおっ、お……で、出るっ……!」
(ああっ、駄目だっ! 学園長に……男の手に、イカされるっ……!)
すぐそこまで高まってしまっているのを感じ、勝は他人に無理やり射精させられる衝撃に備えてぎゅっと目を瞑った。
だが、神嶽はそこでぱったりと扱く手を止めてしまった。もう一押しというところで寸止められて、勝が薄目を開ける。
「イキそうだったのか」
「…………っ!」
(そ、そうだ……何やってんだよ俺……こ、こんなっ、男に尻犯されながらイク訳が……)
勝が息を整えていると、徐々にオーガズムの波は引いてくる。
その熱が完全には収まらないところで、神嶽はまた腰と手の動きを再開する。
「おッ、おぉおっ……て、めぇ、また……おっ、ぐひいぃ……!」
弱いところを同時に責められ、勝から情けない声が上がってしまう。
蛇口を捻るようにぐりぐりと弄り回されて亀頭を腫らしたペニスが脈打つ。あまりに激しい抽送に、二人の分泌物やローションの混じった卑猥な液体が結合部から飛び散っている。
狂おしいまでの快楽の中で、勝なりに守ってきた一線もどろどろに溶かされていってしまった。
「ヒーーッ! ま、待ってくれっ、う、嘘……嘘付いてたあああっ!」
再び乳首を強くされる気配を感じ取り、勝は慌てて叫ぶ。
「ううっ、くぅ……認めるよっ……! し、尻もっ……感じる……ハァッ、はーっ……たっ、たまんねぇっ……! だからっ……もう……終わりにっ、あぐ、むおぉぉっ!」
(や、や、ばい……乳首もっ、もう……つねられすぎてっ、感覚が……!)
「痛くされるのにも慣れてきたのか。生徒いじめがやめられないお前が、蓋を開ければ男に犯される悦びに目覚めたマゾの変態教師とはとんだお笑い草だ」
「ちが、うぅっ……俺は、本当は、こんなこと、されたくなんかっ……俺、はぁっ……!」
(なんで、俺だけこんな目にっ! 俺だけが悪いんじゃねぇのにっ! なんで誰もわかってくれねぇんだよっ! 俺は、ただ……!)
いつまでも身勝手な言い訳をやめない勝。自身に火の粉が降りかからないよう、ネットの匿名性を利用することでしか他者を攻撃できないくせに、最終的には問題が大きくなることを恐れ、尻尾を巻いて逃げる。
皆に頼られる教師像など彼が築き上げた全くの虚構。彼は精神的に酷く弱い男だ。
「おっおおあああっ! 腹ん中っ、チンコで、ゴリゴリッ……すん、な……あぁああああッ! 尻が、どうにかぁっ……! ヒィッ、ひ、いぃ……!」
「このまま無様にイッてしまえ、勝」
(だっ、駄目だっ、これ、激しすぎるっ……! 今度こそイク! が、学園長に犯されて、イッちまうううっ!)
「んうっぐ、くふうぅぅぅーーッ!!」
アナルを犯されながらの初めての射精に、勝は自慰や女とのセックスでは感じたことのなかった深い絶頂というものを味わった。
まだ若いこともあり、体力も精力も人よりある方ではあったが、神嶽の腸内射精にも、びくびくと震えながら耐えるしかない。それほどに強烈な快感であった。
長い射精が終わり、神嶽がペニスを引き抜き始めると、勝はようやくよろよろと顔を上げた。その目はぐったりと眠そうに蕩けている。
ちゅぽんっと空気音を鳴らして入っていたものが抜けると、めくれ上がった内側の粘膜が外気に晒されてキュウッと縮まろうとする動きを見せた。
「あっ! はっ……ふうぅぅぅ……くぅっ……こ、のっ……だ、出しすぎ、なんだよっ……変態がッ……」
疲れ切った今の勝には、ぽっかり開いた尻穴から大量の白濁を零しながら、悪態をつくのが精一杯であった。
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