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木村勝編8-2 ※3P
勝がふるふると首を横に振る。視線は張型に釘付けになり、あまりのおぞましさに声も上手く出ない。
(あれって……まさか……あ、あぁ……わかりたくない……俺、あれを、使われる……?)
「これ何だかわかるか? 今からセンセーのマンコグッチャグチャにしてくれる機械だぜ」
ニッと口角をつり上げた柳がその場でトリガーを引く。
けたたましい振動音と共にディルドが高速回転して勝の視覚と聴覚を震え上がらせた。
「はっ、はひぃッ!? や、嫌だ嫌だいやだああああああああああっ!?」
「コレで責めまくってやるとどんなに強情な奴でも白目剥きながらバカみてぇにイキ狂って大人しくなっちまうんだけど……。オレ、ただでさえケツの弱いセンセーはいったいどうなっちまうのか気になりまーす!」
「がっ……がぁっ、学園長っ……! 学園長先生ぇええっ……! や、やめさせて……ほ、他のことなら何でもしますからぁっ……お、お願い、しますぅ……!」
勝は目先の恐怖から思わず神嶽に助けを求めた。
「そ、そんなの使われたらっ、俺の尻、ほんとに壊れる……死ぬぅっ……こ、怖い……う、うぅぅっぐっ……ひぃぃ……」
あの時のことは、それだけ怖かった。命の危険すら感じたのだ。プライドなど投げ打ち、みっともなく涙を流して懇願した。
神嶽は勝を見下ろして思案するように目を細める。数秒の間があり、そこまで頼まれては仕方がないといったようにため息をついてみせた。
「なら、こいつを口で満足させてやれ。そうすれば考えてやらなくもない」
「ほ、本当にっ……!?」
「ああ。柳、お前もそれでいいな」
リスクの大きい責めは元より柳にやらせるつもりはなかったのだった。柳のわがままに付き合う代わりの茶番である。
「えー……まぁ、神嶽さんがそう言うなら」
打ち合わせ通りの展開だが、柳は勝に神嶽との上下関係を見せ付けるように言って、舌打ちをしてみせた。
使い捨ての人間の心身を完膚なきまでに破壊するだけならこの柳一人でもできるが、クラブの商品として相応しい奴隷に指導するとなると、状況に応じた順序というものはある。
しかしそれ以上に、神嶽が異能力によって勝の心を掌握しているとは、柳も知らないことである。
「あ、ありがと……ござ、ますっ……ヒィッ……ふひいぃぃ……」
勝はこのような望まない行為を強要する男に礼まで言って、そのせめてもの慈悲に安堵した。
神嶽と柳が位置を交代すると、柳は勝の顔に半勃ちになっているペニスを近付ける。
勝はアナルと比べればフェラチオにはまだあまり慣れることはなかったが、この状況でクラブでの愚行を再現する訳にもいかず、素直に口を開いて受け入れていった。
「うへ、あーきもちい……。ったく最初っから大人しくしゃぶりゃあ良いのによ。あんたに噛まれた時、超痛かったんだぜ。エグいことするよな奴隷の分際でよ」
「んんっ、じゅるうぅぅ……そ、その節はぁ……ほんとっ、すいまひぇん……れした……」
「マジで反省してんの?」
「ひてるっ! ひてましゅっ! お、俺っ、あの時は……あぁっ……ど、どうかしてて……」
(奴隷なんかじゃねぇっ……! 今だって本当に辛くて仕方ねぇのにっ……けど、こうでも言わなきゃまた、あんな……い、嫌だっ!)
傍から見ればもう堕ちてしまったかのような勝の本心など、ただでさえあまり他人に興味のない柳がわかるはずもない。
だが、勝は元々彼の好みのタイプの男だ。柳はすっかり上機嫌になっていた。
「うぷっ、んぶぅ……はっ、じゅぷっ、ちゅぷ……うぅぅ……ッ!」
これ以上の責め苦を受けたくない故に、勝はいつになく従順であった。
生理的な嫌悪にえずきながらもなんとか竿に舌を絡め、頬を凹ませて吸い付きながら、目の前の男を満足させようと唇で激しく扱いた。
それでも短気な柳はすぐに抑えがきかなくなって、勝の髪を鷲掴みにして強引に喉の奥まで犯しにかかった。
「んぐっ! おぶっ……げはぁっ!? うげぇっ、ぐお、ぉおおッ……!」
柳は力任せに勝の頭を前後し、更に自ら腰を動かして突き上げた。理性を持たない獣のような柳の腰使いにむせ返りながらも、勝は必死に耐え続ける。
また歯を立ててしまうようなことがあれば暴行を加えられるどころか、今度は確実にドリルの餌食になる。
「ハァッ、ハァッ、うっ、やべ、もう出そう……いいか、全部きっちり飲めよオラァ!」
自らの快感のことしか考えていない行為を懸命に受け止める勝の喉奥目掛け、柳は欲望のままに若い子種をぶち撒ける。
呼吸ができないほどに押さえ込まれ、勝は飲み干す以外の選択を残されていなかった。
「ふうぅ、ちょっとスッキリー。で、もちろん飲んだよな、センセー?」
「んげっ、んぁ……の、飲みましたっ……」
「おー、ホントだ。エライじゃん」
子供にするように頭をぽんと撫でられ、勝はひとまずは柳の機嫌取りができたのだと安堵した。
そして次は神嶽に視線を移す。この場で最も強い立場の人間くらい勝でもわかっている。
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