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木村勝編7-2 ※焦らし
神嶽に股を開かされると、これから正に犯されるという格好にされた屈辱、そして尻の淫具のせいでただただ恥ずかしそうにその身体を震わせる。
無様な姿をした勝を、神嶽はじっと見下ろした。勝の肛門は先日より一回り大きなアナルプラグを咥え込み、皺を伸びきらせている。
「そ、んなに……見んなっ……ああっ!? 触んなって……!」
神嶽の指がほんの僅かにプラグに触れただけで、勝は悲鳴を上げた。
構うことなく、かろうじて外に出ている台座の部分をトントンと指で軽く叩く。
「うぁ、それ嫌だっ!? 振動が……くあぁあっ! うぅうっ、尻が、駄目になる……や、やめろよぉっ……!」
出血している訳でも痔核ができている訳でもないが、本来、排泄時以外には窄まっているそこを一日中拡げっぱなしにすることを強いられているのだ。
一刻も早くこの苦しみから逃れたくて、勝は既に半泣きになっている。
「ひぃっ、いいいいいっ……! あがぁッ!?」
(ぬっ、抜けるっプラグ抜けてくっ、あぁああああ出るウゥゥッ!?)
神嶽がプラグを取り出そうとすると、内蔵まで無理やり引っ張り出されてしまいそうな感覚に勝は歯を食いしばった。
思わず排泄をするように力んだことでアナルはスムーズに開き、一番太いところが抜ける瞬間にグポッと音を立て、ようやく勝の直腸からプラグが取り出される。
長時間体内に入れっぱなしにされていたせいで、挿入部は腸液に塗れぬらぬらと照っていた。
異物が抜け、深い安堵の息を吐き出している勝。その疲れ切って柔らかくなっているアナルに、神嶽はいきり立ったペニスを躊躇なく押し込んだ。
「んおっ、お、ぉおおおおおおっ!」
(ま、また入ってきたっ!? プラグよりでっかい学園長のチンコがいきなりっ根元までぇえええっ!?)
他に誰もいないのをいいことに、勝も初めから大声で喘いだ。
日々の中でじわじわと拡がりを見せているそこは、以前ほど引っかかりもなく、深く埋まっている。
単純にアナルセックスに慣れてきてしまったせいもあるのか、もう痛がる様子も見せない。それどころか、再び直腸を満たされると、彼のペニスは満足げに先走りを滴らせる。
神嶽は両手で勝の脚を掴み、オナホールを使うように自分本位の抽送を開始した。
「前より楽に入るようになってきたな。お前にしてはサボらずきちんとやっているようだし、良い進歩だ。偉いぞ、勝」
「なにがっ、偉い、だぁっ……ふざけんのも……大概にしろよっ! こ、こんなの、毎日毎日ぃっ……! 少しは、はぁっ、休ませっ……」
(プラグもすっげぇ辛いけど……や、やっぱり……これ……学園長のが一番辛いっ……)
尻を虐める為の玩具と、肉感的なペニス、交互での肛門凌辱。それは勝の心身を確実に蝕み続けている。
「ぁあっ! っくぅ……ううぅっ、や、め、ろぉっ……」
(このでかいのでガンガン奥突かれてっ、また先っぽまで抜かれて……あ、あぁぁ……駄目だ……こんなの繰り返されたらっ、なんだか……変な気分になるぅっ……)
みっしりと熱い肉棒で刺し貫かれ、S字の入口まで弾力のある亀頭で小突き回され、そんな一方的な激しい動きに、勝は今にも子供のように泣きじゃくってしまいそうな顔で揺さぶられている。
しかしその苦しみ以上に強烈な快楽を感じてしまうのだから、せり上がる欲望を抑えようと荒い呼吸を繰り返すほかない。
「ふむ……」
「えっ……? うぁ……あぁ……なに……?」
神嶽はふいに動きを止めた。ゆっくりと引き抜いていくと、勝の口からは名残惜しそうな声が漏れてしまう。
(う、嘘だろ……こんな状態で……止めるなんて……)
一方的に快楽の火を灯されながらの生殺し同然の仕打ちに、勝は困惑の表情を浮かべた。何事かと神嶽の目を見る。
先ほどまでの激しいピストン運動からずるずると焦らすような浅い抜き差しに変わると、肉の輪がぴったりと絡みついて離すまいとする。
「この根元の締め付けといい、中のとろけ具合といい、本当に良いケツマンコになってきたと思ってな。調教の成果をじっくりと味わっていたところだが……なんだ、口ではやめろと言っておきながらまさかやめてほしくなかったのか」
「はぁっ、ぁ……そ、そんなことある訳ねぇだろうがっ……! けど……も、もっと動かさなきゃ、あんただってイケねぇだろ……? ど、どうせ今日もあんたが満足するまで終わらせてくれねぇんだろうし……それなら……その、も、もったいぶってないで、早く……」
(なんで急に、こんなっ……も、もどかしい……)
当初のような、本当に早く終わってほしいが為の悪態とは違う。
お預けをくらった犬のように、何故自分がこんな目に遭うのか、どうしたらいいのかといった様子だ。憎い相手から与えられるものでも、もう目先の快楽を優先している。
その本質は意思など弱く、流されやすい男なのだ。
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