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木村勝編6-3 ※拡張、異物挿入
「いつまでそう強情を張っていられるか見ものだな。そら、もう俺の指が三本も入っているぞ。この分なら順調に太くしていけそうだ」
不穏なことを言いながらようやく指を引き抜くと、神嶽は今度は金属性の球体が数珠つなぎになったものを取り出して勝に見せつけた。
自分で使ったことはなくとも尻を責める玩具があることは知っているらしく、それを目にした勝の表情が強張った。
七つもの球が連なった長いそれは先端はごく小さいビー玉程度から、少しずつつ大きくなり、根元はゴルフボールほどにもなる凶悪なアナルパールである。
(あぁっ……か、拡張って……本当に……!?)
「へ、変なもん入れんなよっ……!」
「これを最後までしっかり呑み込ませて、どんなチンポでも平等に奉仕できるよう拡げてやる。覚悟を決めるんだな」
神嶽は冷徹に言ってパールにもまんべんなくローションを塗ると、マッサージで柔らかくなったそこにあてがった。
勝の呼吸に合わせてパールを押す手に力を入れる。つぷり、と一番初めの小さな球体が勝の中へ難なく消えた。
(うっ……これ……ゆ、指と違う……冷たい……怖い……)
無機質な金属の感触に勝が身震いする。
指やペニスを入れられている間、開きっぱなしになってしまうのも辛いが、こうして球を呑み込まされるたびにキュッと締め付け、また一つと開かされる焦ったさも勝には十分な苦痛であった。
パールはあっという間に半分ほどまで勝の中に消えていく。
「この程度はもう余裕そうだな」
「よ、余裕なんかじゃ……ううっ、抜けよぉっ……」
だが、そろそろきつくなってくる頃合いだ。挿入部も終盤に差し掛かると、脂汗を浮かばせながら耐えていた勝の腰が跳ねた。
「いッ──てぇっ! それ痛……ううっ! 痛ぇってばぁああっ!」
「ああ。痛いな」
「わ、わかってるならぁっ! ぬっ、抜けってば! 抜いてくれえええええっ!」
「今抜くと更に辛いぞ」
「勝手に入れといてそんなのっ……あ、あんまりだっ……! な、なんとか、しろよぉっ……!」
「こうすれば少しは気が紛れるか」
「うっ、ううっ……」
(ああっ……チンコ弄られたら……俺っ……。うぁ……あんなに、でかいの入れられてんのにっ……慣れてきちまった……)
痛みのせいで少し萎えてしまったペニスを扱かれると、そこに意識が向くおかげで楽になってくるようだ。
神嶽はねっとりと勝の弱い部分を撫で回しながら、パールが彼の尻に馴染んでくるのを待つ。
最も慣れている前の刺激に勝がよがりだすと、先ほど痛がった分を一つ、慎重に引き抜いていった。
粘膜が吸い付いてめくり上がりそうになり、ボコッと抜けると勝は小さく息を吐き出す。そして再び挑戦していく。新たな大きさのパールが入ったと思えば、また何個か手前に戻る。
しばらくそうして、押し引きを繰り返していた。
(ふぁ……あ……また抜ける……中でっ、擦れるぅっ……! 出てねぇのにっ、ウンコしてる気分だ……あぁ……これも……気持ち、いい……?)
「抜ける感覚はそんなにいいか」
「い、嫌だっ……嫌だ……! おぅっ、ぅうう……もう入れんな……嫌なんだよぉっ……!」
(このままじゃ……俺っ……学園長に変えられる……俺の知らない俺になっちまう……そんなのは……こ、怖いっ……)
やはり勝はどうにも変化を恐れている。
その惑い始めた精神を陥落させるためには、まずは身体からだ。
「おっ……ぐ……くぅうぅううッ!?」
散々ほじり抜かれて柔らかくなった勝のアナルに、遂に全てのパールが収まってしまった。
一番太い根元の球をぐっぽりと呑み込んで、苦しそうに窄まっている。
「よし。よく耐えたな、勝。全て入ったぞ」
「うぅっ……うぅん……んはぁっ……」
勝はぶるぶると震えながら、しかしようやく責め苦の終わりを悟って、安堵のため息を吐き出している。
(あんな……でかくて長いのが……全部っ、腹の中に……はぁっ、ああ、苦しい……。けど……これ……これを……一気に抜かれたら……どんなに……)
勝の心の声が未知の快楽への期待に染まっているのを、神嶽は聞き逃さなかった。
そこ以外勝の中に埋れてしまっている根元のフックに指をかける。
「え……ち、ちょっと待て……な、何するっ……」
「入れられるのは嫌だったのだろう。最後まで我慢した褒美に一気に抜いてやる」
(う、嘘だろっ、まさか……。あぁっ、こんな状態で抜かれたらっ、俺……!)
「いっ……今、は……駄目だ……」
「何故だ」
「な、なんで、もぉっ……くふっ、ううぅっ……はぁっ、だからっ……」
待ってくれ、と言おうと勝が口を開いた瞬間、神嶽は躊躇なくずるりとパールを引き抜いた。
「ほひぃいいいっいいいいいーーっ!?」
詰め込まれたものを思い切り取り出される疑似排泄感に、勝はたまらず大声を上げ、自ら抱えた両脚をガクガクと震わせて絶頂を迎えていた。
「ンンッ! ふはっ、んぐうぅぅ……おうっうぅぅ……っ! ひはあぁぁっ……!」
「おっと。もうイキそうだったから嫌だったのか」
(俺がイキそうなのっ、ぜってぇっ、わ、わかってたくせにぃいいいっ! ああっ! こんなのでイッちまうなんて! へ、変態みてぇじゃねぇかよおっ……!)
「こんなものを引き抜かれて尻穴絶頂するとは、お前はもう立派な変態だな」
「ふうぅっ、おへっ……へ、変態……なんかじゃ……な、いっ……」
(学園長っ……なんで、そんなに……俺の言われたくないことばっかり言うんだよ……? ううっ、最低だ……)
勝は激しく息を乱しながら、徐々にのし掛かってくる疲れに脱力していく。
勝の腹の上にぶち撒かれた精液はずいぶんこってりとして量があり、すっかりアナルの虜になってしまったことを伺わせた。
神嶽は勝の異物が抜けたばかりの空洞に、太いシリコンの黒い塊をねじ込んだ。
「あぐうぅうっ……! つ、次はっ、はーっ……なっ、何なんだよ、これぇっ……何を、入れてぇっ……」
「アナルプラグだ。こうして肛門に栓をして、いつでも男を咥え込めるようお前の肛門括約筋に教えてやるものだ」
「プ、プラグッ!?」
「これからは一日中入れっぱなしにしているんだ。排便時と、就寝時はどうしても苦しい場合に限り許してやるが、できるだけ長時間入れたまま過ごせ」
「そ……そんなこと……む、無理だ……」
「ここにも毎日来い。きちんと拡がっているかチェックしてやる。怠っていればすぐにわかるぞ。その時点でお前は……」
神嶽がその続きを口にすることはなかったが、きっと考えたこともない酷い方法で殺される、この酷薄な眼光をした男ならばやりかねない、そう勝に思わせた。
「ヒィイッ!? わ、わかった! あんたの言う通りにするからぁっ!」
恐怖に囚われた勝は、声を裏返らせながらひとまずの降伏を誓うしかなかった。
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